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南極で活躍する日本の観測隊が どんどん身近になっているのですが、 実は南極大陸には 世界中から人が集まっているんですよね。 今回も知っているようで知らない 南極の話が送られてきました。
今、研究は個人単位ばかりではなく、 国や分野を超えた共同研究が増えてきました。 第47次観測隊の夏隊では 中国の研究者が「しらせ」に乗船し、 そしてドイツの研究者が 昭和基地で日本の研究者と合流し、 2ヶ月間観測をしていました。 また、「しらせ」とは別に 飛行機で内陸に向かったドームふじ航空隊は ロシアのノボラザレフスカヤ基地で数日待機してから ドームふじ基地近くの航空拠点へ向かいました。 ![]() ノボラザレフスカヤ基地の飛行場。 いろいろな国の研究者と一緒に このイリューシンという飛行機で ケープタウンから飛んできました。 ![]() ノボラザレフスカヤから ドームふじ基地近くの飛行場に向かう 機内からみた大陸です。 ヌナタクと呼ばれる 近くの山脈から孤立して突き出た岩峰が 見えています。 こうして夏の間は外国の基地や研究者と 少ないながらも交流がありますが、 残念ながら越冬中の交流はありません。 南極では40~50の基地で 観測が行われていますが、 なにしろ南極の面積は日本の約37倍。 一番近い基地でも数百キロ離れていて、 冬の間の往来は少々難しいです。 ただし、どこかの基地で何か起こった場合は 各国が連携し、 最大のレスキューが行われるようになっています。 また、南極では、 国際的な取り決めがなされています。 1959年に国際的科学協力体制を維持、 発展させるため 南極に関係する12カ国が南極条約を採択しました。 内容は平和的利用、 領土権主張の凍結などで、 結果、南極はどこの国にも属さない 科学研究の場となりました。 では南極に入るときは、 パスポートはどうなるのか? 日本の観測隊は 日本~オーストラリア (もしくは南アフリカ共和国のケープタウン)を経由し 南極に行きます。 観測事業は国の出張であるため、 隊員たちには南極に行くことと、 どこの国を経由するかが記載された 公用パスポートが発給されます。 パスポートは最後に出国する オーストラリアまで必要で、 あとは翌年、 オーストラリアに戻ってくるまで必要ありません。 それは南極条約が今も守られ、 南極はどこの国にも属さないからなのです。 2006年3月25日 今日の昭和基地は-10℃前後、 15m/sほどのやや強い風です。 昭和基地 斎藤健 ************************* 「国」というくくりに属さなくて パスポートがいらなくて お隣りさんは数百キロというところは やはり想像を超えています。 なにも疑問を持っていなかったことも、 「南極」というフィルターを通すと 違ったことが起きているかもしれません。 観測隊員の人たちは こういうときはどう思っているんだろう? なにを持っているんだろう? そんなふと思いついた質問や 斎藤さんのメールへの感想などは いつでも件名を「南極観測隊斎藤さんへ」として postman@1101.comまで ぜひメールをお寄せください。 「ふつう」と思っていることが 簡単に「ふつう」ではなくなるかもしれません。 南極観測について、 さらに知りたいという方は こちらの「極地研究所」のホームページも ぜひご覧ください。 |
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