#001 手描きのトートバッグをつくりました。
2007/08/28


アッキィ画伯が「ほんとのお店」をつくっちゃった!
というおはなしは、
すでに「ほぼ日ニュース」でお伝えしたとおり。
(知らなかった! というかたは、ぜひ読んでくださいね)
そのお店「デイリー・フレッシュ・ストア」は
代官山で現在もばっちり営業中、なんですが、
いつも新しいことを考えているアッキィ画伯から、
こんどは「手描きのトートバッグをつくるよー」
しかも「それで展覧会をするんだよー」
という話をききました。
それも青山ブックセンター(ABC)本店で。
手描きのトートバッグでABCで展覧会!
たいへん面白そうなので。
その「手描き」をするところを見せてくださーい、と、
遊びに行ってきましたよ。
こんにちはー。



おっ、この白いトートバッグに
絵を描くんですね?

「ううん、これはちがうの」

えっ。

「これはね、今回展覧会をするABCさんと
 つくった、コラボ・トート!
 【BUN-SHIN TOTE BAG】ていうんです」

デイリー・フレッシュ・ストアで好評の
トートバッグとサイズは同じですよね。
あ、ポケットがついてます。

「うん、これ、文庫や新書が
 ちょこっと顔を出すくらいのサイズなんです」



その「ちょこっと」具合がかわいいですね。

「『ほぼ日手帳』も入るよ〜」



おお、ぴったり!
ちなみにこちら3800円で販売するんだそうですよ。
で、肝心の展覧会ですが、
50点、手描きすると聞きました。

「そう、今回のテーマは
 『ペイントートバッグ』っていうんだよ」

‥‥ははぁ、それは「ペイント」(描く)と
「トートバッグ」をかけたネーミングですね。
そういうの好きですねー。

「帆布のトートバッグをカンバスに見立てて、
 楽しいことをしようと思って」

はい、ではカンバスになるトートを
見せてください。

「ベースは3種類あって、
 シルクスクリーンで、こんなふうに
 下地をプリントしてるんです。
 その1、これが方眼」



足が写っちゃいました、すみません。
銀色の方眼ですね。ここに描いていくんですね。
アッキィさん、方眼が好きですよね。

「うん、誰に教わったわけでもないんだけれど、
 方眼をベースに、ものを考えるクセがついてるんです。
 アイデアを考えるときも、
 頭のなかに方眼がある感じ。
 じっさいに手を動かすときも方眼に向かいます。
 それがないと考えられないくらい」

へえ! それ、ちょっと興味がありますが、
それはまたいずれお話しいただくとして。
ほかにもカンバスになるトートがありますね。

「そうです。これは、ドット。ゴールドです」



なるほど。方眼の応用みたいな感じですね。

「で、これがベアー(くま)です。グレーです」



おお、ぬり絵っぽいですねー。
では、じっさいにどうなるのか、
やってみていただけますか。

「はい、そう来るとおもって、
 あらかじめこれを用意しておきました」



黄色いテープは、あ、わかった、
「マスキング」ですね!
塗るときにはみ出ないようにするテープ。

「そうです。こうやって布用のマーカーで
 描いていくわけ」



ううむ、なにができるのか
ちょっと見には、わからないですね。

「そのうちわかるよー」



まだわかんないです。

「色を変えまーす」



緑色だ。ううむ‥‥?

「さらにマスキングします」



こまかっ!

「こんどは黒で塗りまーす」



‥‥ん? 赤と緑と黒。

「テープをはがすよ〜」



あ! わかりました!
すごい! こんなふうになるんだ!

「じゃーん! すいかでした!」




この、手で塗った感じがまたいいですね!
方眼がしっかり残ってるあたりも
アッキィ画伯のデザイナー魂を感じます!

「いまのは、布用マーカーで描いたけど、
 スプレーを使うパターンもあるんだよ」



おっ、そのパターンもぜひ見せてください。

「じゃあ、国旗をつくりましょう」

はい。まずマスキング。



プシューッ!



そして、塗った場所を逆マスキング。



色を変えてプシューッ!



「できました!」

おお、スウェーデン!
おしゃれ!



「どんどん行くよ〜。
 こんどはドットを下地にします。
 これは何を描くかわかるよね」

これはわかります。スカル(どくろ)ですね!
方眼とドット、違いはなんだろうと思ったら、
ドットは「斜めの線」も含めて
自由度が高いんですねー。
それにしても細かいマスキングですね。
料理でいうと下ごしらえのところですね。
下ごしらえをちゃんとするとおいしいですもんね。



どんどん描いてきますね。
あ、もう線ができちゃった!



「マスキングをとると、
 直線が描けてるというわけ」

ほんとだ〜!



方眼とドットができたので
ぜひ、くまちゃんも見たいです。

「じゃあ、パンダを描きまーす」



あ、これはいかにも「塗り絵」っぽい。
とってもかわいいですね。
赤パンダができました!



「どんどん作ろう。
 これ、なーんだ」

それはわかりますよ。



「いろんな色、つけちゃおう」



わーい、1点もののコラボバッグができたー!
ありがとうございまーす。



ところでアッキィ画伯、
このひらがなはなんでしょう。



「あ、それはね、こうなるの」



わはははは。なるほど!
"I'm not A Plastic Bag" みたいですね。

「せっかくだからひとつつくろう」



なにもそんな言葉にしなくても‥‥。

「ピンクのハートにしよう」

あ、かわいい!



「きょう、けっこうたくさんできちゃったね。
 50点まであと少し、
 がんばりまーす」



──というわけで、
アッキィ画伯の「ペイントートバッグ」が見られる
「世界でひとつだけのペイントートバッグ展」は
きょう8月28日(火)から9月10日(月)まで
青山ッブックセンター本店でひらかれています。
ぜひ足をおはこびくださいねー。

次回は展覧会のようすと、
全作品を紹介しまーす。
(見に行かれたかたは、感想をお寄せくださいね!)

世界でひとつだけのペイントートバッグ展

青山ブックセンター本店
8月28日(火)〜9月10日(月)入場無料

*販売は9月13日(木)より、
【POINT】【BEAR】シリーズは
P'PARCO池袋8階催事場にて(9月24日まで)、
そのほかの作品はDAIRY FRESH STOREにてどうぞ。

 

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