
博士 |
なんじゃ!
この赤ん坊は! |

アジオ |
全身から「ただ者じゃない感」が
漂ってるね! |

アジコ |
赤ちゃんらしからぬ
知性を感じるわ。 |

アジオ |
まだ生まれてから
一度も泣いたことがないと思うよ。 |

アジコ |
ええ。
というより寝たことさえなさそうね。 |

博士 |
生まれた直後から、ずっとこの姿勢で
思索を続けておるのじゃよ。 |

アジオ |
いったい何を考えてるんだ! |

アジコ |
私たちの理解が及ぶ
レベルじゃないわ。 |

博士 |
ひょっとして彼は
赤ちゃんじゃないのかも知れんぞい! |

アジオ |
そういえばSFマンガの最後に登場する
天才科学者みたいだね。 |

アジコ |
外見は赤ちゃんなのに、
知能は測定不能の高さを誇るミュータントなのよ! |

博士 |
究極に形を与えると、
得てしてこういうあどけない姿になるんじゃよ。 |

アジオ |
ドラゴンボールのフリーザが、
最終的にツルンとなるようなものか。 |

博士 |
しかしこの赤ん坊が座ると、
クッションも近未来的なデザインに見えるぞい。 |

アジコ |
部屋は一般的なマンションなのに、
この赤ちゃんの周りだけ大友克洋の世界ね。 |

アジオ |
お便りによると、
友人が赤ちゃんをソファに置いて、
なにげなくふと振り返ると
この状態だったそうだよ。 |

博士 |
本当に赤ちゃんは、ちょっと油断すると
周囲を非現実感で支配してしまうな! |

アジオ |
では、もう一枚
日常に非日常の空気を醸し出した作品を
紹介します! |

アジコ |
ハンドル・ネーム、
グレートさんの作品です! |