第159回　味写を集めよう！（その140） 博士 ‥‥こんな夢を見た‥‥ アジオ え〜 また中年の夢話ぃ〜？ アジコ ２週連続ね‥‥ 博士 夢の中で晩飯を食っておると、 貧しい家族が訪ねてきた。 アジオ 相変わらず 貧乏臭い夢だなあ‥‥ 博士 父と母と幼い息子の三人家族で、 見せたいモノがあるから付いてきてくれと言う。 アジコ 付いていったの？ 博士 ああ。 近所の空き地まで付いていくと、 しばらくそこで待っていてくれと言う。 アジオ それで？ 博士 10分程度待っていたが、 なんにもないので帰ろうとすると、 正面の家の向こうから ひゅ〜と花火の上がる音がした。 アジコ それで？ 博士 驚いて空を見上げると上空で花火が開いて、 その中で三人家族が 「π」の字をつくっておった。 人文字で。 アジオ どんな花火だよ！ アジコ たしかに三人いればつくれそうね 「π」の字。 博士 そして家族は 夜の空へと消えていった‥‥ アジオ ‥‥それだけ？ 博士 ふむ。 「π」の字だけに割り切れない夢じゃった‥‥ アジコ なにうまいこと オチつけてんのよ！ アジオ では今週の味写を 発表しま〜す！ アジコ まずはH・N たんたんさんの 作品です。 味写No.321「ボルネオの25歳」 ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ 博士 まずはお便りを紹介するぞい。 　ボルネオ島に社員旅行に行ったとき、 　現地の方が集まる酒場で撮った写真です。 　３人とも同級生で、25歳だそうです。 　手も２‥‥‥‥５‥‥‥‥。 　安達祐実ちゃんの２コ下です。 　しかし、どーみてもおっさんです。 　H・N たんたん アジコ こ、これで25歳？！ アジオ なんだかよく分からないけど‥‥ 負けたぁ〜！！ 博士 こんなにも目の赤い 25歳がいたなんて‥‥ アジオ あとウエストポーチの位置‥‥ 高っ！ アジコ 日本でその歳なら まだ自分探しの真っ最中なのに‥‥ アジオ もはや余生だね。 この佇まいは。 博士 あとお便りの通り、 ふたりで自分たちの年齢25をつくっておる。 アジオ 軽い打合せとかも あったのかな？ アジコ 「お前一の位やれや。俺十の位すっから」 的なものがあったんでしょうね。 博士 どーでもいいわー。 アジオ でもどう見ても彼の方が 一の位だよね。 アジコ たしかにまだ 十の位は任せられないわ。 博士 こいつ‥‥ププッ！ 仕事なにやってんじゃろ？ アジオ イメージしずらいなあ‥‥ ププッ！ アジコ 「はたらきたい。」とか 読んだ方がいいわよ。 博士 ではさりげなくほぼ日ブックスを 宣伝したところで次の作品じゃ。 アジオ お次はH・N ヒロム君の 作品です！ 味写No.322「足もと」 ▲写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。▲ アジコ 京都のお寺で撮った 一枚だそうです。 アジオ 観光地でわざわざ撮る写真なの？ これ。 博士 旅先でこそ逆にふだん気付かない日常に 気付くもんなんじゃよ。 アジコ それにしても‥‥ アジオ 見事に 批評性ゼロの作品だね。 博士 見るべきところは あるじゃないか！ アジコ どこにあるのよ。 博士 えーと‥‥ 踵の潰れ具合‥‥とか？ アジオ 自信なさげに言うなよ。 アジコ こんな絵ハガキもらったら 泣けるでしょうね‥‥ アジオ これデスクトップの壁紙にしたら 能率さがりそうだね‥‥ 博士 いや。 「萌え」じゃよ。 アジオ どこが萌えなんだよ。 いい加減なこと言うとぶっ飛ばすよ！ 博士 これを脳内で ハイヒールを履いた女性が ピアスを拾っているところに置き換えるんじゃ。 アジコ そーまでして 欲情したいの？ 博士 味写はあらゆる写真を味わい尽くすのが コンセプトじゃぞい！ アジコ ‥‥好きにやってよ。 2008-06-01-SUN

もどる