
アジオ |
ハンドルネーム・海パンさんからの
夏らしい作品です! |

博士 |
働きたくな~い!! |

アジコ |
もう、いいわよ!
見習いなさい! この小学生を。
こんな年からもう貸たたみの客引きやってんのよ。 |

アジオ |
たいしたもんだね。流し目だもん。
客引きの基本が染みついてるよ。 |

博士 |
世間慣れしとるな。
既にひとり暮らししてる顔じゃよ。 |

アジオ |
それにしても貸たたみって。
初めて聞いたよ。 |

博士 |
無論、貸たたみは表向きの商売じゃろ。
裏ではもっと危ないモノを
レンタルしてるに違いないぞい。 |

アジコ |
聞き捨てならないわね。
何よ、その危ないモノって。 |

博士 |
お爺さんじゃな。 |

アジオ |
お爺さん! |

博士 |
しかも寝たきりのな。 |

アジコ |
寝たきりの! |

博士 |
畳と言えば寝たきりのお爺さん!
ギラギラと照りつける夏の太陽の下、
思いっきりお年寄りを介護したい!
親孝行なヤングなら
誰だって一度はそう思うモンじゃろ。 |

アジオ |
微塵も思ってないわ! |

博士 |
波の音を聞きながらオムツ替え、
床ずれに付いた砂を払って見つめるサンセット‥‥
憧れじゃないか。 |

アジコ |
この変態っ!! |

博士 |
ビーチならではの介護も出来るぞい。
砂で体を埋めて砂風呂みたいに。 |

アジオ |
ほとんど埋葬じゃん!
年寄りで遊ぶな! |

博士 |
年寄りだって夏したいんじゃ!
湿布の形の日焼け跡を
みんなに自慢したいんじゃ~! |

アジコ |
そんなややこしい背中見たくないわよ!
妄想はいいからもっと作品を味わいなさいよ! |

博士 |
‥‥そういえば
この少年がはいてる海パンな。 |

アジオ |
なんだよ。 |

博士 |
こういう海パンのヒモって、
湿るとほどけないよね。 |

アジコ |
その程度の感想かい! |

アジオ |
では続いての作品! |