アジオ、アジコ、アジノモト博士
天久聖一の味写入門

第166回 味写を集めよう!(その146)



博士
これは数年前、
実際に体験した本当の話なんじゃが‥‥

アジオ
ゴクリ‥‥

博士
友人たちと集まって居酒屋で飲んでるうち、
その中のひとりが
有名な心霊スポットがあると言い出しての、
いまからみんなで行こうというんじゃ‥‥

アジコ
ゴクリ‥‥

博士
そこは病院の廃墟で、
訪れた者はみんな不幸な事故に巻き込まれ、
中には死んだ者もいるという‥‥

アジオ
ゴクリ‥‥

博士
じゃが飲んでるうちに、
言い出しっぺのヤツが飲みつぶれての‥‥

アジオ
‥‥‥‥

博士
そのうち他のメンバーも帰りだして、
ワシも自宅に帰ったんじゃ‥‥

アジコ
‥‥‥‥

博士
そして家に帰って、
自分の足もとを見てみたら!

アジオ
どうしたの?

博士
間違えて、便所の下駄を履いたまま
帰ってきてたんじゃ!

アジコ
なんなの?
その話‥‥

博士
だから、
本当にあった話。

アジオ
本当にあった
怖い話じゃなくて?

博士
ただ単に、
本当にあった話。

アジコ
では、今週の味写、
発表です!

アジオ
まずはH・N イマコさんの
この作品です!

味写No.336「ブラン娘。」
写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。


博士
この娘、表情とは裏腹に、
かなりのチャレンジャーじゃな。

アジオ
このブランコの傾き、
かなりの危険領域だよね。

アジコ
でも、子供って調子に乗ってるうちに、
完全に自分の限界こえて、
パニックにおちいることがあるわよね。

アジオ
ブランコ漕ぎすぎて、
泣きながら乗ってる子って、いたよね。

アジコ
ドッジボールで最後のひとりになって、
過呼吸起こした子もいたわ。

博士
芥川龍之介の「トロッコ」も
そういう話じゃったな。

アジオ
子供が調子に乗ってトロッコ押してるうちに、
遠くまで行き過ぎちゃうんだよね。

アジコ
それで、泣きながら戻ってくるっていう、
それだけの話。

博士
最初に読んだときは衝撃だったぞい!
え! 話それだけ? って。

アジオ
そういえば、この女の子も、
限界ギリギリって感じだね。

アジコ
この表情も、見方によっては
すでに不安そうに見えるわ。

博士
しかし、この子、
ちょっとヤワラちゃん似じゃな。

アジオ
田村で金!
谷でも金!

アジコ
ママでも金!

博士
死んでも金!
だっけ?

アジコ
そんなに
ガメつくないわよ!

アジオ
お次はH・N ラタタッタさんの
作品です!

味写No.337「交通安全の歌」
写真をクリックすると、さらに大きな写真をご覧いただけます。


アジオ
まずはお便りの紹介です!

 これは、とある日曜日に、
 私の住む巣鴨の駅前で撮った写真です。
 週末になると駅前には、
 様々なスタイルの路上ミュージシャンが
 出没するのですが、
 この日はこのかわいい女の子二人組でした。
 見えにくいかもしれませんが、
 後ろののぼりには
 「大分姉妹、東京姉妹交通安全の歌」と
 書いてあります。

 この二人の姉妹ももちろんですが、
 気になるのは二人の後ろにいるおじさん達です。
 親衛隊なんでしょうか?
 それとも敏腕プロデューサーか何かでしょうか?
 解説をお願いします。
 H.N. ラタタッタ

アジコ
たしかに姉妹の可愛さもさることながら、
気になるのは後ろのおじ様たちね。

アジオ
こんな遠目からでも
アンタッチャブル感が漂ってるね‥‥

博士
この姉妹の
兄貴分的なユニットなんじゃないか?

アジコ
なんてユニット名なの?

博士
‥‥羞恥心?

アジオ
ああっ!
この人たちがそーなんだ!

アジコ
ちげーよ!

2008-07-27-SUN

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