博士 |
面白くもな〜んともないわ!
こ〜んな習字! |
かせき |
正直、興ざめしたよ。
ツアー先の空の下でいきなり「納税」!だもん。
一気に現実に連れ戻された感じ。 |
博士 |
子供も書いてて楽しいのか?
「青色申告」 |
かせき |
多分、子供の中では
晴れやかな青空のイメージなんだよ。
「青色申告」。 |
博士 |
ワシなんかこの年まで生きてきて、
申告で晴れやかな気持ちになったことなど
1回とて無いわ! |
かせき |
でも大人もエグいよね。
子供にこんなテーマで習字書かせるなんて。 |
博士 |
行政なんてどーでもええ!
税金は常に家計の問題なんじゃ!
その辺まだな〜んも分かってないクセに! |
かせき |
子供はもう褒められたいだけだから。
素直に書くよ。一生懸命。 |
博士 |
その真っ直ぐで無垢な筆遣いが、
逆に胸に突き刺さるんじゃよ!
ワシらには! |
かせき |
第一、真っ昼間から商店街ブラついてる連中が、
まともな納税してるワケないんだよ! |
博士 |
そういう全ての事情を呑んだ上での、
このインスタレーション! |
かせき |
弱者の視点をまるで無視!
御上のやることはいつも無粋! |
博士 |
本来なら全速で飛ばしたサイドカーの
サイドの部分でなぎ倒しても、
まだ怒り収まらないところじゃが‥‥ |
かせき |
次のポスターシリーズになると、
もうそういう怒りを超えた、
別次元の表現になってるんだよ。 |
博士 |
どういうことじゃ? |
かせき |
こういうことです。 |
博士 |
時空超えてる〜〜〜!! |
かせき |
さすが「T K U 賞」受賞作だよ。
‥‥なんだ? 「T K U 賞」って! |
博士 |
なんか、もう一周して
普通に感心してしまったぞい。 |
かせき |
単にトリビアだけだもんね。
「へえー。クレオパトラもねー」って。 |
博士 |
だからってワシらも、
ちゃんと税金収めようって気にもならないしな。
スケールでか過ぎて。 |
かせき |
もうその情報を咀嚼するだけで精一杯だよ。
描いてる本人も分かってないでしょ。 |
博士 |
「つくってましたょ。」じゃからな。
発音できんぞ。「たょ。」は。 |
かせき |
火の国熊本で、
改めて国民の義務について
考えさせられたひと時だったよ。 |
博士 |
いやあ、本日はこころゆくまで
さいだぁ≡氏の味写ならぬ、
旅写を堪能させていただいたぞい! |
かせき |
やっぱり、旅はネタの宝庫だよ。
とくに地方には東京ではなかなか見られない、
その土地だけの土着センスがある。
実際に足を運んでみるとそれが分かるんだ。 |
博士 |
なるほど。
地元の味はその土地で
直接味わうに限るというワケじゃな。 |
かせき |
カメラを持ってると、
さらにそんな感覚にも敏感になるしね。
みなさんも是非、旅先で君だけの味わいを
見つけてみて下さい! |
博士 |
ふむ! まとめの言葉まで!
ありがとうじゃ! |
かせき |
では最後に、旅先で見つけた、
古本の裏表紙を紹介してお別れです。
コレに書かれたコピーは
ボクの表現活動のコアな部分で、
いつも意識してる言葉なんだけど。 |
博士 |
旅先では見つけた、
哲学というわけですな。 |
かせき |
このコピーに出会ったとき、自分探しの旅に
やっと答えが見つかったと思ったんだ。
あの感動はいまでも鮮明に覚えているよ。 |
博士 |
そんなに深い言葉ですか。
では謹んで拝見したしますぞい。 |
かせき |
では、ご覧下さい。
そして、またいつか味写でお会いしましょう。
かせきさいだぁ≡でした。 |