
アジオ |
キマったね!
胸のすくようなスマッシュショットだ! |

アジコ |
七色の光を背負って、ダンスシーンにいま
ニューヒロインの誕生よ! |

博士 |
まさにコメント不要!
しばし彼女のミラクルステージを堪能せよ! |

アジオ |
ジャズダンスに屈伸運動を取り入れた
彼女のステップは、
この冬ブレイク間違いナシだよ! |

アジオ |
テクニックだけじゃないわ!
彼女はソウルで踊っているの!
躍動するボディから伝わる熱いメッセージ! |

博士 |
青春の美しさ、儚さ、そしてこっぱずかしさ!
その全てをこの小さな体で体現しておる。 |

アジオ |
後ろのバックダンサーたちも
要チェケだよ! |

アジコ |
素敵なフィーリングね!
そのセンスでは決して中央の彼女に
ひけを取らないわ。 |

アジオ |
ステージの熱狂が
手に取るように伝わるね。 |

アジコ |
散乱する紙テープが物語っているわ。
彼女たちの偉業をね。 |

博士 |
舞台はどうやら文化祭のようじゃな。
しかし校内でこんなステージを実現するには
様々な困難もあったハズじゃ。 |

アジオ |
「お前たちがダンス?」
そんなクラスからの
冷たい視線もあったんだろうね。 |

アジコ |
教頭からは頭ごなしに反対されたわ。
「ウチは例年通りにソーラン節だ!」って。 |

博士 |
だが彼女たちはくじけなかった。
人前ではソーラン節を踊るかたわら、
深夜の公園に集まって
血の滲むような特訓に明け暮れたんじゃ。 |

アジオ |
そして文化祭当日!
演目は予定通りソーラン節だったけど、
彼女たちには秘策があった! |

アジコ |
全校生徒が見守る中、
遂にステージの幕が上がる!
そして体育館に響いたその曲は! |

博士 |
ソーラン節のディスコREMIX!
東北の民謡を見事にアレンジした
ダンスミュージック! |

アジオ |
「なんだ! 君たち! この曲は!」と教頭。 |

アジコ |
「よく聞きやがれ!
こいつが俺たちのソーラン節さ!」
クラスの不良が言い返す。 |

博士 |
「私たちの負けですな。
ここは若者たちの好きにさせましょう」
教頭の肩を叩く理事長の優しい眼差し‥‥ |

アジオ |
一枚の写真にそんなストーリーが
隠されていたんだね。 |

アジコ |
伝説よね。
この日の文化祭はいまでも学園の語りぐさよ。 |

アジオ |
じゃあこの写真を撮った投稿者も、
きっと感激してるだろうね。 |

アジコ |
先輩の伝説を目の当たりにしたんだもの。
当然よ。 |

博士 |
その証拠に写真の裏をご覧なさい。
あの日の思い出がしっかり記してあるぞい。 |