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BEST STANDARD "T"
B.S.T.2003

歴代のほぼ日Tシャツについて、
振り返ってみました。


ほぼにちわ、ハリーです。

「ほぼ日ベストスタンダードシャツ」の追加注文受付も、
いよいよ残すところあと1日となりました。
今年のTシャツ販売ももう終わりかと思うと、
なんかちょっと、さびしい気持ちさえしてきます。
Tシャツ好きのぼくとしては、
締めくくりとして、
「ほぼ日ベストスタンダードシャツ」に至るまでの、
ほぼ日Tシャツの歴史を振り返ってみようと思います。

いままで「ほぼ日」が、どんなことを考えて、
どんなTシャツをつくってきたかが、
やっぱり「現物」に如実に表れているんです。


ほぼ日Tシャツ#1
『ほぼ日オリジナルTシャツ』
1999年11月発売



もともとは、販売用としてつくったのではなく、
自分たちが着たいということと、
それが賞品にも使えるとか、
日ごろお世話になっている方へのプレゼント用として、
かなり少量だけつくられたものでした。

デザインは、おサルのキャラクターの作者でもある、
アッキィさんが担当してくださいました。
シンプルでベーシックなデザインは、
いまでも十分魅力的です。
いまだに「あれ欲しいです!」という
メールをいただきますが、もう、ないんです。

ボディはまだオリジナルじゃなくて、
既成のものを使っています。
カラーバリエーションは、
ネイビー、グレー、レッド、ホワイトの4色。
あとから気づいたんですが、
今年のカラーバリエーションと、
ほとんどいっしょだったんですねー。

余談になりますが、このころの販売システムは
いまとくらべるとかなり原始的で、
ご注文内容を確認していただくための
通称“確認メール”も、手作業で送られていました。
ご注文から2、3日たってから確認メールが届くという、
いま思うと、なんとものんびりした時代でしたね。
実は、のんびりしているというよりは、
いま以上に大変な作業だったわけですが。


ほぼ日Tシャツ#2
『HOBOP&HOBOT』
2001年4月発売



今回あらためて見てみて、「HOBOP&HOBOT」には、
「ほぼ日ベストスタンダードシャツ」との
共通点がたくさんあることに気づきました。

商品構成がTシャツとポロシャツということ、
胸にワンポイント(この時はボタン)があること、
デザインのテイストが上品で落ち着いていることなど、
似ているところが多いんです。

「HOBOP&HOBOT」のテーマは、《脱・ロゴT》
販売開始のとき、darlingはこう言ってます。

 初期の頃は、普通のTシャツに
 おサルをプリントするだけで
 「ほぼ日」らしいTシャツとして、
 自分たちにも、みんなにも好評でした。
 しかし、そういう、
 いわゆる「ロゴT」をつくり続けていくと、
 商品の「クリエイティブ」よりも、
 ロゴのあるなしでの付加価値に商品が限定されていく。
 それじゃ、動機がちがっちゃうんだよなぁ。

 「ほぼ日」のおサル成分をどんどん薄めていっても、
 商品として魅力のあるものにしないといけないでしょう。
 「ほぼ日ストア」で発売する「HOBOP」と「HOBOT」は、
 そういうことを真剣にたのしく追求してきました。


これを読んで、このときのチャレンジって、
「BEST STANDARD(最良のふつう)」を実現することと、
方向的に似ていたんだなと思いました。
両方とも、「ほぼ日」がいままでより、
ワンステップ大人になろうとしているときに
つくられたTシャツだっていうところが、
共通してますよね。

「HOBOP&HOBOT」のボディは完全オリジナルです。
「ほぼ日オリジナルTシャツ」と同じく、
アッキィさんがデザインしてくれました。

そういえば、「ほぼ日」のイベントでは、
いまでも必ず、着ている人を何人も見かけます。
持っている方に、とても愛着をもって、
大事に着ていただいている
Tシャツなんだなぁって思います。


ほぼ日Tシャツ#3
『ほぼ日ロコ★T』
2001年8月発売



“「ほぼ日サポーター」であることを、
 露骨にアピールするためのTシャツ”

という、ほかのほぼ日Tシャツとは、
位置づけのちがう、変わり種Tシャツです。

「HOBOP&HOBOT」の大人っぽいデザインのすぐあとに、
こういうTシャツを平気で出したというのが、
「ほぼ日」らしいところでしたねー。

注文いただく枚数によって値引きされる、
「5段階スライド方式サービス価格」でも、
話題をよびました。


ほぼ日Tシャツ#4
『育T2002』
2002年4月発売



“着ていくほどに、洗っていくほどに味が出る、
 ヴィンテージ・ジーンズのように、
 「育てていけるTシャツ」”

“letter(文字・手紙)を上下逆さにプリントした、
 「自分へのメッセージをもったTシャツ」”


という、
2つの大きくて、骨太なコンセプトをもつTシャツです。

胸のletterは、「THINK WILD」「YES, I'M ONLY」
「ONLY IS NOT LONELY」
の3種類、
カラーは、オレンジ、ブラック、パープルの3色。
9種類の商品バリエーションは、
それまでのほぼ日グッズ史上最大の数でした。

ファッションブランド「GENERAL RESEARCH」の
Tシャツグラフィックなども手がける、
アートディレクターのホソカワさんを迎えて、
ボディのデザインはもちろん、
生地もオリジナルでつくりました。
新品のときから、自然な風合いを楽しんでいただくため、
あらかじめワンウォッシュしたり、
さらには、プリントの方法からステッチの糸の種類まで、
こだわりにこだわって、つくられています。

いま思うと、ここでつかんだ
「がんばれば、やれるぞ!」という感触が、
「ほぼ日ベストスタンダードシャツ」をつくるときの、
おおきな支えとなってくれた気がします。
個人的にも、とても気に入っているTシャツです!



こうして見てみると、
いままで「ほぼ日」がつくってきたTシャツは、
それぞれつくる動機やねらいはちがうけれど、
おなじひとつの大きな流れのなかに
位置づけられるように、ぼくには思えました。

どのTシャツにも共通しているのは、簡単にいうと、
「シンプルで力があること」
「流行りものではなく、
 ずっと着ていけるもの」

だということ。
その現時点での、ぼくらなりのいちばんいい答えが、
「B.S.T.」「B.S.P.」「どせいさんコラボT」
なんだと思います。

「ほぼ日ベストスタンダードシャツ」の注文受付は、
明日8月1日(金)のお昼12時で終了します。
あと1日、どうぞお買い物をたのしんでくださいね!

2003-07-31-THU

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