アジオ |
ハンドル・ネーム、
カメタロウさんからの作品です! |
アジコ |
まあ!
なんてシブいお子様なの? |
博士 |
ズリ下げたメガネに、ニヒルな口元‥‥
お便りによるとこの坊や、
四歳児ということじゃが、
どう見ても妻子持ちの貫禄じゃな。 |
アジオ |
役所ではマジメな勤務態度で
周りからの信頼も厚いタイプだね。 |
アジコ |
役所勤めなの?
この四歳児は! |
アジオ |
間違いないね。
この恐竜パークにも、
ただ遊びに来たワケじゃない。 |
博士 |
完全に仕事じゃよ。
このパークの責任者として、
抜き打ちの現場視察に訪れたのじゃ。 |
アジオ |
いま業者にダメ出しの真っ最中なんだよ。
「キミ、こういうのを子供騙しというんだよ!」
ってね。 |
アジコ |
確かに色はカラフルだけど、
ちょっと形容しがたい生き物よね。コレは‥‥ |
博士 |
くちばしと足の爪が、
なんだか水商売っぽいぞい。 |
アジオ |
業者の独創性が完全に裏目に出ているね。
ポケモンを狙ったつもりが、
ただのパチモンになってしまった。 |
アジコ |
この四歳児はそれをひと目で
見抜いたのね。 |
アジオ |
完全主義者なんだよ。
彼は。 |
博士 |
まあ、そこが彼の長所でもあり
短所でもあるんじゃが‥‥ |
アジコ |
趣味はナニかしら? |
アジオ |
郷土史研究かな。
でもこれだって役所の観光課で働く彼にとっては
半分仕事だけど。 |
博士 |
たまには息抜きも必要じゃぞい。 |
アジオ |
最近社交ダンスを始めたんだ。
いつか娘とワルツを踊りのが夢なんだって。 |
アジコ |
どんな四歳児じゃ! |
博士 |
人間は年齢じゃないぞい!
こういう若者が明日の日本を変えるのじゃ!
ではアジオ君、次の作品をよろしく! |
アジオ |
はい!お次はハンドル・ネーム、
腕マクラーレンHONDAさんからの作品で〜す! |