
博士 |
一枚目はハンドル・ネーム
Wussyさんからの作品じゃ。 |

アジオ |
ホラ、やっぱり操られてる! |

アジコ |
ここにいる人たちは全員、
コンピューターの作り出した
バーチャルな世界を生きてるのよ。 |

博士 |
お便りによると
愛知万博のフィリピン館だそうじゃ。
ココナッツの皮とアロマで満たされた
「香りの繭」というパビリオンらしいぞい。 |

アジコ |
‥‥あら?
そうなの? |

アジオ |
そういえばみんなの表情‥‥ |

アジコ |
生活の疲れがにじみ出てるわね。 |

博士 |
ここでは天然素材の壁とアロマの香りが
とびきりの「癒し」空間を演出してるそうじゃ。 |

アジオ |
じゃあ、みんなわざわざ
癒されるために‥‥ |

アジコ |
せっかくの休日に
長い行列を並んだのね。 |

アジオ |
癒しが先か? ストレスが先か?
実に深いテーマだね。 |

博士 |
この首からタオルを下げたオッサンの表情には、
そんな現代人の苦悩が現れておるな。 |

アジオ |
でも、結構ドラマチックな
構図にも見えるよ。 |

アジコ |
なんだか卒業前の友人たちが、
将来を語り合ってるような雰囲気ね。 |

アジオ |
青春だなあ。
年齢バラバラだけど。 |

博士 |
定時制なんじゃろ。
地元に残る者、都会へ去る者、
さまざまな想いがこの「香りの繭」に溢れておる。 |

アジコ |
みんな立派に社会へと
巣立って欲しいわね。 |

博士 |
ふむ、全くじゃ。
では見知らぬ団体さんに
一方的なエールを送ったところで次の作品じゃ。 |

アジオ |
はい!
お次はハンドル・ネーム
わんこさんからの作品です! |