自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

第5回
災害と自転車


こんにちは!

いやぁ、今週は天気も良くってチャリンコ日和ですね。
先週は、雨続きだったのでホント天気に感謝です。
そして、先週は東海地方で豪雨がありました。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

そして愛知県在住の方から、このようなメールを頂きました。

>一週間前、私が住んでいる東海地方で、
>集中豪雨がありました。
>私の家には被害はありませんでしたが、
>町中が水に沈んでしまったような
>町も、多かったんです。
>車が浸水して、
>道路の至るところに乗り捨てられていました。
>水が残っている道は、車は通れません。
>電車も、止まっています。
>夫の勤める会社も、
>通勤手段がなくなってしまった人も多くて、
>会社は開店休業状態になってしまいました。
>そこに、被災地に住んでいる女性が、
>自転車に乗って現れたそうです。
>彼女は川になってしまった道路を避けて、
>とりあえず走れる道を
>探しながら、2時間こぎつづけてたどり着きました。
>交通機関がダメでも、車が動かなくても、
>自転車は動くんですよね。

今回の愛知の惨状とは比べ物になりませんが、
2ヶ月くらい前に東京でも激しい夕立があって、
谷底に位置する道路の多くが水没した日がありました。
ある交差点では、溢れた水が腰の辺りまで来てしまい
自動車は走れない状況でした。

というような状況でも、
僕たちメッセンジャーは走り続けたんです。
冠水していない道路を選んだり、
時には腰まで水に浸かったりしながら。
まぁ、そんな日にちゃんと仕事が入り続けてたのも
スゴイ話といえばスゴイ話ですけど…。

以前、自治体でやっている救急救命法の講習会を
受けに行こうというアイデアが、
僕と仲間のチャリンコ乗りの間で出たことがあります。
もし東京で地震がや、自然災害が起きたとき、
チャリンコ乗りとして何か出来ないか?と考えたのです。

神戸の時はオートバイが大活躍しましたね。
東京の何か起きた時も、やはり活躍するでしょう。
でも、チャリンコにだってどこかで出番があるはずです。
とは言いつつ、みんなのスケジュールが合わなくって、
まだ講習会を受けには行ってないんですが…。

去年サンフランシスコに行った時、
エリックというチャリンコ乗りが言いました。
「オレが自転車に乗る訳は、今度この街に地震が来た時
 みんなを助けることができるからなんだ。」

ニューヨークのメッセンジャー、ケビンも言いました。
「ニューヨークでで何かトラブルが発生した時、
 一番早く現場に到着できるのは自転車だ。
 だから、バイクレスキューになりたいと思ってる。」

チャリンコ乗りにはこういうメンタリティーが
国を越えて存在しているかもしれませんね。

Ride safe!

2000-09-25-MON

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