博士 |
おい! 諸君!
TBSでこの秋から
「まんが日本昔ばなし」が復活じゃぞい! |
アジオ |
え?!
じゃあ、あの竜に乗った坊やが帰ってくるの? |
アジコ |
もうズイブン
成長したことでしょうね。 |
博士 |
背広姿で、中央線に乗って
帰って来るぞい。 |
アジオ |
背広はどこの?
洋服の青山? |
アジコ |
シャツは?
形状記憶シャツ? |
博士 |
ああ、形状記憶だとも。
衣料テクノロジーの粋を集めた
現代人の戦闘服に身を包んで、
あの坊やが帰ってくるぞい! |
アジコ |
嘘つき!
復活はホントだけど、
作品は前作のデジタルリマスター版らしいわよ。 |
アジオ |
ああ、よかった。
じゃあ坊やはそのままだね。 |
博士 |
スマン、スマン。
つい興奮して
坊やを通勤快速に乗せてしまったわい。 |
アジコ |
ところで、
みんなは何の昔ばなしが好き? |
アジオ |
ボク、三年寝太郎! |
博士 |
ワシはモチロン、わらしべ長者じゃ!
わらしべ最高! |
アジコ |
‥‥基本、なまけ者のお話ばかりね。 |
博士 |
なんじゃと!
わらしべ長者を悪くいうヤツは、
ワシが許さんぞい! |
アジコ |
なに、ムキになってるの?
バカじゃない? |
博士 |
ふっ‥‥ヤツは一度も断らなかったのさ。
一本のわらがミカンに変わったときも、
それが反物に変わったときも、
ヤツが自分からそうしたわけじゃない。
ただ、困ってる人々を
見捨てられなかっただけなんだ。
そんなヤツのリアルな愛が、
サクセスを呼んだんだ。
結果ヤツは長者になったが、
それがなんだっていうんだい?
もしもある日突然、
ヤツの前にひとりの少女が現れて、
その豪邸を譲ってくれと言ったとしても、
ヤツは静かにこう言うだろうよ。
「欲しけりゃやるよ。
オレはわらしべ一本あればいい」ってね。
ヤツはそういう男なのさ。 |
アジオ |
なんてクールな、
昔ばなしなんだ! |
アジコ |
ちょっと!
下らない話で行数稼がないでよ! |
博士 |
おっと!
わらしべ長者への熱い思いが
つい話を長くしてしまったわい!
ではさっそく今週の味写を発表じゃ! |
アジオ |
まず1枚目はハンドル・ネーム
トロケンさんの作品でーす! |
アジオ |
とある遊園地に設置されていた、
大きなオッパイの遊具だそうでーす! |
博士 |
巨大なオッパイの上で思うさま飛び跳ねる!
人類の夢がついに叶ったぞーい! |
アジコ |
それにしても、
スケベな遊具ね。 |
博士 |
オッパイのどこがスケベなんじゃ!
女性の胸のふくらみは自然なことではないか。
なぜ自然から目を背けるんじゃ!
そういう偏見があるから、
日本はいつまでたっても性の後進国なんじゃ!! |
アジコ |
そんな熱弁ふるわなくても。 |
博士 |
いいや。聞き捨てならんぞい!
具体的にどこがスケベなんじゃ!
申してみい。 |
アジコ |
特にあのピンクの部分が‥‥ |
博士 |
じゃあ、何色ならいいんじゃ!
コゲ茶か? ムラサキか? ビリジアンか?
おヌシは乳首の色で人を判断するのか?
ヒドイじゃないか! ウエ〜ン! |
アジオ |
あ〜あ。
泣いちゃった。 |
博士 |
遊んでこんな色に
なったんじゃないのに〜! |
アジコ |
バカ! |
アジオ |
でもオッパイで弾んでいる人って、
幸せに見えるね。 |
アジコ |
幸せには見えるけど‥‥賢くは見えないわね。
どう見てもIQひとケタよ。 |
博士 |
誰が弾んでもそうなんじゃろうな。 |
アジオ |
東大生でも、
裁判官でもね。 |
アジコ |
立花隆でも、
筑紫哲也でもね。 |
博士 |
あとブレア首相でもな。
それがオッパイの魔力というものじゃ。 |
アジオ |
オッパイの上では、
みんな平等なんだね! |
博士 |
その通りじゃ!
ワシには夢があるぞい。
いつの日か、巨大なオッパイの上で、
かつて奴隷であった者たちの子孫と、
かつて奴隷主であった者たちの子孫が、
兄弟として同じテーブルに向かい
腰掛けるときが来るという夢じゃ。 |
アジコ |
キング牧師かい! |
博士 |
皆が望むなら、
ワシはオッパイのキングにもなる覚悟じゃ。 |
アジオ |
じゃあ、
ボクたちの新しいキングが誕生したところで、
次の作品だよ! |
アジコ |
お次はハンドル・ネームスナフキンさんからの、
この作品でーす! |
アジコ |
スポーツの秋ピッタリの
運動会写真ね! |
アジオ |
でも、やってる行為は
ものスゴ〜ク地味だね! |
博士 |
なんという競技なんじゃ?
これは‥‥ |
アジコ |
競技じゃないでしょ!
子供の土遊びよ。 |
アジオ |
それにしても子供の興味の対象ってたまに、
思いがけないモノに向けられるよね。 |
アジコ |
この支柱の根本もそうだけど、
ブロック塀のミゾとか、墓石の裏とかね。 |
博士 |
ずっと以前、夏のことじゃがある日、
小さな子供が道端でしゃがんでおってな。
ナニをしてるんじゃろうと、
それとなく覗き込むと、紅茶のパックに
霧吹きで水をかけていたことがあったんじゃ。 |
アジオ |
なぜそんな意味不明なことを? |
博士 |
どうやら、そこで干からびた紅茶のパックが
捨てられているのを、見つけたらしいんじゃ。 |
アジコ |
じゃあ、その子供はそれでわざわざ家から
霧吹きを持ち出して? |
博士 |
その紅茶のパックを
蘇生しようとしていたんじゃな。
水を含んだパックからは
薄い紅茶が流れ出しておったわい。 |
アジオ |
‥‥地味な話だね。 |
アジコ |
でもちょっとイイ話ね。 |
博士 |
それに通ずる、
子供の好奇心を感じる写真じゃな。 |
アジオ |
かなり集中してるね。 |
アジコ |
つられて、仲間が集まってくる様子も
味わい深いわね。 |
博士 |
見過ごすことができんのじゃよ。
子供にとって、
友達の穴掘り姿をいうものはな‥‥ |
アジオ |
友情だね! |
博士 |
いや、本能じゃ。
自分より楽しんでいるヤツを許せない、
子供の本能じゃ。 |
アジコ |
今週は本能に忠実な作品が
集まったわね! |
アジオ |
オッパイも穴掘りも、
ボクたちを夢中にさせたね! |
博士 |
うん。
でも穴掘りの後にオッパイに触るときは
ちゃんと手を洗うようにな。
では諸君! また来週じゃ! |