アジコ |
はあ、今年もそろそろ
花粉の季節ね‥‥ |
アジオ |
ようやく正月ボケも
直ったところなのに‥‥ |
博士 |
正月ボケの次は花粉症、
花粉が収まったと思ったら5月病‥‥ |
アジコ |
5月病を乗り越えたと思ったら、
梅雨が到来‥‥ |
アジオ |
梅雨が明けたら夏休み、
夏休みボケと続いて‥‥ |
博士 |
ようやくエンジンが
掛かってきたと思ったら‥‥ |
アジコ |
あっという間に
年末だものね‥‥ |
アジオ |
恐いよ!
今年もまたな〜んにも手につかないまま
一年が終わっちゃうよ! |
アジコ |
私だって!
与えられた人生をもっと前向きに
生きていきたいわ! |
博士 |
まったくじゃ!
こんな時代だからこそ、
ワシらは夢が必要なんじゃ! |
アジコ |
ええ。
夢に向かってがんばってる人は
みんな輝いているわ! |
アジオ |
最初は小さな一歩でいい。
その一歩が明日への夢につながるんだよね! |
博士 |
よ〜し!
がんばるぞ! 明日から! |
アジオ |
何事もスタートが
肝心だよね! |
アジコ |
ええ。
勢いではじめて三日坊主にならないためにも、
スタートは慎重に切らないとね! |
博士 |
そうなると
花粉のシーズンは避けたいな。 |
アジオ |
5月病の最中も
止めた方がいいね。 |
アジコ |
梅雨は表に出られないし、
夏休みは予定がいっぱいよ。 |
博士 |
夏休みボケが直ってからとなると‥‥
スタートはその後か。 |
アジオ |
準備期間も考えると、
スタートは年末だね! |
アジコ |
年末なんて忙しい時期に
なにが出来るのよ! |
博士 |
じゃあワシらは、
いつからがんばればいいんじゃ! |
アジコ |
いまからよ!
いまからみんなで味写の紹介を
がんばりましょうよ! |
博士 |
おお! そうじゃ! それがいい!
ワシはがんばって味写を紹介するぞい! |
アジオ |
よ〜し! ボクもがんばるぞ!
じゃあ今週の一枚目!
ハンドル・ネーム、あもさんからの作品で〜す! |
アジオ |
なんて微妙なテイストを滲ませた
キャラクターなんだ! |
アジコ |
なんの動物をモデルにしたのかしら?
大きな耳はネズミにも見えるけど‥‥ |
博士 |
鼻からぶら下がった大きな輪っかは
ウシを意識したようにも見えるがな。 |
アジオ |
でも全体的なスマートさは
シカやキリンを連想させるね! |
アジコ |
多分それらの生き物をブレンドした
キャラクターなのよ。 |
アジオ |
どうしてそんなに何種類もの生き物を
ブレンドする必要があるのさ。 |
博士 |
それには
ふたつの理由があるんじゃ。 |
アジコ |
教えなさいよ。 |
博士 |
まずひとつ目は人類に対する警告じゃ。
バイオテクノロジーの進化が
いったい人類になにをもたらしたか? |
アジオ |
その解答が
このキャラクターというワケか。 |
アジコ |
ずいぶんB級テイストなキャラクターを
もたらしたのね。
バイオテクノロジーの進化は‥‥ |
博士 |
品種改良、遺伝子操作と
人類は自然に介入しすぎたのかも知れん。
そんな人類の愚かな行為が
このB級生物を生んだんじゃ。 |
アジオ |
あらためて考えると
可哀想な生き物だね。 |
アジコ |
生類憐れみの令ね。
じゃあもうひとつの理由は? |
博士 |
怒られないようにするためじゃ。 |
アジオ |
なんだよ!
そりゃ。 |
博士 |
このブレンド生物のベースにある
ネズミのキャラが、
著作権的にどうも都合が悪かったんじゃろう。 |
アジコ |
じゃあこの生き物は
権利関係のトラブルを避けるため、
遺伝子操作を加えられたわけ? |
アジオ |
ヒドイよ!
大人の事情で生物の遺伝子を弄ぶなんて! |
博士 |
本当じゃ。
人類はいったい何度同じ過ちを繰り返せば
気が済むんじゃ! |
アジオ |
せめてボクたちの世代では、
こんな可哀想なキャラを
生まないようにしないとね! |
アジコ |
そんな決意が肩に手を置かれた
ちびっこの表情からもくみ取れるわね! |
博士 |
うむ!
では人類と科学の調和を新しい世代に託しながら、
次の作品じゃ! |
アジコ |
お次はハンドル・ネーム、
よかトピアさんからの作品よ! |
アジコ |
放課後に中学生が学校の裏手にある門で
遊んでいるところよ! |
アジオ |
なんだか中学生のリアリズムが
凝縮された一枚だね! |
博士 |
まったくじゃ!
なんの生産性もない行為にこれほど夢中になれる、
THE中学生タイムが
この写真の中に確かに流れておるぞい! |
アジオ |
両足を
扉に掛けただけなのに! |
アジコ |
こんなスリルと興奮が得られるなんて!
いちばん驚いてるのは
多分本人たちじゃないかしら? |
博士 |
新しい「遊び」を発見した瞬間の感動が
ストレートに伝わってくるぞい! |
アジオ |
すでに順番待ちまで現れる
勢いだもんね! |
アジコ |
少し距離をとって
腕組みをしてる男子もいるけど‥‥ |
博士 |
内心は気になってしょうがないはずじゃ!
参加するのは遅いが、
結局一番しつこいのがこのタイプじゃ。 |
アジオ |
このまったく異性を意識してない態度も
すがすがしいね! |
アジコ |
女子はとっくに
思春期に突入してるというのに‥‥ |
アジオ |
男子は相変わらず学校の門で
「股裂きの刑」だね。 |
アジコ |
門に股を裂かれながら「ギブギブ」言ってるのね。
モテるはず無いじゃない。 |
博士 |
しかしなにか癒やされるぞい!
この安上がりなテンションが
ワシを中学時代に
タイムスリップさせてくれるわい! |
アジコ |
博士は中学生のとき、
こういう遊びしてた? |
博士 |
もちろんじゃ。
ワシが発明したのは「靴下フィギア」じゃ。 |
アジオ |
なに?
それ。 |
博士 |
学校の廊下を靴下で滑るんじゃ。
靴下で滑りながらターンやジャンプを決めて
その美しさを競うんじゃ。 |
アジコ |
見事な中学遊びね。 |
博士 |
しかしこんな無邪気な彼らが
あと数年で性に目覚め、
自分の中のあらゆるコンプレックスと
戦わねばならないと思うと不憫じゃな。 |
アジオ |
いまは存分にこの時間を
楽しんで欲しいね! |
アジコ |
学校の門でこんなに笑えるのもいまだけよ!
さあ!
好きなだけ門に股を裂かれなさい! |
博士 |
うむ!
では彼らの将来と日本の将来を同時に憂いながら
今週はここまでじゃ! |
アジコ |
来週も味な世界で
お会いしましょう! |
アジオ |
バイナラ〜! |