野球場で野球を観るたのしさを
たくさんの人に知ってもらおう‥‥
あ、いや、違いますね、
自分たちも含めて、
みんなで集まって野球を観ると
いっそうたのしいぞ、という気持ちで
３年前にはじめて開催したイベント、
「野球で遊ぼう。」
今年で３回目となりますが、
前回、前々回と大きく違うことがあります。

それは、開催日、つまり、
試合が行われる「日程」です。

最初の「野球で遊ぼう。」は
６月６日の巨人対日本ハム戦でした。
去年開催した２回目は
５月28日の巨人対ソフトバンク戦。
そして、金曜日にチケットが発売される
今年の「野球で遊ぼう。」が開催されるのは、
9月12日（金曜日） 巨人対DeNA戦です。

じつはこの日程は、
今年のイベントを開催するにあたり、
試合を主催する巨人側のスタッフの方に
私たちが最初にリクエストしたことでした。
「9月のプロ野球をみんなで観たいです」と。

なぜというに、９月のプロ野球はひと味違うのです。
イベントのテーマとして掲げましたが、
ひりひりするのです。

プロ野球のシーズンというのは
３月の末にはじまり、
おおむね、10月上旬くらいに終わります。
そのなかで、９月というのは、どういうタームなのか。
ずばり、それは、その年のシーズンを決定づける、
たいへんたいへん重要な時期なのです。

わかりやすくいえば、優勝争い。
スポーツにおいてかならず最上位に置かれる目標、
それは勝利であり、勝利を積み重ねた優勝です。
プロ野球のシステムというのはよくしたもので、
たとえば１位のチームが
２位のチームを大きく引き離していたとしても、
両チームが直接対戦して、
下位のチームが３連勝しちゃったら
まったく局面はわからなくなるのです。

また、2007年からは、上位３チームが
日本シリーズ進出をかけて争う
「クライマックスシリーズ」という
ポストシーズンの試合が組まれますから、
たとえ優勝を逃したとしても、
上位を目指して、
たいへんひりひりする試合が
繰り広げられることになります。
プロ野球における９月とは、そういう季節なのです。

もう、その重要性が十分に伝わったかと思いますが、
私、俄然テンションが上がってまいりましたので
どんどんつけ加えさせていただくとすると、
９月は、チームの順位争いばかりでなく、
個人の成績争い、タイトル争いもあります。

ホームラン王を獲るのは誰か。
新人王に輝くのは誰か。
最多勝は？　首位打者は？　最多セーブは？
同じチームの選手に首位打者を獲らせたいために
ライバルの選手を徹底的にマークする投手、
それをさらに打ち崩す打者、
勝負せずに歩かせようとするベンチ、
勝負に行って打たれてうなだれるバッテリー、
気にするなとなぐさめるチームメイト、
いやぁ、内海に最多勝を獲らせるために
代打で出てきた首位打者の長野が
サヨナラホームランを打ったときは感動したなぁ‥‥。

ともかく！　９月ってのはねぇ、
たいへんにひりひりするんですよ、ほんと。
今年の「野球で遊ぼう。」は、
そういった緊迫したムードを
十二分にたのしめる9月12日の開催です。
しかも金曜日ですから、
多少、遅くなっても平気な人が多いかも。
いやぁ、順位とタイトルのかかった９月の試合が
延長戦にでもなったらさぁ、
もう、 ひっりひり！ですよ、お客さん。

なんか、はじめて野球場に行くという方を
怖がらせてしまっているような気もしてきましたが、
大丈夫です、すごくおもしろいというだけです。
試合はひりひりしますが、
皮膚が腫れたりするわけじゃないので平気です。

そして、もうひとつ、このイベントの
おたのしみ情報とともに、
最後にお伝えしたいことがあります。

「野球で遊ぼう。」の名物企画として、
「試合が終わったあと、
　さっきまで試合が行われていたグラウンドに
　みんなで降りて記念写真を撮る」
という、たいへんたのしい時間があります。

しかし、今年の「野球で遊ぼう。」は、
「ある限定された状況」において、
それができなくなる可能性があります。
できなくなるのはよくないことですが、
その「ある限定された状況」自体が
とってもすごいことなので、
もしも９月12日が「ある限定された状況」になって
グラウンドに降りられなくなったとしても、
それでそれで、たいへんすばらしい思い出として
参加者の胸に深く刻まれるはずです。

勘のいい方はお気づきでしょう。
そう、「ある限定された状況」というのは、
その日、まさにその試合の結果で
どちらかのチームが優勝した場合です。

これはねぇ、ほんと、格別ですよ、みなさん。
いやぁ、ほんとに、いいもんですよ、みなさん。
（しばし、うっとりと思い出を噛みしめる）
今年の９月12日が
そうなる可能性だってあるんですよ。
ちなみに去年の優勝決定日は９月22日、
一昨年は９月21日です。
早い例でいうと、
2003年の阪神は９月15日に優勝を決めてますし、
1990年の巨人は９月８日に優勝しています。

つまり、ひょっとしたら、
「野球で遊ぼう。」のチケットが
プラチナチケットになってしまうかもしれない‥‥
って、それはさすがにあおりすぎですが、
そういう可能性も秘めた９月のプロ野球を
ぜひ、この機会に体験してみてください。