
アジコ |
‥‥迷子ね。完全に。 |

アジオ |
迷子になってもう5年だね。 |

博士 |
迷子も長年やってると
ある種のカリスマ性さえ身に付いてくるんだね。 |

アジコ |
カリスマ迷子よ。
あの黄色ふんどしは迷子たちの憧れ‥‥ |

アジオ |
最初に親とはぐれたのはいつのことだろう? |

アジコ |
はじめはただの迷子だったのよ。
デビューは東京のデパート。
その頃はまだ泣くことしかできなかった‥‥ |

アジオ |
しかしやがてその涙も枯れ果て、
彼は東京中をひとりさまよい歩く‥‥
見失った母を求めて‥‥ |

博士 |
そしていつしか少年の中にある変化が訪れる。
プロの迷子としての確かな自覚が生まれたんだ。 |

アジコ |
迷うこと、それ自体が目的になったのね!
そこから彼の行動範囲は飛躍的に広がったわ! |

アジオ |
ある者はバリ島のビーチで、
またある者はブラジルのカーニバルで、
そしてまたある者はビルマの国境付近で
彼を見かけたとういうけど‥‥ |

博士 |
その消息は依然として知れない‥‥
カリスマ迷子誕生秘話じゃな。 |

アジコ |
この写真は偶然にも、
そんなカリスマ迷子のうしろ姿をとらえた
貴重な作品なのね! |

博士 |
しかし実に見事な迷子ぶりだね! |

アジコ |
完全に気配を消しているもの。
普通、山道をふんどし姿の少年が歩いていれば
嫌でも目立つはずよ。 |

アジオ |
でも全く気づかれてないもんね!
このかっこいいお姉さんに。 |

博士 |
何事も無かったかのようにすれ違っておるな。
まさに達人の領域じゃ。 |

アジコ |
でも彼、一生迷子を続ける気かしら? |

アジオ |
さすがに中年でこの姿だと保護されるだろうね。
迷子とはまた別の理由で。 |

博士 |
う~ん、それは心配じゃな。
この少年に心当たりのある方!
どうぞ我が研究所までご連絡を! |

アジオ |
いやあ、今週も味わい応えのある作品が
集まったね! |

アジコ |
私もうお腹いっぱい! |


アジオ&アジコ |
デジタイヤさん、花和尚さん!
美味しい味写ごちそうさまでした! |

博士 |
うん。よい返事だ。
「せんとれあ」の南ちゃんも素敵じゃが
やはり味写はそれ以上に魅力的じゃな。
さあ全国のみなさん!
この恋多き中年に味写という名の恋人を
どしどし紹介して下さいな! |


アジオ&アジコ |
よろしくお願いしま~す!
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