MAEDA
高阪TK剛、じぶんレポート。

----------ROUND.16----------
自信について。


糸井さん、
そう言えばまだ言ってませんでしたよね、
明けましておめでとうございます。

先日と言うか、昨日までお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

これを見ているほぼ日の読者はあの放送の中で、
結局なんにも出なかったと思って
がっかりしているかもしれませんが、
あの穴の中にいた自分にはものすごい収穫があったんです。

それはこれから自分がファイタ-として、
どうやっていけば良いかという答えのためのヒントでした。

その数は、今こうして整理して見ると
8項目にもおよんでいます。
自分はこれからの1年間、何をするにも常に
今回手に入れたものを見ながら先に進んでいこうと
思っています。
もちろん、流れに合わせてその形も少しずつ
変えていきますけどね。

さて、現在の自分はいったい何をやっているかと言うと、
とにかく休んでいます。
どうも体のバランスが崩れきっている様だからです。
怪我ですね。

1つの怪我が治らないうちにそのまま試合を続けていると、
必ずまた別の所が壊れてきます。
まー、当たり前の事です。
1ケ所をかばうためにかかる他の所への負担と
いうものは普段の倍近くになるんです。
でも、去年の自分はそんな事気にしてられませんでした。
その結果、ふと気が付くと普段何もしていなくても
気になる怪我がそこら中にあったんです。

試合で1番必要なものは自信なのですが、
その自信はどこからくるかと言うと体からくるんです。
苦しいトレ-ニングや、今自分がやっている様な
神経系のトレ-ニングなどと言うものも、
全部自信を手に入れるためにやっているんです。

いくら高いレベルの技術を知っていても、
物凄いパワ-のある体を持っていても、
本人がそれらに対して自信を持っていなかったら
全く無駄になってしまいます。
なぜなら、自信がない限り必ず全ての動作に
遅れが生じてしまうからです。
特に今の格闘技業界で、スピ-ドのないものは
はっきり言って相手にされません。
技のスピ-ド、仕掛けるタイミングのスピ-ド、
自分をマックスにまで持っていくまでのスピ-ド、
気持ちを切り替えるスピ-ド、などです。
そしてそれらに必要なのが、曇りのない自信なのです。

でも、今のこの状態のままで練習を始めたら
自分はその自信を手に入れる事はできないでしょう。
それどころか逆にどんどん自信を無くしていくに
違いありません。
だから、当分の間自分は怪我の治療および
自分自身の軌道の確認、修正に専念したいと思います。
あと、意味のある無駄な事も
今のうちにやっておきたいですね。

でも、何か面白い事があればその間もメ-ルしていきますんで。
とにかく、今年もまたよろしくお願いします。

(高阪“TK” 剛)

2000-01-13-THU

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