
アジコ |
担任の先生のお尻を
紙のオモチャ(吹くと伸びるヤツ)で
狙った瞬間だそうです。 |

アジオ |
その時はさぞ、盛り上がったんだろうね‥‥ |

博士 |
クラス中が笑いに包まれたんじゃろうな‥‥ |

アジコ |
おもしろスクープの手応えは
バッチリだったはずよ‥‥ |

アジオ |
でも、あがった写真がコレ‥‥なんだね。 |

アジコ |
撮影者の肩を落とした背中が
目に浮かぶわ‥‥ |

アジオ |
その日は寝るまで、
無表情だったと思うよ‥‥ |

博士 |
自信の爆笑ショットが、
盗撮風の部分写真じゃな‥‥
落胆の色は隠せんじゃろ‥‥ |

アジコ |
はしゃぎ過ぎたパーティー‥‥
残された思い出にしてはあまりに残酷よ。 |

アジオ |
地味なスラックス‥‥お尻のドアップ‥‥
単に伸びきった紙のオモチャ‥‥
あの人の笑顔はどこにも無い‥‥ |

アジコ |
寂しさ分かち合う友もいない‥‥
その果てに下された最終決断‥‥ |

博士 |
それが当コーナーへの応募というわけか。
こんなホロ苦い作品は初めてじゃぞい! |

アジコ |
涙の分だけしょっぱい味がするわ。
でも写真自体の味はともかく、
それを撮った撮影者の心情まで考えると
途端に味わい深くなる作品もあるのね! |

アジオ |
そうすると「面白くない」ことが
逆に面白くなるから不思議だね。
撮影者と一緒に
期待はずれのガッカリ感を味わうのも、
またオツなもんだよ! |

博士 |
成長したのお‥‥ふたりとも!
ぺこさんには悪いが
ワシがあえてこの作品を選んだのもそこなんじゃ。
味写じゃどうしても
作品に写ってる被写体の味わいに
目が行きがちじゃが、
その裏にはそれを写した撮影者、
そして数ある写真の中からそれを選んだ
投稿者の目が介在しておる。
それらの思い入れも含めての味わいが
味写の醍醐味といえるのじゃ! |

アジコ |
たまにはいいこと言うわね。
とても夢で熟女姉妹とジャレ合ってる中年とは
思えないわ。 |

アジオ |
この調子で味写の世界も
さらに広がっていくといいいね! |

博士 |
全くじゃ!
それでは最後にふたりの成長を祝して、
今週はハンドルネーム・kyonさんからの
この作品でお別れじゃ! |