アジオ、アジコ、アジノモト博士
天久聖一の味写入門

第61回 味写を集めよう!(その49)



博士
フハハハ!
お前も蝋人形にしてやろうか!

アジオ
なんだよ!
その台詞は!

アジコ
デーモン小暮さんの
キメ台詞よね。

博士
フハハハ!
お前にも蝋人形を買ってやろうか!

アジオ
いらないよ!
気味悪い!

アジコ
置き場が無いわよ!

博士
フハハハ!
お前には香辛料をとってやろうか!

アジオ
自分で取るよ!

アジコ
「ろうにんぎょう」と「こうしんりょう」
言葉のリズムは同じだわ!

博士
フハハハ!
お前とショーウィンドウを見て回ろうか!

アジオ
ウザイよ!
ひとりで見るよ!

アジコ
イヤよ!
悪魔とウィンドウショッピングなんて!

博士
フハハハ!
お前をサモ・ハン・キンポーに会わせてやろうか!

アジオ
ああ!
それは是非お会いしたいよ!

アジコ
もうダジャレですら
ないじゃない‥‥

博士
ふむ!
では蝋人形のダジャレも尽きたところで、
今週の味写を発表じゃぞい!

アジオ
なんてテキトーな
始まり方なんだ‥‥

アジコ
しかもその態度に反省の色なし!
ある意味潔いわ。
じゃあまず一枚目!
ハンドル・ネーム、砂子さんからの作品で〜す!

味写No.116「バーベキュー」
写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。


アジコ
一緒に送られた、
お便りを紹介しま〜す!

 鳥取にある友達の実家に遊びに行き、
 水木しげるロードを観光した後、
 友達の家の庭でバーベキューをした時の写真です。
 右が私ですがこんな顔になってるとは
 思いませんでした。
 しかも左の子はちょっとした美人で有名です。

アジオ
水木しげるロードを観光した後に
この顔か‥‥。

アジコ
明らかに
妖怪が憑依してるわね。

博士
緑のタンクトップの女子。
顔の上半分は子泣きじじいで、
下半分はねずみ男じゃもんな。

アジコ
左の美人も、トランス状態の
砂かけババアって感じだもんね。

アジオ
ちょっと言わせて!

博士
なんじゃ?

アジオ
妖怪大戦争だぁ〜〜〜〜〜っ!!
(大声)

博士
気は済んだかね?

アジオ
はい。

アジコ
この箸に刺した食いかけのソーセージが、
ポイント高いわね。

博士
このソーセージが刺さっているか、いないかで
作品の完成度も大きく違ってくるからな。

アジオ
「面白い顔」のメインディッシュに
「箸に刺したソーセージ」が
デザートとして機能してるんだね。

アジコ
このソーセージが無いと
どうしても笑いのポイントが
「面白い顔」だけに集中して、
なにか殺伐とした後味になってしまうものね。

博士
他人の顔を笑うという行為は、
その行為自体がピュアなだけに、
なにか後ろめたい気持ちになってしまうものじゃ。
そんな見る側の罪悪感をこのソーセージが
うまく打ち消してくれておる。

アジコ
またソーセージというチョイスが
この作品にちょうどいい安心感を与えるのよね。
これがソーセージ以外の
例えばもっとシュールな食材だとしたら?

アジオ
マグロの目玉や子羊の脳みそだったら、
今度はそのシュールさばかりが
クローズアップされて、写真全体の味わいが
ないがしろにされてしまうかも知れないね。

博士
ふむ。
味わい深い写真には
多くの要素が絶妙のバランスで
盛り込まれておるということじゃな。

アジコ
でも投稿してくれた砂子さんは偉いわ!
だってこのソーセージの彼女、本人でしょ?

アジオ
このコーナーに自分がつまり、その‥‥
ブサイクに写ってる作品を
送ってくれる人は珍しいね。

博士
それが若さの勢いというヤツじゃよ。
ヤングの味写が気持ちいいのはそこなんじゃ。
面白いなら顔出しオッケー!
食いモン片手にアホ踊り!
その心意気が嬉しいじゃないか。

アジコ
新鮮な素材そのものの味が、
見ている方まで楽しくさせるわね。

アジオ
あ!
ヤングの味写と言えば、
以前投稿されたものだけど、
ハンドル・ネーム、まき。さんからの
こんな作品があったよ。

味写No.117「人間ジェンカ」
写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。


博士
覚えておるぞい。
投稿時には「偶然撮れた面白写真」という
味写の定義とはちょっと外れておったので、
保留にした作品じゃが‥‥
確かに勢いだけは感じるな。

アジコ
まあ完全に狙った
写真だもんね。

アジオ
これはいったい
何をしてるところなの?

アジコ
お便りによると爪楊枝を使った
人間ジェンカですって。

博士
人間ジェンカ?

アジコ
鼻の穴に順番に爪楊枝を差し込んで、
クシャミで吹き飛ばされた人が負けですって。

博士
アホらしい‥‥

アジオ
でも味写とはちょっと違った
こーゆー写真も紹介出来るといいのにね。

博士
そこでじゃ!
味写とはまた少し趣が違う、
こうした「大胆に笑いを追求した人物写真」を
「恥写(はじしゃ)」という名前で
募集しようと思うのじゃがいかがかな?

アジコ
この作品のように
友達や自分自身が被写体になった、
バカ写真のことね。

アジオ
現場の興奮がダイレクトに伝わる写真がいいね!
味写みたいに
後から見返して面白い写真というより、
後から見返すと恥ずかしい写真!

博士
だから「恥写」なんじゃよ。
これからのお花見シーズン、宴会や行楽で
恥写のチャンスはたくさんあるはずじゃ。
またバカ真っ盛りの現役学生の諸君にこそ
参加して欲しい!
友達同士で撮ったアホ、バカ写真を
是非このコーナーに送ってくれたまえ。

アジコ
もちろん味写は
メインで募集中よ!

アジオ
味写と恥写。
素人写真の世界に
また新しいジャンルが誕生したね。

博士
いよいよ春じゃ!
カメラと鼻シュッシュッ(花粉対策)を持って
外に繰り出すぞい!


アジオ&アジコ
おーー!!

2006-03-19-SUN

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