私は、出てくる人、
すべての人の感情が
あんなに伝わってくる映画を
はじめて観たように思います。
佐伯や登場する人の感情が
私自身から溢れ出る水のようで、正直、困りました。
悲しい?そんなもんじゃないなあ。
寂しい?いや、違う。辛い?でもないし、
放心?ふっきれた?違うなあ。
なんとも言えない、そういう気持ち。
(Runa)


パニック映画のような
ハラハラする映画しか見ない夫も
じーっと見入っていて、
「どうやった?」と聞くと、
「色々感じるところがあるな、
 今の年齢で見れてよかった!」とのコメント。
夫婦の時間を大切に
一緒に生きていく気持ちが高まった気がします。
(ゆ)


私の嫁の母親がアルツハイマーの可能性ありと
先月診断されました。
嫁は当初それを受け入れられず
違う病院でも診てもらうと話していましたが、
映画を見おわり、嫁に電話しました。
俺ができることはやるから、
お母さんの事、一諸にがんばろうと。
電話を切った後何だか泣けてきました。
謙さんにいい映画ありがとうといいたいです。
(44歳男)


映画を見てた2時間位、私はただ
だらだら泣いて、笑って、時に手に汗握って、
ただぼうぜんとしてあったかくなって
こういう言い方はどうなのか?でも
「娯楽映画」だと思いました。
大事な人たちに「見て見て見て!」って伝えたいです。
(あさの)


ああなったらいやだ、というふうに
観ることは一度としてありませんでした。
隣り合う感覚が確かに生まれそうです。
(山)


普段より、帰り道をゆっくりと
かみしめて歩いてました。
ちょっとずつ、台詞を思い出して反復しながら‥‥
よい映画をありがとうございました。
(由美)


つらい場面がこんなにたくさんあったにもかかわらず、
父の死後1ヶ月ほどで
この作品を直視することができました。
それは、この作品の根底に流れているのが、
この世でもっとも尊い「家族への愛」で
あったからだと思います。
父の記憶や考えが混乱した瞬間、
この人がこういう人だから好きとか、父だから大切とか、
理屈のようなものは全てふきとび、
ただ彼の存在が愛おしい、
父が生きていてくれるだけでありがたい、と思いました。
しっかりと愛する気持ちを感じ取ることができました。

この映画を世に届けてくださった皆様に
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
母にはまだこの映画をみせるのはきついかもしれません。
でも、いつか必ずみせたいと思います。
(真理)

映画『明日の記憶』をごらんになった感想を、
どうぞ「ほぼ日」までお送りください。



2006-06-04-SUN
とじる

(C) 2006 Hobo Nikkan Itoi Shinbun