第20回 クリティカルマスってなんだ!?
こんにちは。
東京もついに本格的な寒さがやってきました。
今日見たら、皇居のお堀の水が凍ってました。
風邪なんか引いてませんか?
すでに引いてしまった人は、
ゆっくり休んで早く元気になってくださいね。
さて、今日から何回かに分けて、
クリティカルマスについてお話します。
「???」
…、ですよね?
もちろん、あまり一般的な言葉じゃありませんから、
知らなかったとしても、別に気にしなくってOKです。
というわけで、今回は、
「クリティカルマスとは何なのか?」
ということと、
「僕とクリティカルマスとの出会い」
について書こうと思います。
どうぞよろしく!
さて、クリティカルマスという耳慣れない言葉、
英和辞書を引くと、
「臨界質量」
と出ています。
何だか、ブッソウですね。
この「臨界」は、いわゆるあの「臨界」と同じです。
つまり、あるレベルをを超えると、
反応が継続して起きるようになることですね。
そして、この言葉は、
マーケティング用語としても知られています。。
例えば、インターネットや携帯電話。
5〜6年前までは、珍しいとは言わないまでも、
一部の人のモノ、という感じでした。
でも、今やどうでしょう?
モノスゴク普及してますよね。
一説によると、普及率が17%を越えると、
「珍しい」と言われていたモノが、
「当たり前」のモノとして認識されるようになるそうです。
つまり、17%のボーダーラインを越えると、
急速かつ、着実に社会に浸透していくのです。
そして、自転車思想におけるクリティカルマス。
これは、’92にサンフランシスコに住むが始めた「現象」のことで、
ごく簡単に言うと、毎月一回、決まった日の決まった時間に
自転車乗りたちが集まって街を走る、ということです。
それがどうしてクリティカルマスなのでしょうか?
僕も決定的な説明を聞いたことはありません。
あくまで自動車社会と言われるアメリカで、
日常生活に自転車を利用する人たちが、
例のクリティカルマスポイント、17%を越え、
爆発的に増えることを望んで付けた、という説があります。
もう一つ、彼らがテレビで見た中国の風景から来ている、
という説もあります。
中国で毎朝繰り広げられる自転車通勤、
彼らは信号の無い交差点を渡る時、単独では危険なので、
他の自転車が交差点に集まってくるのを待つそうです。
ある程度の人数になったところで、交差点を渡りだせば、
自動車側も、自転車の存在に注意せざるを得ないので、
結果、非常に安全に渡ることができます。
その「ある程度の人数」がクリティカルマス、
という解釈です。
僕がクリティカルマスを知ったのは、
今から6〜7年前のことです。
テレビで、うじきつよしさんがレポーターとなって、
アメリカはサンフランシスコの模様を放送していました。
そこ映し出されていたのは、
道路を埋め尽くすかのような大量の自転車乗りたち。
クルマのドライバーも、怒るやら、呆れるやら。
自転車乗りと一緒に雄たけびを上げてる人もいました。
当のうじきさん自身も呆然としていました。
とにかく、それはトンデモナイ光景だったのです。
僕はショックを受け、また興奮しました。
そして、自転車がスポーツや、移動手段だけでなく、
思想の手段であることを知りました。
だから、僕の自転車思想と、クリティカルマスは
密接に関係してるんです。
それは、単なる肯定、賞賛ではありません。
肯定しつつも、いつも自問自答を繰り返す種類のものです。
まず今日は、こういう「現象」が存在して、
現在、世界の100以上の都市で発生している、
ということだけをお伝えしておきます。
次回から本格的に。
Ride safe!
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