あきんどゴコロ

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あきんどの娘である私が、
某有名私立大学生協内の本屋で働いていて、
バックの仕事からカウンター仕事に
移動になった当初。

店内はやけにだらけ気味で、
カウンターでお客さんに対して、
「ああ、こんにちはぁ」
と片手間に挨拶している職員たち。
呼ばれてからでないと動かない。

「おいおい、こやつら、
 お客に対して
 『いらっしゃいませ』も言えんのか?」
と、天性のあきんどゴコロに火が点いた。
とはいえ、上司に説教ができるワケもなく、
ここはそれまでの仕事で知り得た
お客さんそれぞれの嗜好を武器にしつつ、
あきんどのあるべき姿を
実践して見せるしかない、
と、ココロに決めました。

その日から、常連のお客さんの姿が見えと、
すっと立って笑顔で挨拶。
「いらっしゃいませ〜」
そして一拍おいて、
「こんにちは〜。
 そうそう。
 先生、○○の新刊、出ましたよ。
 お持ち帰りになりますか?」

常連さんとの親しげな
「ぽよよんとした空気」は消さずに、
モノを売る時には崩してはいかんラインは
ビシッと引く。
そして、なるべく買ってもらうことに
結びつける。
あきんどの基本の実践。

当初、他のカウンタースタッフは、
私の「いらっしゃいませ〜」に
いちいち驚いていましたが、
ひたすら実践を続けているうちに、
お客さんの「カウンター立ち寄り率」が
グングン伸び、
もちろん売り上げも伸びてきました。
そして、いつの間にやら
他の職員たちも、はにかみながらも
「いらっしゃいませ」が
言えるようになっていました。
職員もお客さんも、ちょっと楽しそうです。

下っぱながらも、
あきんどを育てている
気持ちになっていた私は、
あらためて実感しました。
「その場所が、学校であろうと
 役所であろうと、
 モノを売るならあきんどだ!!
 そしてあきんどは、
 大学教授よりも公務員よりも
 ずうっと強い、最強の生き物だぁっ。
 どーだ、参ったか!」 
・・・と。
(ふきん)

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