「ベリーショーツ」の表紙装丁は
辞書などによくある、
「仮フランス装」と呼ばれる加工で、
ちょっと特殊です。
表紙を裏に織り込む形になっています。
そんな「仮フランス装」だからこそうまれた、
新たな生きものがいます。
その名も「ヒソムくん」。
表紙を裏に織り込んだ部分の内側、
つまり、
表紙の紙がまわり込んで
貼り付けられてしまったせいで
見えなくなったところにひそんでいるのです。
こんな人です。
決して会えることはないですが、確実にいます。
本の一番はじめの部分にも、
一番おわりの部分にも、
それぞれに、別の「ヒソムくん」がいます。
ちなみに、表紙の裏部分のデザインは、
消印が押されていて、
お手紙風になっているのですが、
この本は、
ばななさんからのお手紙だったってことでしょうか?
ねぇ? そぶちゃん??
|