
アジオ |
なんて微妙なテイストを滲ませた
キャラクターなんだ! |

アジコ |
なんの動物をモデルにしたのかしら?
大きな耳はネズミにも見えるけど‥‥ |

博士 |
鼻からぶら下がった大きな輪っかは
ウシを意識したようにも見えるがな。 |

アジオ |
でも全体的なスマートさは
シカやキリンを連想させるね! |

アジコ |
多分それらの生き物をブレンドした
キャラクターなのよ。 |

アジオ |
どうしてそんなに何種類もの生き物を
ブレンドする必要があるのさ。 |

博士 |
それには
ふたつの理由があるんじゃ。 |

アジコ |
教えなさいよ。 |

博士 |
まずひとつ目は人類に対する警告じゃ。
バイオテクノロジーの進化が
いったい人類になにをもたらしたか? |

アジオ |
その解答が
このキャラクターというワケか。 |

アジコ |
ずいぶんB級テイストなキャラクターを
もたらしたのね。
バイオテクノロジーの進化は‥‥ |

博士 |
品種改良、遺伝子操作と
人類は自然に介入しすぎたのかも知れん。
そんな人類の愚かな行為が
このB級生物を生んだんじゃ。 |

アジオ |
あらためて考えると
可哀想な生き物だね。 |

アジコ |
生類憐れみの令ね。
じゃあもうひとつの理由は? |

博士 |
怒られないようにするためじゃ。 |

アジオ |
なんだよ!
そりゃ。 |

博士 |
このブレンド生物のベースにある
ネズミのキャラが、
著作権的にどうも都合が悪かったんじゃろう。 |

アジコ |
じゃあこの生き物は
権利関係のトラブルを避けるため、
遺伝子操作を加えられたわけ? |

アジオ |
ヒドイよ!
大人の事情で生物の遺伝子を弄ぶなんて! |

博士 |
本当じゃ。
人類はいったい何度同じ過ちを繰り返せば
気が済むんじゃ! |

アジオ |
せめてボクたちの世代では、
こんな可哀想なキャラを
生まないようにしないとね! |

アジコ |
そんな決意が肩に手を置かれた
ちびっこの表情からもくみ取れるわね! |

博士 |
うむ!
では人類と科学の調和を新しい世代に託しながら、
次の作品じゃ! |

アジコ |
お次はハンドル・ネーム、
よかトピアさんからの作品よ! |