── | このたび、安藤裕子さんが とくべつなアコースティック・ライブを 聴かせてくださるということで ほぼ日乗組員のなかでも とくに小躍りしているのが、おふたりなわけですが。 |
わたし‥‥泣くかも知れない。みんなの前なのに。 |
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── | そんなに。ムネ様は、いかがですか。 ※ムネヒロは、親しみをこめて 乗組員から「ムネ様」と呼ばれることがあります。 |
感無量です。 |
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── | はやくも。この段階から、すでに。 |
はい。まだ信じられません。 |
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── | 安藤裕子さんといえば、 ふだんは 何千人クラスの大きな会場ばかりですよね。 |
そうですね。 |
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── | でも、あす見てくださる読者の中には はじめてというかたも、 当然、いらっしゃるじゃないですか。 |
ええ、ええ。 |
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── | そこで、たいへんな安藤裕子さんファンである おふたりに、 安藤さんの魅力だとか ライブの見どころを教えてほしいなあと。 明日(10月30日)の本番の前に。 |
わかりました。 |
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── | じゃあ、さっそくですが キノシタさんは、 どうして安藤さんのことが好きなんですか? |
わたしは、まだファン歴は浅くて おととしの夏くらいに 国際フォーラムで見たライブが初でした。 それ以降、ほとんどのライブにお邪魔して、 そのたびごとに、こっそり泣いています。 |
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── | すごいですね‥‥。 「ほとんどのライブに行っては 毎回、泣く」というのは。 その理由は、なぜですか。 |
んー、うまく言葉で言えないんだけど‥‥。 歌詞、メロディ、歌声、MCすべてに グッと来ちゃって、 気づいたら、隣の子と一緒に泣いてる。 |
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── | 隣の子というのは、知り合い? |
そう、安藤さんファンの友だちと行くんですけど、 その子も、 隣でグジュグジュに泣いているんです(笑)。 で、おたがいにバレないようにしているんですが 途中で隣のカバンがカチリと開いて、 なんだか布みたいなのを取り出したりとか(笑)。 |
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── | あ、泣いてる‥‥と。泣きながら。 |
そう(笑)。 で、おたがいに 「今回はバレなかったな」と思ってるんだけど ライブが終わったら 「あんた、また泣いてたでしょー」って。 |
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── | なるほど‥‥。 |
なんか、説得力がないというか、 もう「聴いてみてください!」としか言えなくて 申しわけないんですけど。 |
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── | いえいえ、「大好き」ということが ものすごく伝わってきました。 では、ムネヒロさんは、どうですか。 |
そうですね、あの、顔が好みなんです。 |
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‥‥ムネ様? |
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あっ、いえ、すいません、あの。 |
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── | まあ、ムネ様も男ですから 「そっちの入口」も、当然ありますよね。 |
やっ、いえっ、あのっ‥‥ですね、 いちばんはじめは タワーレコードのインストアライブで見て 「TEXAS」という曲が なぜか、すごく耳に残ってしまって。 |
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── | ええ。 |
すぐに、CDを買って聴いていたんですが、 いい歌だなあ、 グッと来るなあと思っていたところ、 だんだん、だんだん「ああ、かわいい」と‥‥。 |
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── | 正直でいいと思います。 |
いちばん好きな曲は「よいこのクルマ」です。 レゲエ調っていうか、ラバーズ・ロック風で。 |
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── | なるほど。 |
個人的にいちばん思い入れのあるアルバムは 『shabon songs』という3枚目です。 |
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── | 必死に「顔だけじゃない」というのを‥‥(笑)。 |
でもね、ここ何回かは、 ムネ様といっしょにライブに行ってるんです。 |
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── | あ、そうなんだ。楽しそうですね。 |
わたしと、ムネ様と、ムネ様の奥様と。 |
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── | 安藤さんのライブの魅力って、どんなところですか? |
「誰かと聴いてほしいライブ」ですね。 |
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── | ほー‥‥「誰か」とは? |
