愛されない虫の広場 |
第1回 期待のうちに始まりました、「愛されない虫の広場」。 記念すべき第1回目です。 darling宅に大量発生したナゾの虫、 『弱弱クロゴマムシ』のコラムに、 たくさんのメールをいただきました。 ほんとの名前もわからないうちから、 みんなが教えてくれるくれる。たいしたもんです。 5万人寄れば文殊の智恵ってか。 ご紹介します。 どうぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ。 こんにちわ。 糸井さんちに出る虫ですが、 ひょっとしたらシバン虫ではないでしょうか。 そうだとしたら、 本など紙を食べちゃう悪い虫ですよ。 設備の整っていない資料館の展示ケースの中で、 飛んでたり死んでたりしてるアレです。 糸井さんちの本は大丈夫でしょうか? もし、この虫でなかったら、 脅かしちゃってごめんなさい。 小柳 省三 害虫なのかもしれないのですね。本を食べる。 本を食べる「紙魚(しみ)」っていう虫は知ってましたが、 「シバン虫」っていったい……。 編集部では誰も知らなかったです。 「シ・バァーン」ってフランス語でも なさそうだし。 どういう字を書くんだろ? と思っていたら……! (前略) 多分それは、死番虫<しばんむし> という奴ではないでしょうか。 3、4年前我が家にも大量発生し、 困った覚えがあります。 ただ、この虫は、昔からその家に 不幸を呼ぶ虫として有名だそうで、、、。 名前からしてあやしいですよね。 その当時私も死ぬほど調べて この名前を知りました。 家の何所かに、何十匹といる巣が あると思いますよ。 (腐った物のところや、土のところ) 南雲宏明 うひゃー、「死の番をする虫」と書くんですね。 しかし、不幸を呼ぶ、って……。 南雲さん、「死ぬほど調べた」でよかったです。 「調べてたら死んじゃった」に比べたらずっといい。 やはり退治するしかないのでしょう。 巣、ですね。巣をつきとめなくてはいかんのですね。 ゴマのような虫ですね。 うちにも出ます。 いろいろ探してみたところ 家の中での発生現場を押さえました。 1、乾燥ラベンダーのびんの中。 2、ワインのコルク栓をあつめたグラスの中。 3、お菓子の箱にいれておいた、独楽のひも。 ラベンダーは除虫効果がある、と 勝手に思い込んでいたのですが、 除虫どころか、増殖しているではないか。 オーガンジーという「うすもの」の布を 被せてあったのに やつらはその織り目をくぐって 出てきているらしい。 ワインのコルクは食い荒らされて、 スカスカになっておりました。 粉が散らばっていたので気が付いた次第。 独楽のひもが悲劇でした。 その虫のものと思われるさなぎやぬけがらが、 びっしり、というほどでもないけど 沢山ついている。 うひゃあ、と悲鳴をあげつつビニール袋に 密閉して廃棄処分。 巣を押さえたので発生数は激減したのですが、 まだいるらしい。 冬の間は活動休止しているらしく、 どこかに潜んでいるようです。 中井 ゆみ オーガンジーのスカーフをふんわりまとったら たくさんの虫が「うぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ」と! 怖いです。 独楽のひもも怖い。それ、コマ回ししたくありません。 悪い怪人の戦闘用の武器みたいじゃないですか。 コルクといい布といい、どうやら、 やつらは「乾燥したナニカ」が 好きらしいですね。 ワインを飲むのは好きじゃないらしい。 さらに、こんどは、黒ゴマじゃなくて 白ゴマはいかが? みたいな報告が。 黒ゴマ虫! うちは、白ゴマ虫がわいたことがあります。 大きさは、ゴマサイズ。 羽もついてて、飛ぶことができる。 そうなの。いたるところにいるのですよ。 テーブルの上。床の上。壁。 で、どこからやってくるのかしら? ってずっと不思議に思ってたの。 掃除機をかけても、カーテンとか洗濯しても、 いなくならない。 そんなある日のこと。 紅茶とか烏龍茶のお茶筒を、籐のかごに入れて、 食器棚の上においていたのです。 ランチョンマットをひいて。 で、その籐のかごをどかしたら!!!!!!! そこには白ゴマ虫の大群が!!!!!!!! 「なんじゃぁこりゃぁ!!!!」 速攻で、ランチョンマットは洗濯機に。 籐のかごは、ゴミ袋につっこんで、 ぐるぐる三重巻き。 それっきり、白ゴマ虫は姿を あらわしませんでした。 めでたし。めでたし。 ランチョンマットに巣をつくって いたのかもしれません。 川上伸子 川上さんちの白ゴマ虫は、1ヶ所に巣を つくっていたのですね。 いいなあ、「めでたし、めでたし」って。 黒白はっきりしたわけだ。 大量発生、という報告はこのほかにも いっぱいいただきました。 「カタクリ粉の袋の中で うじゃうじゃしていた!」 「シチュー食べてて、もう食べ終わる頃に 皿の下に大量にいたのを発見した!」 「お裁縫箱のなかで大量発生した」 「天井から降って来たり、気がついたら 床に転がってたりで、1日に10匹は軽く発見」 星が降る夜、というのはロマンチックですが 虫が降る家、というのはホラーです。 虫の名前についても、 いろんな意見をいただきました。 「お米につくコクゾウ虫では?」 「それは米むしではないかと思われます」 「小豆から生まれてくる あずきぞうむしだと思います」 「わたしは本虫と呼んでいます。 本、食べちゃうんだもの」 などなど。 しかし、いまひとつ決め手に欠ける。 darling宅での出どころは、 米びつじゃないんだそうです。 (ちなみに、お米につくコクゾウムシを退治するには、 米びつの中に形のままの赤とうがらしを数本いれて おくのがよいそうです) やっぱり、「死番虫」かなあ。 そこに、読者の佐久間真理子さんから、 フジテレビの運営するサイト 「くも博士のくらし便利帳」のことを 教えていただきました。 ここに、その虫ではないかと思われる情報 http://www.fujitv.co.jp/jp/ kurashi/kurashi/j018.htmが載っていると! そいつの名前は「タバコシバンムシ」といいました。 これを見たdarling、 「これかなぁ、やっぱり。」 とぽつり。 その真相はまだ明らかではありません。 「そのうち接写して見せてやるよ!」と、 意味もなく自慢そうにしていました。 ひとまず、巣ですよ、巣。 巣をつきとめるのが先決! と、緊急に立ち上げました「愛されない虫の広場」 今回はここまでです。 そういえば、鼠穴にも、いろんな虫がいるのでした。 いずれその報告もいたします。 |
1999-04-25-SUN
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