
アジオ |
ま、まぶしいっ! |

アジコ |
たんに喫茶店の窓際に座ってるだけのお客さんが、
こんなにも劇的に見えるなんて! |

博士 |
まるで大作映画の
クライマックスのようじゃな。 |

アジオ |
たぶんこの人物が映画のストーリーの中で
重要は役目を果たすんだよ。 |

アジコ |
きっと戦争で生き別れた恋人との
再会シーンなのよ。
ロマンチックね。 |

博士 |
宇宙の旅から帰ってきたお兄さんじゃないかな?
SF版の男はつらいよかも。 |

アジオ |
実はこの人が
伝説のポケモンなんだよ! |

アジコ |
まあ、実のところは
予備校の友達だったりするんだろうけど。 |

博士 |
メイド喫茶に来てる
ただの無職かもしれんな。 |

アジオ |
いや! 伝説のポケモンだよ!
伝説のポケモン、モヘンジョダロなんだよ! |

アジコ |
‥‥なによ。
モヘンジョダロって。 |

アジオ |
いや、いま適当に閃いた名前だけど。
喫茶店の窓際に生息する喫茶ポケモンだよ。 |

博士 |
どんな技があるんじゃ? |

アジオ |
昼間の喫茶店に大学生を呼び出して、
新しいビジネスのお話をしてくれんだよ! |

博士 |
なに?
仕事の話じゃと? |

アジオ |
うん!
会員向けの浄水器販売のお仕事なんだけど‥‥ |

博士 |
詳しく聞かせて! |

アジコ |
明らかにマルチじゃないの。
なにアッサリ引っ掛かってんのよ。 |

アジオ |
みなさんも喫茶店の悪質ポケモンには
気を付けてね! |

博士 |
味写研究所からのお知らせでした!
では次の作品じゃ。 |

アジコ |
はお。お次はなんと
プロの作家さんからのご応募よ。 |

アジオ |
SF作家の高野史緒さん!
ありがとうございます! |

博士 |
ではこの作品はご本人のメールと一緒に
紹介するぞい! |