まるで、NASAのようなメディアになりたい?

 第8回 柳井さんもイベント参加!


みなさんこんにちは。ほぼ日のメリー木村です。
明日11月1日(木)「ほぼ日ブックス」発売です!
それにともない、4つの新ニュースをお送りします。

1)11月3日のほぼ日ブックスイベントの
  記者会見場にユニクロの柳井さん本人が登場!
  初の著書『個人的なユニクロ主義』を
  片手に、darlingとナマ話をするもようです。
  ※こちら、可能なら来週以降のほぼ日で
   文字でもお伝えしようと思っております。

2)bk1で、ほぼ日ブックス軒並みランクイン!
  こちらから入って、詳しいランキング
  みたいなところをクリックしてみてください。
  『ユニクロ主義』をはじめ、発売前から
  だいたいの本が、ランクインしてるんですよ?

3)明日1日、新宿紀伊国屋書店東口本店では
  ワゴンセールを、やるんだよーーん。
  2日には、ブックファースト渋谷店でも店頭販売!
  
4)ほぼ日「ほぼにちわ」バスも、走りはじめます。

  ↑このバス、初日の11月1日(木)には
   渋谷・原宿・表参道・新宿の付近を走るよ!


・・・では、前回のつづき、
朝日出版社の赤井さんの談話をお届けします。

     ★    ★    ★


----ぼく(木村)としては、
  ほぼ日ブックスのディスプレイの相談で
  渋谷のブックファーストさんに伺った時、
  「コンセプトは、だいたいわかりました。
   じゃあ、単行本や新書として置くよりも、
   雑誌の棚に置きませんか?
   雑誌のバックナンバーをそろえるように並べる、
   というのはいかがでしょう?」
  と店長さんに言われたことが、
  すごくおもしろかったんです。

  出会って数分で、ほぼ日ブックスの
  やりたいことを急にわかってくださったから。

  「この店長なら、特定の本の
   お客さんへの受け入れられ方や
   売り場での本の雰囲気を、肌で
   わかるんだろうな」と感じました。
  作り手の視点と、消費者の視点と、
  両方を持っていて、かっこよかったですよ。


「ほぼ日ブックスに関しては、10月のはじめから
 本屋さんをまわってご説明にあがっているんです。
 従来の本が刊行するよりは、発売日よりも
 ずっと早く商品の説明をしているのですが、
 みなさん、逆に
 『そういう新しいことをやるなら、
  どうしてもっと早く来てくれなかったの?』
 とおっしゃるんですよ。
 『ラインナップとかデザインに関して、
  自分も意見を言って一緒に作りたかった』と」
 
----書店の人たちって、それこそいつも、
  さまざまな出版社から出る
  毎日150冊の新刊をながめながら、
  不満を感じていたのかもしれないですね。
  「あ、これはこうしたら手に取りやすいのに」
  「これは惜しいなあ、俺ならこうする」とか。

  
「従来は、
 『著者→編集者→営業→販売→小売』と、
 役割を分け過ぎていたのかもしれません。
 売り場に近づくにつれて
 ものづくりには関わらないような区切りって、
 望ましくないわけです。

 だけど、出版社と書店さんって、昔はほとんど
 『何かを送りつけるだけで
  告知したつもりになっていた』という
 つきあいしかできていなかったんです。
 
 出版社が勝手に送りつけた段ボールの山を
 書店員さんが右から左に流していくような
 『来たものを並べるだけ』
 という状態は、なくなることが理想ですよね。
 
 だから、将来的には、
 「読者との接点の最前線にいる書店員さんと
  相談をしながら一緒に作った本」
 というのも、作ってもいいと思ってます。
 
 ほぼ日ブックス創刊イベントのテーマが、
 『言葉はだれのものか』となっていますけれども、
 ほぼ日じたいが、そもそもその質問の
 実験場になっているわけです。
 
 有名人も無名の人もある表現をしていて、
 それがある熱を帯びたやりとりに成長している・・・。
 だから、言葉はだれのものでもないとも
 だれのものでもあるとも言えるんだけど、
 ともかく、昔のような、威張るための文学とか評論とか、
 そういうものを目的じゃない流通が、
 ほぼ日上で実験できていることに、
 ぼくは可能性を感じるんです。
 
 このシリーズから、
 どれだけいろいろなニュースを
 送りつづけられるか、というのも楽しみです。
 それは、創刊3年ちょっとでここまできた、
 ほぼ日の疾走感があるからこそ
 持てる期待だと思いますけど。
 
 著者と話しこんで、1年半準備した本、
 というような従来のやりかたとはまた違う、
 ニュースを読者と共有するまでの時間を
 短くするための体力のようなものに、
 興味がありますね」

2001-10-31-WED


戻る