第113回 仏前結婚式!
ほぼにちは。
ミッセイです。
以前の原稿で、
「坊さんVS葬儀屋さん」
のコンパの話を書いたのを憶えていますか?
(「第90回 本能をはずす。」
この会は、
お坊さんと、
葬儀屋さんの女の人が、
2人で、主催したものだったのですが、
このお二人、結婚されました。
じつに、めでたい!
この、お坊さんは、
僕も、とても、お世話になっている方なので、
結婚式に参加したかったのですが、
地元のお寺の法会と重なり、
参加することができませんでした。
というわけで、
翌日、御祝いを持って、
お寺を訪問してきました。
“新婚の2人”
という方々と、
サシでお話しするのは、
考えてみたら、初めてだったんですが、
なんか、いい意味で、
“勇気”とか“覚悟”を持った雰囲気が、
部屋の中にあって、
「なんか、いいなぁ。」
と思いました。
行けなかった僕のために、
披露宴のビデオの上演会になったのですが、
司会は、僕も、お会いしたことのある、
葬儀屋さんの方でした。
いつもは、黒い制服で、
「御尊父様の御霊前に、合掌っ!」
とか、言ってる人が、
華やかな衣装で、
「さてー、幸せ溢れる、お二人の登場です。」
なんて、言っている姿は、
とても、幸せそうでした。
転職されないことを、お祈りいたします。
これからも、共に、
がんばろうでは、ありませんか!
ビデオを眺めながら、若奥様は、
「司会の人が、
“ご遺族”とか“弔電”とか言わないか、
不安だったんだよね、クセで。」
とのことでした。
それは、確かに、不安でしょうね。
友人代表の「歌」は、
ミスターチルドレンの
「抱きしめたい」だったのですが、
黒ずくめの坊さんの格好(改良服)で、
熱唱される「抱きしめたい」は、
想像を絶する、迫力がありました。
数日後、
仲のいい高野山大学の先輩の、
結婚式もありました。
こちらの結婚式には、
参加できることになって、
高知は南国市、宝生寺さんまで行ってきましたよ。
新郎はこのお寺の、
跡取り副住職さん“こうちゃん”です。
僕達は、高野山で、
同じマンションの一階、二階に住んでいました。
僕にとっても、仏前結婚式は、
はじめての経験でした。
式はお寺の本堂で、執り行われます。
式が近づくと、本堂の回りの、
大切な仏さんや壇の、
ろうそく、お線香に、
僕達、お手伝い達で、
点香(てんこう)して回ります。
司会は、やっぱり、お坊さん。
入念に打ち合わせをします。
新婦さんの、
着付けの用意も着実に進んでいます。
坊さんは、
いつもとおなじ、格好なので、
余裕の表情。
2人揃って、準備完了。
(
本堂も、準備、OK.
用意されるのは、
お酒の杯と、昆布とするめ。
これは、地元の風習だと思います。
後は、2人の入堂を待つばかり。
集まった、家族、檀家さん、
親戚の方の表情もみんな、とても、うれしそうです。
いよいよ、入道する2人を、
合掌で迎えます。
御導師様の前で、
ふたり、並び立ちます。
本日の御導師様は、
高知の名刹、高野寺、御住職。
2人に洒水(しゃすい)で水を、捧げます。
“ならでは”なのは、
「指輪の交換」と共に、
「数珠」(じゅず)をそれぞれが、授かります。
合掌した新婦の左手には、
真新しい水晶の念珠が光ります。
(
お寺での式は、無事終わり、
ホテルに移動して、
披露宴が催されました。
う〜んっ、めでたい!
(
初めて、参加した、
坊さんの結婚式、こんな感じでした。
いやー、こうちゃん、おめでとう。
これからも、よろしくねー!
帰ってきた、
栄福寺で今日、なんとなく、
考えていたのですが、
お寺関係者だけじゃなくても、
仏前結婚式って、
結構、一般の人にも、喜ばれるんじゃないかな。
最近の若い人達は、
“かっこいい”から
“ファッション”として、
教会で結婚式をしたいという人は、
どんどん減ってくると思います。
営業妨害するわけじゃあ、ないっす。
繁栄の象徴とか、
新文明としての
“かっこいい”
「西洋文化」という感覚は、
すでに、僕達には、あんまりない、と思う。
結婚式だけじゃ、なくてね。
だから、お寺で結婚式をすることが、
「ちょっと、いいかも。」
「自然じゃん。」
って、考える人達って、
お寺側のアプローチさえ、
うまくすれば、
増えてくるんじゃないかなぁ。
特に都市部でね。
地方では、教会が、
まだ、ちょっと、
“かっこいい感じ”
あるんだよなー。
わかりますか?
この感じ。
お寺が「ハッピーな場」として、
生活に浸透するのは、
すごく、うれしいしことだと思うなぁ。
披露宴をする資金はないけど、
“式”は、
「ビシッ」
と、したいんだ。
っていう、
若いカップルなんかも、
いいかもしれない。
結婚式作法の伝授、受けようかな。
みんなは、お寺で、結婚式するのって、
正直、どう思う?
よかったら、メールくださいね。
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