誰でもいいんです。 私は、何人かで行くことが多いんですけど、 ライブの最中は、 隣の人と「共有」する感じじゃなくって お客さんそれぞれが 安藤さんと「一対一で対峙してる感じ」が すごくするんですね。 |
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── | ええ、ええ。なるほど。 |
だから、たとえば スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)の ライブみたいに みんなで「イェー!」みたいにはならないけど、 じんわりと、深く‥‥みたいな。 |
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アーティストと自分、という感じはありますね。 |
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安藤さんの音楽と向き合っているんだけど、 その歌声を媒介にして いつの間にか、 自分自身と向き合ってる感じがするんです。 |
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── | ‥‥それなのに 「誰かと聴いてほしいライブ」なんですか。 |
そう、聴いているその時間は、 安藤さんと、 安藤さんが連れてくる自分と向き合うんだけど、 やっぱり、 あとから誰かと「共感」したくなるんです。 |
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わかります。 まだ聴いたことのない知人を連れて行って、 ライブを聴いてほしい、という思いもあります。 |
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ですから、あす(30日)のライブのご招待を 10組20名様という「ペア」にしたのは、 安藤さんファンが応募してくれて、 まだ安藤さんのことを知らないお友だちを 連れて来てくれたりとか、 そんなふうになるといいなあと思ったんです。 |
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── | 安藤さんをおすすめしたいぞって気持ちが おふたりに共通して、あるみたいですね。 |
そう、仲のいい友だちや家族に聴いてほしい。 そういうアーティストだと思います。 だから、あす、 パソコンの前で聴いてくださるみなさんも 友だちでもいいし お母さんやきょうだいなど家族でもいいし、 誰か大事な人と聴いてもらえたら、いいなあ。 |
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お酒を飲みながらとか 自宅ならではの聴きかたもできますしね。 |
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── | インターネットでライブを配信すること自体、 安藤さんは、はじめてだと聞きました。 |
わたしたち、ものすごいファンということで 司会進行役を仰せつかってるんですが セットリストも、まだ知らされてないんです。 ‥‥というか、当日のお楽しみみたいで。 |
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── | この曲はやってほしい‥‥というのは、 あったりしますか? |
わたしは、 最新アルバム(『グッド・バイ』)に入ってる 「愛の季節」ですね。 もう、何回聴いたかわかんない曲なので。 |
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── | ムネ様は? |
僕自身は何度も聴いていますけど やっぱり、はじめての人も多いと思うので 代表曲「のうぜんかつら」ですかね。 |
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── | 月桂冠のCMで流れていましたね。 あれ、いい歌ですよね。 |
目の前で歌われたら また、こっそり泣いてしまうかも‥‥。 |
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── | では最後に、あらためて 読者のみなさんへ「おすすめ」コメントを お願いいたします。 |
安藤さんって、 ふだんは国際フォーラムとかNHKホールとか 大きな会場でライブしている方なので、 雰囲気的にも、お客さんとの距離的にも、 ここまでアットホームなライブは めったにないと思います。 あすは、ぜひ、Wi-Fi環境のよいところで スタンバイをしていてくださーい! |
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── | ムネ様は、いかがですか。 |
まだ、信じられない気持ちで‥‥。 |
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── | まだですか(笑)。 |
だって、 安藤さんが自分の勤務する会社の会議室で 歌ってくれるなんて そのことだけで、信じられないです。 |
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── | たしかに 「安藤さんが自分の勤務する会社の会議室で 歌ってくれる」 という部分は、 文字面としては相当おかしいですもんね。 でも、「本当」です。 |
あと、あと、いつもMCがおもしろいんです。 いい意味でユルユルで(笑)、 かわいらしい感じがして、 私、大好きなんです。 そこも、密かに注目ポイントかもしれない。 |
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── | わかりました。ぐーっと楽しみになりました。 それではおふたり、司会がんばってください。 |
せ、精一杯やります。 |
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本当に素晴らしいので、 みなさん、ぜひぜひ、見てくださいねー! |
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<おしまい> |