シェフ |
まあ、それで、最後の週が
たまちゃん。
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たまちゃん |
僕ねえ、これ僕は何を
やりたいかって言うと、
要は一人っていうことなんですよ。
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シェフ |
だってソロライブだもん。
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たまちゃん |
いやいや。
のんちんも省吾も
バンドをやるらしいじゃないですか。
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シェフ |
はいはい。
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たまちゃん |
ステージには誰かいるわけですよ。
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シェフ |
お。
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たまちゃん |
僕はこれ、フォークだから、一人で。
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シェフ |
あ、そうか。一人だ。
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たまちゃん |
そういうことですよ。
なぜ人とやらないかっていうとね、
ポカスカジャンの曲って、
じつは難しいじゃないですか。
ポカスカジャンは自然に
いつもやってるけどね、
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シェフ |
ある意味変拍子、変調のくりかえし、
フランク・ザッパみたいなことを
平気でやってるわけですよね。
じつはね。
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たまちゃん |
それを初めての
バンドの人とできるかな、
みたいな。だったら俺一人で
やった方がいいやみたいな。
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のんちん |
その方が勝手がいい。
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たまちゃん |
そうそうそう。
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シェフ |
あ、不安ゆえに一人でやる。
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たまちゃん |
そう。そういう意味もある。
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シェフ |
一人でやる不安はないの?
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たまちゃん |
もちろんありますよ(笑)!
でもまあ、ソロだし。
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のんちん |
タマの場合は、
ポカスカのファンだと
何でも許してくれるような
ところがあるから。
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シェフ |
許しますよねえ。
で、みんな、
一人のたまちゃんは好きですよね。
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のんちん |
うん。おもしろいもん。
ああいう、ダメだろうと何だろうと
許せてしまう匂いが。
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シェフ |
いっそ、テンパってくれた方が
うれしいよね。
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のんちん |
うれしい。
うまいしゃべりなんかしてほしくない。
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シェフ |
してほしくない。
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たまちゃん |
立て板に水は(笑)?
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のんちん |
ダメ。
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たまちゃん |
ダメ(笑)?
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のんちん |
できないし!
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たまちゃん |
あはは。できないんだけどね。
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シェフ |
いつもはのんちんが横にいての
立て板に水トークだったり、
省吾くんがからんでくれての
あの妙なテンションじゃないですか。
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たまちゃん |
そうなんですよ。
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シェフ |
誰もいないですよ。
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のんちん |
フォローなしですよ。
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たまちゃん |
誰もいないんですよ。
だから、それを、
お客さんの中で誰か見つけて。
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みんな |
あははは。
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のんちん |
ツッコミ役を
お客さんにやってもらうの?
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シェフ |
いいね。
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たまちゃん |
これ違うだろっていう人がいないと、
僕成り立たない人なんですけどね。
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シェフ |
ちょっとそのライブ、
どうなるかわかんないですね。
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のんちん |
俺、うらやましいのがね、
俺はギター弾けないのね。
俺もギター弾けたらね、
一人で歌ったり、
いっつもお笑いだから
ちょっと一回ブレイクしたり、
できるんだけど。
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シェフ |
ギタリストはうらやましいよね。
じゃあ、フォークっていうと
吉田拓郎系のようなことを
なさるんでしょうか?
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たまちゃん |
僕、吉田拓郎っていうか、
高橋竹山の方に行っちゃうんで。
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シェフ |
あらっ?
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たまちゃん |
あははは。マインド的にはですけどね。
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シェフ |
ああ。津軽。
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たまちゃん |
やっぱりソロになっていくと
どうしても自分を顧みるというか、
今まで自分でやってきたこと
みたいなのを振り返って、検証して、
「あ、あんな時、あれはダメだったぞ」
みたいなのも(笑)。
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シェフ |
ちょっとこの人、
重たいことを考えてますよ(笑)?
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たまちゃん |
それが本質的にはフォークかなと僕は。
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シェフ |
なるほどね。
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のんちん |
だからタマの場合は、
おやじの歌の延長線みたいなね。
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シェフ |
あれねえ。
生き別れたお父さんを恋うる歌。
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のんちん |
ちょっとああいう、
ズボッていう世界観に
行くんじゃないかって気がしますね。
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しょうご |
人生切り売りなとこがありますからね。
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たまちゃん |
切り売りって言うな。
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しょうご |
離婚話からね。
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たまちゃん |
切り売りって言うなー(笑)。
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のんちん |
そういう意味で
エンターテインメントの
楽しさではない。
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シェフ |
エンターテインメントじゃ
ないんだ(笑)。
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たまちゃん |
そうなんですよねえ。僕の場合はね。
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しょうご |
実録みたいな。
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シェフ |
ドキュメンタリーだ。
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たまちゃん |
お客さんに報告会みたいな。
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シェフ |
報告会。よくやってましたもんねえ。
離婚するとか結婚するとかねえ。
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たまちゃん |
で、今回もたくさん
報告することがあるんで。
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シェフ |
あるんですか。
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たまちゃん |
はい。
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しょうご |
はい。
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たまちゃん |
それをみなさんにぜひ生で。
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しょうご |
聞かされるんですか。
聞かされてもさ、それを(笑)。
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シェフ |
まあ、いいけどね。
けっこう好きにやっていいんだね。
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のんちん |
そうですね。ただその、
やっぱり自分の表現なんで、
自分の思ってることを歌うというか。
抽象的な歌に
ならないということですね。
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シェフ |
それぞれどのくらいの時間
やるんですか?
ポカスカのライブって
長いじゃないですか。
普段は。
ソロはどうですか?
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のんちん |
2時間‥‥
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シェフ |
ええっ(笑)?
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たまちゃん |
2時間行くでしょうね。
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シェフ |
ソロで2時間(笑)!
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たまちゃん |
うん。
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のんちん |
分からないけど、まだ。
僕はね、自分でポカスカの時も
構成立てたりして、想像つくんですよ。
俺ここまでこれしゃべって、
これやるから、
今何曲か決まってるから
1時間半かなっていう。
ソロの場合、しゃべってみないと
分からないかもしんないですよね。
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たまちゃん |
そうですね。
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のんちん |
巻いちゃってすごい
早く終わったり(笑)。
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たまちゃん |
うん。
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のんちん |
もしくはしゃべってみたら
楽しくて長いかもしんないし。
そういう意味では分かんないですね。
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シェフ |
ところでたまちゃんはゲストは?
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たまちゃん |
ゲストは、大福神。
フォーク友だちなんで。
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シェフ |
ワハハでフォークと言えば、
佐藤さんか、大福神ですよね。
えーっと、大福神というのは
つまり経理の村井さんでしょ?
芸人じゃないじゃん。
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のんちん |
佐藤さん呼ばないの?
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たまちゃん |
今んとこ。
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シェフ |
レ・ミゼラブルがあるからね。
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たまちゃん |
残念ですけど。
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のんちん |
残念な顔してないだろ(笑)。
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たまちゃん |
残念だなあ(笑)。
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シェフ |
残念じゃなさそうに言いますねえ。
でもだから大福神なわけ?
ものすごく、下‥‥
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たまちゃん |
フォークは心ですよ!
フォークトークは2人で
だいぶやってるんで
ばっちりですよ!
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しょうご |
大変でしたよ。
この間も大福神が
トコトコトコって来て、
「たまちゃん、このコードさあ」って。
コードの相談してんですよ(笑)。
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シェフ |
えっ、2か月あるのにもう
ゲストが練習?
3月末決算でしょ?
もう経理やんないでずっと練習?
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たまちゃん |
そうなんですよ。
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シェフ |
困ったもんだねえ。
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