博士 |
まるで落雷を受けたよーな‥‥ |
アジコ |
ちょうど側転をやり終えた
瞬間のようにも見えるわ。 |
アジオ |
極端に風に
あおられやすい人かもしれない。 |
博士 |
しかしこのポーズは、
なんらかのミラクルを起こしそうじゃな。 |
アジコ |
ステンレスの流し台が
ボコッと鳴ったり‥‥ |
アジオ |
味噌汁のお椀が
スーッと動いたり‥‥ |
博士 |
耳毛の長い作詞家の先生が
急に怒り出したり‥‥ |
アジコ |
そういう超常現象はすべて
この人が起こしたミラクルなのね。 |
博士 |
奥の人に気を取られがちじゃが、
手前の女子たちも不思議じゃな。 |
アジオ |
別にここにレジャーシート
広げないでもって思うよね。 |
アジコ |
すぐそばのベンチ空いてるし、
こんな地べたじゃなくても芝生だってあるのに‥‥ |
博士 |
うーん。
堺正章のかくし芸よろしく、
思いっきりこのレジャーシートを引き抜きたい! |
アジコ |
ぬる〜いツッコミどころが
いっぱいある作品ね。 |
アジオ |
こういう煮えきらなさも
一種の味わいかもしれないね! |
博士 |
じゃあお次は
濃い味の作品をどーぞ! |
アジオ |
H・N サムさんの
作品でーす! |