第31回 「がんばんない」方がいい時もある。
こんにちは。
そして、ごぶさたです。
最近自転車に乗り出した人と話をする時、
僕はこういう風に言う時があります。
「とりあえず、がんばらないことですねぇ。」
…、何だか正反対のような気もしますけど、
僕なりに思うところあって、言ってます。
最初は誰だって気合入るんですよね。
自転車も新しかったりするし。
でも、雨が降る。風が吹く。
坂は険しく、クラクションは鳴らされる。
そのうちに、暑い夏が来て、寒い冬が来る。
(北の方だったら、本当に乗れなくなりますね。)
そんで、パンクなんかしたあかつきには、
自転車は物置や駐車(輪)場の片隅へ…。
よく聞く話です。
特に、健康(ダイエット)のためとか、
環境のために、とか言って始める人が、危ない。
だから、自転車思想的にはあえて声高に主張したいのです。
「がんばんなくって、いい。」
「ヘタレ、OK。」
なのです。
そりゃぁ、
僕の場合は仕事ですから、頑張るときもあります。
でも、ほとんどの時間帯はかなり余裕を持っています。
ま、それだけ地理に関する知識があるんですけどね〜。
読者の皆さんのほとんどは、
自転車に乗ってお金をもらって…、ませんよね?
だったら、頑張って、無理して、
自転車が嫌になってしまうのはちょっと淋しい話です。
というわけで、
「がんばんない」方がいいことの例を1つをあげますね。
よく女の子と自転車の話をしてると、
「自転車乗ると、足が太くなる。」
という話題になります。
これも「がんばっちゃう」ことが大きな原因なんです。
「運動しなくっちゃ!」
と思いながらペダルをガンガン踏んだりすれば、
あなたの足は見事に太くなっていく可能性大。
そして、街で自転車に乗ってる女性を見ると、
せっかく多段ギアの付いた自転車に乗っていても、
重たいギアでグイグイやってる人が多い気がします。
あなたの自転車にギアが付いてるんだったら、
今よりも1つ2つ、ギアを軽くしてみてください。
坂とか、向かい風のときは、さらにもう1つ2つ。
かなり足が軽くなったはずです。
ペダルをグイグイ踏む、という感じじゃなくって、
クルンクルンと回る感じ、それがいいんです。
自分で気持ちよく回せるリズムを探してみてください。
最初はぎこちなくっても、
慣れればけっこう早く回せるようになります。
ただし、あんまり早く回し過ぎるのも、
不自然で、ちょっとこっぱずかしいものがありますね。
この辺の、ハタから見た視線も気にしなくちゃいけないのが、
「がんばんない」人の難しいところではあります。
本気で自転車乗ってる人にとって、ペダルの回転数は重要で、
それを計るセンサーのついたスピードメーターもあります。
僕だったら、1分間にだいたい80〜90回転かなぁ?
ま、そこまでシビアに考えなくても、だいたいでOK。
とにかく、軽め。
軽い負荷で一定時間運動を続ける。
これが脂肪を燃やす有酸素運動の基本ですもんね。
だから、グイグイこぐのは負荷を必要以上に大きくして、
筋肉を付けるための運動になってしまってるんです。
もう1つ、足を太くさせる要因があるとするなら、
それはサドルの高さかもしれません。
サドルの位置が低いと、太ももの筋肉が疲れます。
逆に高すぎると、ふくらはぎの筋肉が疲れます。
疲れるってことは、負荷がかかってる、ということです。
サドルにまたがって、ペダルが一番下側に来てる時、
ペダルに乗せた足のひざが、ほんの少し曲がってる状態、
これが適正なサドルの位置です。
こうすると、太もも、ふくらはぎの両方に、
バランスの取れた負荷がかかります。
ただし!
この状態だと、地面に足がちゃんとは着きません。
つま先でチョンチョン着くような感じになるはず。
いきなりは怖いかもしれないので、
少しずつ上げていくのもいいでしょうね。
「ペダルの回転」と「サドルの高さ」
この2つを気にしていれば、
足が太くなるという悲劇で出くわす確立はうんと低くなります。
ギアは、速く走るためじゃなくって、効率よく走るためのものなんです。
なんたって、気楽に効率よく運動できるのが自転車の良さですからね。
くれぐれも、がんばる(=負荷をかけ過ぎる)ことのないように!
あ、ちなみに今日の内容と併せて、
これもチェッ
クしておくといいかもしれませんね。
それでは。
Ride safe! |