たかしまさんのお宅にお邪魔するの、久しぶりです。
でもこの記事が載った頃には、
たかしまさんはここにはいらっしゃらないんですね。
あ、そうですよね。
引越しをなさるんですよね。
はい。
水道橋から、中央線の先の、
武蔵野のほうに引っ越します。
郊外に引っ越されるのには
何か理由があるんですか。
やっぱり猫です。
ナロちゃん?
ナロですね。
あと、ここも3回更新をして、
そろそろまたちょっと違う場所、
変わったところに
住みたいなぁとは思っていたんです。
変わった所っていうのはいいですね。
そうですね(笑)。
ここも、事務所のビルで、
ものすごく古くて、たしか、
瓦礫が散乱していたんじゃなかったでしたっけ?
普通の事務所みたいな絨毯敷きだったんですよ。
で、その絨毯をはがして住もうかなと思って、
さらにその下の木を除けてみたら、
瓦礫だらけだったんです(笑)。
で、見なかったことにして、また戻して。
戻して。
上から木の床を張りました。
今度はどういう所に引っ越されるんですか?
築50年の一軒家です。
築50年!
最初は平屋だったのを、
途中で2階を増築したらしいんですよ。
その2階部分は築30年ぐらいなんですけどね。
ここにしよう! というポイントは
何だったんでしょう。
パッと見は普通の家っぽいんですよ。
それほどの古さは感じない。
けど、連れて行ってもらって、
玄関をガラガラって開けて、
中を覗いたとき、
その築50年の古い板間が見えたんですね。
その雰囲気を見たときに、
「あ、いいかも」と思って。
物件を探している話はお聞きしていて、
そのときは海の近く、
千葉だったり神奈川だったりの
海岸の町でしたよね。
そっちを探してらっしゃるのかと思ったら、
意外な方面に行かれたので。
そうですね。
海のほうを探してたっていうのも、
たまたま友人が最近引越しをして。
1人は銚子に住み、1人は大磯のほうに住み、
2人とも「このあたりは、いいよ」って言う。
で、遊びに行くと、すごく楽しいんです。
それでネットで物件をみていたら、
たまたまネットで中村が見つけた家があったんですね。
僕が武蔵美のスクーリングで
ちょこちょこ行く方面に近いということもあって、
それでも最初は冷やかし程度に見に行ったんです。
ところがすごく気に入って、借りようかなと思ったら、
大家さんの息子が住むことになったと、
だめになっちゃったんですね。
あぁ。
そこで不動産屋さんが、
「他にもいい物件あるかもしれないんで、
 探しときますよ」って言って、
教えてくれたのが今回の物件なんです。
その一軒家を見つけたときに、
「引っ越してもいいかな」っていう
後押しの1つになったのがナロ、
っていう感じですね。
環境とか部屋の広さとか、そういうことですか?
うーん・・・・、そうですね、
なんかナロが縁側にこう寝てて、
僕もその縁側で一緒に寝るみたいな、
そんなイメージが(笑)。
イメージが。
縁側にネコがいるといいな、みたいな。
ナロちゃんがいて、縁側のある家があって、
その光景がもう、
たかしまさんの中で絵になって
浮かんじゃったんですね。
ネコって1日に1回だか
太陽の光を浴びないといけないらしいんですよ。
それでビタミンなんとかを作るらしいですよ。
ネコビタミン。
ネコビタミン。
ビタミンDだったかな?
ネコビタD!
一同 (笑)
元気出そうですね(笑)。
「ニャー!」みたいな。
でも、ナロは、今の家だと
この東向きの窓しかないんですよ。
じゃあ、午前中だけですね。
本当に光がちゃんと当たるのは、
もう朝の1時間ぐらい。
で、後はもう、向いのビルの反射光で。
その光を、窓辺の細い縁にちんまり座って
浴びてるんですよ。
たくさん陽の光も縁側で浴びたらいいのかなぁ、
というのもあり、ナロと暮らしていくうちに、
だんだん、だんだん、
「一軒家に一緒に住む」みたいなイメージが
できていきました。
ナロちゃん、ここに来てどれくらいですか?
ちょうど1年ですね。
うちに来たのが2009年の11月なんですよ。
保護されたのが10月の終わりぐらい。
「あすナロにっき」のブログや
この単行本で、
そのいきさつはわかるわけですけど、
改めてもうちょっとくわしく
おたずねしてもいいですか。
どんなきっかけでナロちゃんがやってきたのか。
きっかけ、そうですね。


(つづきます!)


2010-12-14-TUE