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ほぼ日創刊5周年のいろいろな動き。
やや大人っぽく、
どんどん行くのさ!
「ほぼ日・大アンケート祭り」
集計部より

携帯電話についての
アンケート結果は?



ほぼにちわ。
アンケート祭り集計部のAOR西本です。
現在も続々と届いている
「ピンバッジありがとう!」というメール。
本当にありがとうございます。
数多くのアンケート回答者の中から
抽選でピンバッジを送らせていただきました。
当たらなかった方は、本当にごめんなさい。
みなさんから頂いた意見は
これからの「ほぼ日」の誌面作りに
反映させていただきます。
ご参加いただいたみなさん、
どうもありがとうございました。

さて、今回、お伝えするのは
「携帯電話」についてのアンケートです。
今まで「ほぼ日」は
パーソナルコンピューター(PC)で
読んでいただけることを前提に作っていました。
これはテキストの分量を気にせずに
掲載することもできるし、
画像や動画に対しても
自由にお届けできるというのが、
その理由です。
そのせいもあって、
携帯電話で「ほぼ日」にアクセスしてくれる人への対応が
遅れていたともいえます。
現在、検索エンジンの
「google」の機能を借りることで
i-modeでもほぼ日のコンテンツを
読むことはできますが、
実際のところ、
「携帯電話」で「ほぼ日」を読まれることを
読者はどれくらい望んでいるのか?
「携帯電話」と「ほぼ日」がこれから
どうやってつきあっていくべきなのか?
どこから手をつけていっていいものか?
ということがわからないままでした。

今回のアンケートでその指針を見つけよう!
というテーマで、
この回のアンケートをお願いしました。

ここでの回答は今まで行ったアンケートと、
ずいぶん違った傾向が見えてきました。

それは、「自由筆記メールが非常に多かった」ことです。
以前、大投票GOOD or BAD?で携帯電話について
聞いた回がありました。
その時はBADイメージが
55.5%
という結果になりました。
今回の「携帯電話」に対してのご意見も
その時同様、
「そもそも、携帯電話について意見がある」
というものが多かったのです。

まず、第一問で聞いた
●「現在、携帯電話をお持ちですか?」
という問いに対して
「持っている」とお答えになった方が85%。
「持っていない」、もしくは「持つ予定がある」
と、お答えになった方が15%
という結果がでました。
「持っていない」というお答えの中には
海外にお住いの方や学生の方が多く含まれていますから
その分を差し引いたとすると
やっぱり、かなりの方が携帯電話をお持ちなんですね。

ほとんどの方が持っていながらも
さほどいいイメージが無いという携帯電話。
ほんの一部ですが
届いたメールを紹介しますね。



すごく余計な事ですが、
携帯って子供っぽくないですか?
大人ならPCでしょう!
(takumaさん)


わたしは人目のあるところで
携帯のサイトは読まないことにしています。
たとえば、ファーストフード店などで
一人でハンバーガーなどを食べながら
携帯をいじっている人をときどき見かけます。
そういう人を見るとわたしは
なんとなくさみしい感じになります。
ため息が出そうになります.
だから、わたし自身が他の人にそう思われないように、
外で食事するときなど手持ちぶさたであっても
携帯はいじらないように気を付けています。
だから、もしほぼ日の携帯サイトができたら、
自宅でこっそり見ることになると思います。
みなさんは携帯をいじっている姿を
人に見られるのは平気なんでしょうか?
(村田夏子さん)


携帯は簡単(もしくはインスタント?)の象徴と
いつも感じてる私には、
なんだか…「なんだか」なんですよ。
(シブヤメグミさん)


携帯電話、苦手なんですよ。
PCが得意ってわけじゃないんですけど、
携帯のほうが使えません。
ローマ字入力が習慣化した後で登場した、
五十音入力の携帯メールでまずつまづき、
ネット接続に慣れた後で登場した、
勝手の違う携帯サイトにとまどい、
PHSから携帯に変えて1年半以上経ちますが、
まだ不慣れなままです。
電話とメール(緊急時のみ)と
目覚ましにしか使っていません。
(山田和枝さん)


