あきんどゴコロ

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諸事情で、未経験だというのに
ウチの課がとある商品の
電話営業をしなくてはならないことに。
大抵の人が慣れない仕事にがんばりつつも、
「つながらない」
「お客さんが乗り気じゃない」
と成績は芳しくありません。
それも当然か‥‥と思っていたところ、
なぜか契約をバンバン決めてくる人が1人。
彼女は、営業も初めてなら
普段は物静かなシステム屋さん。
実際にその電話トークを聞いて驚きました。
いつものやわらかいおっとり口調で、
なんとも自然にお客様と会話。
相手がどんな答えを返そうと、
決して反論せず
「そうですよね」と聞き上手。
営業トークを
「私は‥‥と思うんですよ」と
個人として語る。
お客様は
「自分のことを理解してくれる」
彼女を信頼し、会話は弾み、
最後には逆にお客様から
お礼をいわれてしまうほど。

プロの営業マンもびっくりの、
お客様と打ち解けるスピードの速さ。
いったいその秘訣は?と聞いてみると、

「家がお店やっているから。
 小さいころから店番してましたし‥‥」

これが「あきんどゴコロ」でうわさの
あきんどの血!?
しかも、
「私、数字(目標金額)を見せられると
 俄然燃えるんですよね〜」
といつものおっとり口調でおっしゃいます。
ああ、このあきんどにはかなわない‥‥と
尊敬の念すら覚えました(笑)。
上司はさっそく、
営業部への転進を薦めようと
考え出した様子。
ウチのシステム担当者なのに、
困りますよー。
でも、確かに、この才能を
埋もれさせるのはもったいない、と
心底思います。
(aomi)



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