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BEST STANDARD "T"
B.S.T.2003

臨時掲載・darlingモニター報告。


お呼びでなくても、darlingdarlingです。
毎日、書くことがなくなっても更新します、とか、
空元気なのか、口がすべったのか、
ハリーがC調に宣言していましたが・・・。

 やわらかき 褥(しとね)は千葉に 身は此処に

なーにを言ってるのやら・・・。
こんな俳句を机上に残して行方不明になっているので、
このページ、ぼくが書くことになりました。

前回は、別の目的で撮っていた写真をここで使って、
仮の「現物見本」として登場しましたが、
今回は、そのモニターをやっていたときの報告を
させていただくことになりました。

ぼくは、新しく何かつくるときには、
数少ない見本をモニターすることが多いのですが、
この仕事、実はけっこう好きなんですよ。
(おかげでハラマキ見本長者だったりしています)

このときのTシャツの場合だと、
着ているときのカタチが気に入るかどうかと、
手や肌の感触について感想を述べるのが目的でした。



カタチといっても、細かいディテールについては、
着続けてチェックするというよりも、
しっかりといろんな見本を並べては着てみるという、
比較で検討したほうがいいのですが。
生活のなかで着てみるということは、
「漠然とした誇り」を持って着続けられるかどうかが、
いちばん肝心なチェックポイントなのです。
服って、大きな意味で
「プライド」に関わるもの
でして、
これを着ている自分に自信が持てないというのは、
どんなにいいと言われるものでも、ダメなわけですよね。
だからこそ、値段が高かくて歴史のある「ブランド」が
大きな価値を持つわけです。
だから、こういうモニターをするときには、
「もう、早いとこ着替えたい」と思うような試作品は、
理由なんか考えることなく失格になります。
しかし、正直にいうと、
「着たいと思わせるような期待」がないと、
モニターになろうという気にもならないんですけどね。



で、前回の写真に映っているレッドと、ホワイトの場合、
ほとんどオッケーだったんです。
Tシャツのボディの部分がほぼ完成してからのモニターで、
ある意味、安心して「着てみるわ」と言えたのですが、
ずっといい感じで過ごせました。
実は、この写真の日よりも、その後、
洗濯してからのほうが「いいなじみ方」をしていて、
ずっと機嫌よく着られたんですけれどね。
でも、オッケーな感じで過ごせました。
あとは、生地素材を「しなやかでコシのある」ほうに
変えるということで、この回のモニターは終了しました。

このへんの、「プライドが持てる」という感覚は、
不肖ワタクシ、けっこういいモニターだと思うのです。
安い高いだの、有名無名だのを超えた何かが、
この感じを支えるのでして、とくに一年二年を過ぎてから、
いい気持ちで着られるということが、大大大事なのですね。
そのへんのところは、
「ほぼ日」初代のTシャツでさえ、いまでも
みんなの間で、誇りを持って着られているということが、
それを証明していると言えましょう。
ガデンインスイでありましょうか?



次に、新しい「HOBO」のロゴのワンポイントの評判です。
ふっふっふ、これはうれしかった。
何もこちらから言わないのに、
「それ、どこの?いいなぁ」
と言われることが、2回。
短いモニター期間(ワンポイント付きは、一日だけ)で、
これは最高にナイスな反響ですよ。
「どこのだと思う?」と返すと、
某有名なおしゃれ系ブランドの名前が
返ってきたりもしました。
このワンポイントの開発中に、あるブランドが、
別のかたちでワンポイントを出していたので、
それと共通するなにかを感じさせたのかもしれません。
それから、「デンマーク?」という声も。
なるほど、レゴとかディック・ブルーナとかを
思い出しているのかもしれませんね。
どちらにしても、今回は、アメリカ調でないイメージを
見る人にあたえているのかもしれません。
あと、とくに何も反応しなかった人に、
「こんどのTシャツなんだけど、どう?」と尋ねると、
「大人っぽくもあり、若さもありみたいな感じで、
定番になるかもしれないね」と、
ちょっと業界っぽいご意見などもいただきました。
逆に、「気に入らないってことはない?」とさらに訊くと、
「ふつうに買うんじゃない?
 5800円以上だったら、
 やめるかなぁ・・・」

という感じ。
なんだか知らないけれど、不思議なことに、
複数の人が「5800円」という数字をあげていました。

こんなところでしょうか。
よく働くモニター、darlingdarlingからの報告でした。
もし、俳人ハリーが戻ってきたら、
この後に、なにか別のテキストが続くかもしれません。
ぼくは、ここまでにしておきます。






えー、戻りました。ハリーです。
すみません、陽気に誘われて、ちとそぞろ歩きを・・・
なんてことはありません。
人生、一生勉強です。学校の門を叩いておりました。

いやそんなことはどうでもいいんです。
きのうまだお見せできなかった、
織りネームの完成品が届きました!


※「B.S.P.」の場合は、いちばん下の商品名のところが、
 「BEST STANDARD "P" B.S.P.2003」になってます。




織りネームに入るグラフィック(新しいHOBOロゴと
「ONLY IS NOT LONELY」、そして商品名)の
発色が良くなるように、
わざとサテン地の裏地のほうを表にして
プリントしてみたのですが、
これが予想以上のできばえ!

自分たちで、そういうふうにつくったのに、
シャツを着て隠れてしまうのが惜しくなるくらい、
もう、ほんとにチャーミングにできあがりました!

いままでも、もちろん自信はありましたが、
最終的な仕上がりが、さらに楽しみになりましたね。
ご注文いただいた方々、
どうぞ楽しみにしていてくださいね!

そして、まだ迷っている方、
去年の「育T2002」のときですが、
悩みすぎて直前になっても決められず、
あやうく注文を投げ出しそうになった人を
ぼくは何人か知っています。
そんなことにならないよう、
そろそろ、心を決めておいてくださいね。

それでは、明日また、お会いしましょう!

2003-05-17-SAT

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