
アジオ |
ギャア~~~!!
リビングデッド!! |

アジコ |
逃げるのよ! 子供たち!
振り返ってはダメ!! |

博士 |
コラ!
失敬だぞい! |

アジオ |
でも人の一生を
「これでもか!」と圧縮したような
濃厚な味写だね! |

アジコ |
育児と介護が一枚の中で
見たことのない物語を作ってるわ。 |

博士 |
ふむ。
これに対しては素直に投稿者氏のお便りを
紹介するとしようかな。
若干ヘビーな現実も含まれておるが
まずはご一読を。
この写真のおばあちゃんは認知症で、
寝たきりです。
ほとんどもう話しかけても反応がないんですが、
たまに私(孫です)が実家に行って
子供たちを連れて行くと、
なんか反応するのです。
その数少ないおばあちゃんの
動きをとった写真です。
子供たちはまだ幼稚園児なので、
なぜおばあちゃんが
いつも寝てるのかわからなくて
むじゃきにはしゃいでいるところが
悲しいような楽しい写真です。
なんでおばあちゃんは
子供には反応するんだろう???
H・N m |

博士 |
事情を知った上でこの写真を見ると、
笑いだけでは無い別の味わいもあることが
分かるじゃろう?
たしかに認知症は
そう軽はずみに扱うべき問題では無いと思うが、
ことさら重苦しく扱うものでもないんじゃろう。
介護する側、される側の当事者にとって
それは現実じゃ。
それならその現実をどう見つめるかが大切なはず。
この味写には、認知症のおばあちゃんに対する
投稿者氏(孫)の眼差しが、
そのまま素直に現れておるように感じたぞい。
それが本人をして
「悲しいような楽しい写真」になったなら
良いことではないか。
実に味わい深い写真だと思うぞい! |

アジコ |
イヤ!
博士が真面目発言を! |

博士 |
なにがイヤじゃ! |

アジオ |
骨格はそんなに
不真面目なのに! |

博士 |
悪かったな! 不真面目な骨格で!
しかしこの作品にも家族同士の
おおらかな許し「愛」を感じるぞい! |

アジオ |
読者のみんなもこの作品は、
いろんな角度から味わって下さいね! |

アジコ |
それにしても、ホントどうしておばあちゃんは
子供に反応するんでしょうね。 |

アジオ |
背中にシールでも
貼ってたんじゃないかな? |

アジコ |
えっ!
じゃあそれを剥がそうとして?! |

博士 |
ふむ。
認知能力は衰えても、
背中に貼られたシールを剥がしたいという
生き物としての本能はそのままなんじゃろう。
人間とはなかなかどうして
しぶとい生き物じゃよ!
ワッハッッハ! |

アジコ |
では味写から
(間違った)生命の神秘を学んだところで
今週はお開き! |

アジオ |
来週はゴールデンウィークで1回お休み。
GW中に帰省するみんなは是非、
実家の押し入れから
味写を探してみて下さいね! |

博士 |
では再来週にお会いしましょう!
よし!
じゃあカッコイイもの「もこみち」で
MOTHER3に没頭じゃ! |