BUCHO
チャリで探る地球
「麻布十番の21世紀」

春ですね〜〜。
日に日にあったかくなりますね〜〜。
ごきげんな陽気になってきましたね〜〜。
ようやくわたしの体も活動開始の準備が
できてきた感じです。
それじゃまるで冬眠が必要な動物みたいですが、
チャリに雨と寒さは大敵ですからね。
寒い冬の間、半冬眠状態になっていた
「チャリで探る地球」ですが、
これからはチャリに絶好の季節、
取材もはかどりそうな予感?? ですよ。

  • 明日に吠えるビジネス

<麻布十番 カステラ屋篇>

街はどこも春のにおい、麻布十番だって春ですよ。
今日も春の香りを感じながらチャリを走らせていると、
春にまじってなにやらあま〜いにおい。
おーっと、カステラ屋さんからだ!!
においに敏感になってるとついついこうして
あま〜い誘惑にも敏感になるってことでしょうか。
ま、ここはカステラ買いがてらお店の人に
ちょっとお話でも聞いてみましょうか・・・。

中へ入ってまず目につくのは一番奥にある
ガラスのケースに入った超特大カステラ。
(写真をご覧ください)。      

特大カステラ。
だいたい新聞紙を2つ折に
したくらいでしょうか。

なんだかそのまま持って帰ってみんなに
見せびらかしたくなるくらいのビックサイズ。
思わずお店のおじさんに「これいくら?」
と尋ねてみました。
するとおじさんはそうとう困った様子。
「これの値段? そうだね、これをそのまま欲しいって
 言った人はいままでいなかったから
 計算したことなかったな。
 けど、1切れが¥150だから、¥7000? そうー、
 ¥7000だね」。

¥7000のカステラ? 
いくらなんでもそいつは高すぎる!!             

カステラふた切れ。
1切れ ¥150 

みんなに見せびらかしたいだけで
¥7000っていうのはなぁ・・・、ちょっと。
しょうがないのでかわりに超特大カステラを
デジカメにおさめて満足することにした。

カステラは誰にでも想像がつくような
卵、砂糖、小麦粉、という
お菓子の基本とも言えるような材料で作られている。
そしてそこに水飴が加わると美味しいカステラとなる。
型に入れて1時間ほど焼くとできあがるそうだが、
その型の大きさというのがさっき¥7000といわれた
カステラの倍の大きさがあるらしい。
というとまさに新聞紙1枚分の大きさ。
とにかくすごい量の材料を使うのだろうが、
それだけの生地を昔は手でこねていたそうだから
すごい話である。

長崎のお菓子屋さんはどこもかしこもみんな
カステラを売っているんだとおじさんが言っていた。
しかし数ある長崎のカステラ屋さんの中で
一番最初に東京にお店を出したのは、
ここ『白水堂』なんだそうだ。       

お店の中。

東京に初めてお店がオープンしたのは
大正3年のことだと言っていたので、
かれこれ何年前になるのだろうか。
計算するのがめんどくさくなるほど昔のことである。
でもえーーっと、約86年くらい前になるのか。
86年経つ今でも創業当時からカステラの味は
全く変わっていないらしい。

『白水堂』では「他にはないよ」とおじさんご自慢の
限定カステラを販売している。
といっても味が違うとか見かけが違うわけではない。 
限定で「あったかいカステラ」というのがあるのだ。
ようは「焼き立てのカステラ」ということなので
買える時間が限られているから「限定品」というみたいだ。
だいたい朝10:30くらいにお店に行けば買えるそうだ。           

ちなみにあったかいカステラと普通のカステラは
どんな風に違うか、おじさん聞いてみた。
するとおじさん、
「そうだね、冷たくなってるカステラの方がおいしいね」
との答え。
じゃあ「限定のあったかいカステラ」はなんなのさ、
と思いかけてるわたしにおじさんはすかさずフォローを
入れてましたね。
「本当はカステラは冷えた方がしっとりして
おいしいんだけど、あったかいのはまた別の味わいが
あるからねーー」。
そうか、その味わいっていうのは
食べてみなくちゃわからないって
おじさんは言いたいんだな。

冷えたカステラは今日我が社のみんなで
試食してみました。
う〜〜ん、さすが86年の歴史をもつカステラだけあって
味わい深い。
しっとりしててあまーい香りがたまりません。
では今度あったかいカステラとやらを
試食してみましょうか。
そしたらみなさんにも感想をご報告しましょう。
今日はあま〜い誘惑にのって美味しいおもいができました。
めでたし、めでたし、では。


『白水堂』
港区麻布十番1-8-10
03-3583-2489 
9:00〜20:00


  • 今週のビーフジャーキー
    現在販売休止中

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今日も、まだ地球はまわっていた

1999-03-20-SAT

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