糸井 |
いやあ、遠くまで行くんですもんねえ(笑)。
途中で暑いんですよね。
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斎藤 |
暑いんです(笑)。
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糸井 |
その記録映画観てますよ、ぼく。
赤道を越える時にお祭りをするんですよね。
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ほぼ日 |
へえええ!
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斎藤 |
ええ、「赤道祭(せきどうさい)」を
するんです。
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糸井 |
船の上で仮装したりするんだよ。
「これから南極行くとは
思えないなあ!」って(笑)。
意外と詳しいでしょ(笑)?
基地の部屋の中って何度くらいなんですか?
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斎藤 |
昭和基地は
20度くらいになってるらしいです。
外はマイナス20度とか30度になってます。
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糸井 |
いや、すごいよ。
歩いてるだけで凍傷になるんだから。
しょんべんとかしちゃいけないんだよ。
体温が急に下がるから、熱じゃないですか、
あれだって。
ね? 危ないんですよね?
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斎藤 |
ええ。
体温がいっぺんに下がってしまうんです。
そういうことを、
気にしながら生きてるんです(笑)。
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糸井 |
俺とか、北極圏行った時とかさ、
窓からゆであずきをぽんと投げといて、
3分後とかに走って取りに行って、
「氷あずき」って(笑)。
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一同 |
(笑)。
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糸井 |
冷凍庫の中の温度に近いですもんね。
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斎藤 |
ええ、ほとんど冷凍庫です。そのものですね。
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糸井 |
実は俺だけ凍傷にならなかったんだ。
風に対してくるくる回りながら歩いたの。
俺と一緒に行ったカメラマンと
デザイナーなんだけど、
まっすぐに歩いた人は
凍傷になっちゃうんです。
俺はこう、ちょっとずつ自転しながら
歩いてたから。
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斎藤 |
よし、やってみよう(笑)!
実践しますね(笑)。
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糸井 |
どうせ歩くの遅いですからね。
自転してても全然大丈夫なんですよ。
マイナス35度とかでしたから。
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斎藤 |
ああ、昭和基地だと大丈夫ですね。
やってみよう。
そんなこともふくめて
南極からメールを送りますね。
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ほぼ日 |
ぜひよろしくおねがいします!
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斎藤 |
まあ、
できないものは、できないですからね。
あんまり真面目にやっても、
うまくいかないんですわ(笑)。
やっぱり、その場その場で、
対応していくことが必要なんですよ。
ということで、
ちょっと行ってきます!
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一同 |
いってらっしゃい!
旅立ち直前の斎藤さん、
南極観測船しらせの前で。
ということで、
とっても気軽に南極に旅立たれた
斎藤さんでした。
現在は南極でとても元気に
観測活動をされているようで、
みなさんからのたくさんのお便りを読んで、
斎藤さん、奥様の亜希子さんは
とっても喜んでくださっています。
斎藤さんと連絡をとりあっている
亜希子さんから届いたメールを
お届けします。
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「南極ほぼ日手帳ものがたり。」を
ご覧のみなさんへ。
この度は、たくさんの励まし、
そして応援メールをいただき、
本当にありがとうございました。
夫のみならず、見ず知らずの私にまで、
心温まるメールをいただき、
なんとお礼を申し上げていいのか、
言葉がみつかりません。
「たくさんのメールが届いています」と
送っていただいた、その夜。
お一人、お一人のメールを声に出して読みました。
読み進めていくうちに、
どんどんどんどん、胸が熱くなり、
気が付いたら、声を上げて、泣いていました。
もちろん、悲しい涙ではありません。
あったかくて、嬉しくて、
なんだか心穏やかな涙です。
お会いしたことのないみなさんと、
「南極」という場所を介して、つながっている。
そう感じて、なんだか心があったかくなりました。
夫も同じ気持ちです。
こんなに反響があるとは思っていなかったらしく、
びっくりしています。
できることなら、お一人お一人に、
お礼を言いたい、と。
お正月、南極の夫から初めて電話がありました。
それはそれは、元気な、明るい声でした!
12年ぶりに訪れた大好きな南極。
夫の目には、今、どんなふうに
映っているのでしょうか?
どうぞみなさん!
この「南極ほぼ日手帳ものがたり。」で、
南極を感じて、南極を楽しんでください。
みなさん、本当にありがとうございました。
妻・亜希子 |
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斎藤さんが現在いらっしゃる
ドームふじ基地は
通信事情があまりよくないらしく、
メールの送り先が限られているとのこと。
でも、亜希子さん宛には、
とっても喜んでいる様子が
送られてくると、
亜希子さんから「ほぼ日」にも
何度もメールをいただいていました。
たくさんのメール、
どうもありがとうございました。
斎藤さんは今月(1月)の下旬には
現在活動中のドームふじ基地から、
インターネット回線が
安定してつながる昭和基地に移動する準備に
入るそうです。
南極の斎藤さんからメールが届きしだい、
このページはまた更新ししますので
どうぞゆっくりとお待ちくださいね。
もちろん、引き続き斎藤さんへの励まし、
質問メールはお待ちしております!
postman@1101.comまで
どうぞお送りください。
(きっと、つづきます!)
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