通信料、ほぼ日に払うなら良いんですけどねぇ。
払う先はNTTdocomoなもんで・・・
もっと通信料安くならないかな・・・。
そうすれば、コンテンツそのものに
もっとお金を払っても良いかなと思うんですけどね。
(海老澤一人さん)




「大人ならPCでしょう!」っていう意見に
うんうん、なんか解る!
と、うなずいたのはぼくだけじゃないはず。
的確には指摘できないけど
携帯電話自体の歴史がまだ浅いということも
関係しているのでしょうけれど、
うまく説明はできないが「何か違う気がする」
というメールも多かったのです。
「携帯電話とPCに世界が別れてしまうことが嫌だ」
という意見も多かったです。
傾向として多くみられたのは

・携帯電話は出先等で観ることが多いので
 マナーとして良くない。

・読もうとすると通信料金がかかる。

・とにかく、なんか嫌だ。


という3つの意見が多かったのです。
最後に「とにかく嫌なんです」と結んだメールが
多かったこともお伝えしておきます。

普段は数字を読み込んでいきながら
想像していくアンケート集計部なのですが
「持っているんですけど、嫌なんです」という
これらのメールを参考に数字を読み込んでいくと
携帯電話との関係はなんだか見えてきました。

●「携帯電話をどのように使っていますか?」
という問いに対して、
「電話をかける」という本来の機能以外では
「携帯メールを使う」が93%
「時計がわり」65%
「携帯インターネットサイトをみる」
という方は47%
という結果が出ました。
「その他」という項目を選んだ方の大半は
「目覚ましがわり」であったり、
「スケジュール管理」というものでした。
これらも「時計がわり」の派生系でしょうね。

携帯メールを使うことの多さに対して
携帯インターネットサイトをみる割合が
思ったより少ないなぁという印象もうけました。
なんかもっと流行っているイメージがあったのは
ぼくだけでしょうか?

続いての問いでは
●「普段、携帯のインターネットサイトをみますか?」
ということを質問しました。

ここでは「ほとんどみていない」
「全くみていない」という割合が
全体の50%
以上を占めており、
「ほぼ毎日みている」「週に数回みている」という方は
全体の20%
でありました。

ちなみに●「携帯メールを使っていますか?」
という問いに対しては
「ほぼ毎日使っている」という方が60%。
「たまに使っている」という方が30%

と、ほとんどの方が「携帯メール」を
日常的に利用されているようです。

「携帯のインターネットサイトをみる」
ということよりも
「携帯メールをつかう」ということの方が
一般化しているんだということがわかります。
ぼくもどちらかというと
ここに当てはまります。
だって、サイトアドレスを打ち込むのが
手間かかりすぎるんですもん。
凄い速度で携帯メールを
打っているヨメをみていると
「その技術は何か他に使えんものか?」
と思ったりもします。

●「どんなサイトをみていますか?」
という問いに対しては
圧倒的に「音楽・着メロ」が高く、
「乗り換え・グルメ・地域情報検索」、
「ニュース・天気予報」
と続きました。
さらに携帯のインターネットサイトの接続時間については
全体の40%の方が「2〜3分」くらい
30%の方が「5分」くらい
という結果が出ました。

●「携帯インターネットサイトは
  どこでみることが多いですか?」

という質問に対しても
70%の方が自宅以外で読むという結果も出ました。

これらを総合すると
携帯電話で読まれる内容というものが
「手軽な情報」「その場で必要となる情報」という
種類なのだろうなぁということ、
テキスト量が多ければ多いほど、
接続料金がかかることもあって
じっくり読み込むことが必要な
「ほぼ日」の対談コンテンツなどは
携帯電話で読むということには
ちょっと向いてないのかなぁということも思いました。

さらにつっこんで、
●「ほぼ日」の携帯サイトができた場合、
 どんなコンテンツを読みたいですか?

