露骨な映画宣伝部員になる人、
募集!
デ・ニーロ主演の映画「アナライズ・ミー」は、
果たして日本で配給収入5億3800万円に
到達するだろうか?

『企業出張試写会に行ってきました』(1)

50社以上から申し込みがあって、
あちこちの企業から引っ張りだこな
『アナライズ・ミー企業試写会』は、
一般公開がはじまる11月6日ギリギリまで続きます。
ほぼ日編集部でもさっそく企業試写会のもようを、
レポートしてきました。

今回おじゃましてきたのは東京日本橋にビルを持つ
安田不動産浜町分室でのアナライズ・ミー企業試写会。
「ビルに入っているテナントへのサービスを」
という目的で、申し込んだそうです。

まず、会場に行ってビックリしたのは、
入口に立てられたノボリと
ロビーの壁にたっくさん貼られたポスター。


このノボリひとつで
ワクワク感が倍増

うわ、まるで劇場ですね。
手作りな感じと特別なイベントという感じが
一緒になっていて、すごくいい雰囲気。
ここに入ってくるだけで、ワクワクしてきますよ。

さっそく、会場を見せてもらいます。
え!?
なかには椅子と巨大な映写機、そしてスクリーンが
あるだけ。すごくシンプル。
でも、これだけあれば、映画は上映できてしまうんですね。
スタッフも映写機の技術者と受付だけでOKなんだ。
どこにでも出張可能なわけです。


映写機の重さは約40kg

この日集まってくれたのは、200名。
参加した6つの企業の社員の合計、
約1300人のなかから200名が来てくれました。

お客さんは「アナライズ・ミー」のチラシを見ながら
客席のあちこちで、井戸端会議状態。
「今日仕事でミスしちゃってさぁ……」
なんて人も、なかにはいたかと思いますが、
会場に入ったとたんに、映画観賞モードに。


手作りな感じの会場

いよいよ映画が始まりました。
あたりまえのことかもしれませんが、
みなさん、笑いどころが人それぞれですね。
最初から最後までコンスタントに笑ってる人。
ある場面で、1人だけヤケにうけていたり……。
かと思えば、全員が笑ってた場面ももちろんあります。
会場はもちろん映画館ではありませんから、
ちょっとだけ外部の光も漏れてくるし、
音響設備も完全ではありません。
イスもちょっと硬めだったかな。
でも、かえって、そういう部分が、
“出張”な感じがして、いいんじゃないでしょうか。
小学生のころ、体育館で映画上映会とかありましたよね。
あの感じですよ。放課後の雰囲気なんですよ。
村祭りな感じでもあります。


なんだか村祭りってぽくていいでしょ?

上映が終わったあとで、何人かのお客さんに
インタビューしてみました。

20代女性
「デ・ニーロさすがってゆー感じでした。
一般公開が始まったら、もう一度映画館で見ようと
思います。この(企業出張)試写会は
斬新なアイディアですよね。
またいろんな映画でやってほしいです!」。

20代男性
「こんなに大勢で観るのは学生時代の試写会以来ですよね。
普段は笑わない上司なんかがゲラゲラ笑っているのを
見てしまって、新鮮な驚きでした(笑)。
映画、面白いです。さっそく見に来なかった同僚にも
伝えます」。

40代男性
「仕事終わったあとに映画なんていいですねえ。
なんだか、今夜試写会があると思うと、
イベントがあるみたいでワクワクしちゃって
仕事もそうそうにきりあげました(笑)。
映画、よかったです。また劇場へ見に行きます」。

50代(?)男性
「いやあ、面白かった。光が漏れていたのは
残念だったけど、途中から映画にのめりこんじゃって、
気にならなくなったよ。しかも、まだ8時だから、
いい気分のままこれから飲みに行ける時間だよね」。

企画を申し込んだ
安田不動産ビル営業部の佐藤良平さんは、
「新聞で記事を読んで『うちでやらない手はない』と
思いました。せっかく会場があるのですから、
有効に使いたいですもんね。
無料どころか、お金を払ってでもしたい企画です。
実は、始まるまでどれだけ人数が集まるか
ドキドキしてたんです。6社それぞれ違う企業でしたから
最終的な参加者数を把握できなかったんですよ。
でも、ビルに入っているテナントさんに、
日ごろの感謝がこういう形でできたんですから、
ほんとうによかったです」。


佐藤さん、ほんと忙しそうでした

一般公開はいよいよ今週の土曜日(11月6日)からです。
もっと早く動く映像を見たい! という人は
「コルクボード」のページを読んでください。
テレビ・パブスケジュールが載っていますよ。

次回は、ほぼ日試写会D日程(東京)、
E日程(大阪)に参加してくれた読者からの、
感想&宣伝報告のメールを紹介しますね。
大阪での試写会の感想メールは、
なんとコテコテの大阪弁の方も……。
お楽しみに!

1999-11-01-MON

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