アジオ |
ま、まぶしいっ! |
アジコ |
たんに喫茶店の窓際に座ってるだけのお客さんが、
こんなにも劇的に見えるなんて! |
博士 |
まるで大作映画の
クライマックスのようじゃな。 |
アジオ |
たぶんこの人物が映画のストーリーの中で
重要は役目を果たすんだよ。 |
アジコ |
きっと戦争で生き別れた恋人との
再会シーンなのよ。
ロマンチックね。 |
博士 |
宇宙の旅から帰ってきたお兄さんじゃないかな?
SF版の男はつらいよかも。 |
アジオ |
実はこの人が
伝説のポケモンなんだよ! |
アジコ |
まあ、実のところは
予備校の友達だったりするんだろうけど。 |
博士 |
メイド喫茶に来てる
ただの無職かもしれんな。 |
アジオ |
いや! 伝説のポケモンだよ!
伝説のポケモン、モヘンジョダロなんだよ! |
アジコ |
‥‥なによ。
モヘンジョダロって。 |
アジオ |
いや、いま適当に閃いた名前だけど。
喫茶店の窓際に生息する喫茶ポケモンだよ。 |
博士 |
どんな技があるんじゃ? |
アジオ |
昼間の喫茶店に大学生を呼び出して、
新しいビジネスのお話をしてくれんだよ! |
博士 |
なに?
仕事の話じゃと? |
アジオ |
うん!
会員向けの浄水器販売のお仕事なんだけど‥‥ |
博士 |
詳しく聞かせて! |
アジコ |
明らかにマルチじゃないの。
なにアッサリ引っ掛かってんのよ。 |
アジオ |
みなさんも喫茶店の悪質ポケモンには
気を付けてね! |
博士 |
味写研究所からのお知らせでした!
では次の作品じゃ。 |
アジコ |
はお。お次はなんと
プロの作家さんからのご応募よ。 |
アジオ |
SF作家の高野史緒さん!
ありがとうございます! |
博士 |
ではこの作品はご本人のメールと一緒に
紹介するぞい! |
博士 |
去年、ロシアはペテルブルクの
あるSF関係イベントに
ゲストとして呼ばれたのですが、
その時の打ち上げの写真。
何故か突然床で囲碁が始まり、
みんな冷たい大理石の床に座り込んで
囲碁(冬なのに!)。
おネエ座りになってるのは出版社の社長さん。
撮るほうも撮られるほうも
ウォッカが入ってるので、
撮り直しのきくデジカメであるにもかかわらず、
こんな写真ばっかりでしたとほほ。
しかし、噂には聞いておったが、
SF関係には奇特な方が多いようじゃな。 |
アジコ |
ウォッカで酔っぱらって
大理石の床で囲碁なんて‥‥ |
アジオ |
まるでジェスチャーゲームの問題だよ。 |
アジコ |
それにしたってシュール過ぎるわよ。 |
博士 |
ワシなんか気が付くと公衆便所で鏡に向かって
あっちむいてホイしてたときがあるぞい。 |
アジコ |
かたや大理石で囲碁よ。
なんなの? その知性の差は‥‥ |
アジオ |
でもだいの大人が床で遊ぶって
やっぱり面白いね。 |
アジコ |
飲み物なんかも
ちゃっかり床に置いてるわね。 |
博士 |
人間の潜在意識にはどこか床に戻りたいという
本能があるのかもしれないな。 |
アジコ |
なによ。それ。 |
博士 |
たとえば実家の母親なんかは
せっかく居間にソファーがあるのに、
いつの間にか床に座ってることがあるだろう? |
アジオ |
それはたしかにあるね。 |
博士 |
とくに日本人は床下に漬け物や、
貯金通帳を隠したり、床へのこだわりが強い! |
アジオ |
ダイヤモンドユカイさんなんかも、
実はユカへの愛着からつけた芸名なんだろうね。 |
博士 |
その通りじゃ。もちろん優香の芸名も
床から来ておる! |
アジコ |
なに適当なこと言ってるのよ。 |
博士 |
床LOVEじゃ! 全国の床好き諸君!
今後とも共に床を盛り上げていきましょうぞ! |
アジコ |
私は床より断然ソファー派よ!
イメージガールもちゃんといるわ!
紹介します! ソファーおばちゃんです! |