という問いに対しては
「今日のダーリン」が圧倒的に多かったとはいえ、
その他に読みたいというコンテンツは
「日々格言」、「なごみとホロリ」、
「今日の女房・今日のダンナ」という
短くてお手軽に楽しめるコンテンツが選ばれており、
・いつ来ても楽しめるもの(連載ものじゃない)
・テキスト量が少ないもの

というものが携帯電話コンテンツとして
向いているんじゃないか?と推測できます。

●「『ほぼ日』の携帯専用サイトができたら
  見ると思いますか?」

という問いに対しては
「見ると思う」と答えた方は
36%にとどまり、
「見ないと思う」という方が37%。
「わからない」という方が
27%
という結果になりました。

●「課金制だとしたら見ますか?」
という問いに対しては
「無料じゃないと見ない」が35%
「内容による」という方が24%
「そもそも見る気がしない」という方が19%

非常にシビアな数字が出ました。
おそらく、これは携帯を見るだけで通信料金が発生するのに
くわえて、さらにお金がかかるということも
影響しているのだと思います。



ここまでお伝えしてくると
「ほぼ日」と携帯電話は相性は良くない感じがありますが
ここで、またヒントになることがあります。

第一回アンケートで質問した
「ほぼ日」はどこで読んでいることが多いか?

という質問の答えは
ぼくらの予想では「会社」を選ぶ方が
圧倒的に多いと思っていたのですが
これが65%の方が「自宅」
読むという結果がありました。
会社で、その日の「ほぼ日」をチェックして、
「読みたい」というものが見つかったら、
家でじっくりと読む。
というスタイルが結構、定着しているようなのです。

今回のアンケートに届いたメールや
数字を読み込んでいくと
どうやら、「携帯電話」と「ほぼ日」の関係は
「じっくり読み込む」ということより、
会社のPCでチェックして
自宅で読み込むという一連の流れの中での
「チェックする」ということに
向いているようです。
「今日のダーリン」や「本日の新メニュー」といった
トップページにおけるニュースや
「日々格言」のような、
その日で完結できるテキスト量の短いコンテンツ。
これらがその「チェックする」ということに
あたるようなのです。

こんなご意見ももらってますよ。



大抵携帯のサイトを見るのは
通勤の電車の中なんですが
ここに『ほぼ日』が加わると、
電車の中で身をよじって笑う
自分の姿が浮かんできます・・・
(まんまる顔さん)




できれば、大笑いさせたいですねえ。
今だったら「オトナ語の謎。」あたりを
一日、一つ紹介していくってことですよね。
これらのコンテンツがすぐに携帯サイトで
見れるようにしたいという気持ちもあるのですが
こういったご意見もいただいてます。



サイトを作るのであれば、
全ての機種でアクセス可能のサイトにするべきだし、
それをやって欲しいです。
着メロも、待ち受けサイトのダウンロードも、
全部の機種対応にしないと意味がないと思います。
それができないなら、中途ハンパにサイトを作ったり、
サービスしたりしないで欲しいです。
(Y.Kさん)




ご意見、ごもっともです。
電話会社や機種が違うというだけで
アクセスが出来ないって
つらいものがありますよねぇ。
そうか、このあたりにも「壁」があるなぁ。

携帯専用サイトを実現するには
電話会社によって携帯インターネットサイトの
仕様が違いますし、
例え、同じ電話会社であったとしても
新機種が出る度に全ての機種で表示が可能か?
というテストを行うことも必要となってきます。
これには労力もコストもかかってくることになります。

今回のアンケートで
モバイルと「ほぼ日」との関係が
いままで以上にくっきり見えてきたように思います。

これは、あわてず騒がず「いいもの」を
しっかりやるようにしろ、ということだなぁ。
いま現在のぼくの段階では、
そんなイメージで考えています。
これから、あらためてみんなでもっと検討します。


貴重なご意見、
どうもありがとうございました。
これからも「ほぼ日」への応援
よろしくおねがいします!!

(つづきます!)

2003-07-11-FRI

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