アジオ |
ハンドル・ネーム
タモリの三点責めさんからの
作品で〜す! |
博士 |
夏! 空! 海!
ガードレールに足を掛けたオッサン!
以上! |
アジコ |
なんてストイックな夏の風景なの! |
アジオ |
空はこんなに青いのに‥‥ |
アジコ |
海はこんなに広いのに‥‥ |
博士 |
写ってるのは中途半端なオッサンと、
なんか車の横でモゾモゾ準備中の男性。
まさに味写の王道を行く
とりとめの無い一枚じゃ。 |
アジコ |
人はどこまで無目的に
シャッターを切れるのか?
改めて考えさせられる作品よね。 |
アジオ |
残りのフィルムの消化撮影にしても、
超テキトー‥‥ |
博士 |
海水浴の帰りで疲れておったんじゃろう。
フィルムも残り少ないし、
海さえ写りゃなんでもよかったんじゃ。 |
アジコ |
そのな〜んにも考えてないっぷりが、
画面になんとも言えない
「癒し」の効果を生んだのね。 |
アジオ |
うん。
たしかに海水浴帰りの心地よくも気怠い感覚が
伝わってくるね。 |
博士 |
まだ耳の奥に水が残っているような、
ゆる〜い時間じゃ。 |
アジオ |
かかとに付いた砂が
パラパラ落ちてくるような‥‥ |
博士 |
車のリクライニングをゆっくり倒して‥‥ |
アジコ |
見てるとどんどん眠くなるわね。 |
アジオ |
眠りに落ちる直前に見た
最後の風景だね。 |
博士 |
それがガードレールに足を掛けた
見知らぬオッサンか。 |
アジコ |
向かいのコンビニで
アイスでも買うのかしら‥‥? |
アジオ |
‥‥ボク、「ガリガリ君」ね‥‥
ムニャムニャ‥‥ |
博士 |
‥‥じゃあワシは「ガツンとみかん」で‥‥
ムニャムニャ‥‥
はっ! イカンイカン!
ほんとに寝るところじゃったわい! |
アジコ |
ヤダ! 私まで!
では眠気覚ましにこの作品を! |
アジオ |
ハンドル・ネームトン子ちゃんからの
投稿です! |
アジオ |
ギョッ! 目が覚めた!
なんだ! この地獄絵図は! |
アジコ |
落ちる火の粉に、湿ったウスラハゲ!
‥‥恐いっ! |
博士 |
今年の花火大会の写真らしいが、
「撮影中ちょっと手元がすべったようです。」
だって。 |
アジコ |
ほんのちょっとした気の緩みが
ロマンチックな花火大会を、
恐怖の空襲写真に変えたのね! |
アジオ |
戦場カメラマンが撮った、
決死の一枚かと思ったよ! |
博士 |
ブレた火花だけだと
抽象性の高い芸術写真に見えなくもないが、
いかんせんこの頭がな。 |
アジコ |
鬼気迫り過ぎよ。
夏の風物詩を楽しむヘアースタイルとは
とても思えないわ! |
アジオ |
ホラー映画の後半で、
遂に正体を現した殺人鬼の髪型だよね。 |
博士 |
‥‥まあ、頭髪の件に関しては
各自、事情もあることだからそれくらいにして、
出来上がった写真を見た撮影者は
驚いただろうね。 |
アジオ |
デジカメの再生モードで
いきなりこれが現れればね。 |
アジコ |
夜空に咲いた美しい花火の次に
この映像! |
アジオ |
まさに天国と地獄! |
アジコ |
美女とチューバッカ! |
アジオ |
キャビアと鼻くそ! |
博士 |
手打ちうどんとうどん粉病!
‥‥ちょっと言い過ぎかも知れんが、
その落差は撮影者に無視できない
心的外傷をもたらしたのは確かじゃろうな。 |
アジコ |
トラウマね。
一刻も早く立ち直って欲しいわ。 |
アジオ |
花火と抜け毛の恐怖を、
がんばって克服してもらいたいね。 |
博士 |
ふむ。
ではそんな祈りも込めつつ最後の作品じゃ。 |
アジオ |
ハンドル・ネーム
タカオさんからの作品です! |