台湾のコロナは、
みんなの努力あって落ち着いてきました。
みんな自宅で小躍りしてます。
その面白ネタはまた書きますので、
今日はどうか、私が商品開発をお手伝いした
（というとカッコイイけど‥‥）
台湾味のドーナッツの話をさせてください。

事の始まりは、
コロナでみんなしょぼくれている去年の９月に
知り合いのお店のイベントなどでたまに会う
ドーナツ屋さんの堺さんからピコンとメッセージが来ました。

堺さんは奥さんのいつきさんと
Harritsというドーナツ屋さんをやっています。
東京にもあって15年の歴史あり。
東京は奥さんの妹さんがやっています。
台湾も8年の歴史。
パッと思いつくものはもうHarrits台湾で商品化されていて
塩卵のドーナツとかすごい好物のもあるんですが、
それ以外でそれ以上の何かを生み出すというミッション。

堺さんと会った時に出された企画書。

素敵な企画書に背中を押され、
自分の能力は置いておいて
「やりたい！」とすぐに飛びつきました。

色々屋台の味をとも考えたんですが、
「台湾のおやつって
　食感が日本ではあり得ないものあるね」
と気づき
予想以上に口の中の水分を
全部持っていかれるオヤツもあるのだから
普通ならゴマだれにするところだけど、
ごまを直接ドーナツにジャリジャリと詰めてみた。

食べると、口がもふもふします。

あと、ナッツ系を固めた
雷おこしみたいな渋いお菓子が
台湾人はやたらと好きで、
それをふわふわのドーナツに詰めたら
ビックリするんじゃないかしら。
贅沢にも台湾自慢の黒いピーナッツを飴固めに。
それを人気の鬼辣油、花椒辣油で痺れさせました。

で、単純に甘いものも作らないと。
台湾のプリンケーキというローカルなやつがあって
クリームのようにプリンをスポンジの隙間に挟み込む。
しかし、そのプリンがプリンもどき。
粉で固めた型崩れしないやつです。
それを、ローカルパン屋にある私の大好きな
雪花糕（シュエホァーガポオ）という
ココナッツプニュにすり替えて
ドーナツ生地が揚げられても残るプニュ度に作りました。

そして花生酥（ホァーシェンスー）も芯に入れました。
人気のサクサクのお菓子です。
ただそれだけ中に入れては、存在感が出ないので
イツキさんが、気を効かせてちょっといじってくれました。

最後に突発的に乾燥梅を思いついて、
細かくして入れるよりあの噛んで滲み出る味を！と
ちぎり入れ、それも均等に配置してくださり
周りにもパウダー状に振りかけました。
これだけのことだけど、思いついたもん勝ち。

途中お互い忙しくなり頓挫しつつも
一緒に試作したり、試作を持ってきてもらったり
のろのろと一年以上かけて
コロナで3ヶ月くらタイミングみてやっと日本デビュー。

堺さんは、ファンシーなお絵かきをします。
今回の味の説明ドーナツカタログを作ってくれたのも
ファンシーな堺さんの絵です。

奥さんのイツキさんが、私が口で言ったり
ごちゃごちゃというのを一緒に再現してくださり、
代々木上原の妹さんに伝授してくれました。

回想起台湾的甜甜圈（台湾を思い出すドーナッツ）
と名付けましたが、ネタの元を知ってる人には
「ああ！あのなんでもないケーキ屋さんにあるよね」
と風景が浮かびますよう。

SNSやオンラインストアでしか
台湾を送り込めてなかったので
とても嬉しく楽しい仕事でした。
Harritsのドーナッツはミラクルに油っこくないので
お近くの方は是非是非食べてみてください。

ドーナツと一緒に雑貨も日本に行ってます。
初日で一部売り切れ出ていますが
すぐ追加で送りましたのでしばしお待ちを！

你好我好オンラインショップも
痒いところに手が届きたいと思って
新しい商品をアップしています。

はっ！お中元まだだった〜〜！とう方。

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