#17
若林ケイジさんとアッキィさんが語る
Pettote Bagができるまで。
2009/07/01


本日、発売となりました、
ポケットの部分がペットのように見えるバッグ、
「Pettote Bag(ペットートバッグ)」
(以下、ペットート)。

ファッションブランド「national standard」や
「Jewel Pink」のデザイナーである若林ケイジさんとの
コラボレーションによって生まれたバッグです。
ポケットの部分が猫に見える「cat」バージョンと
犬に見える「dog」バージョンのふたつが3種類ずつ、
計6つのバリエーションが発売されました。

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そこで本日は、
若林さんとアッキィさんに
「ペットート」ができあがるまでのお話を伺いました。
はたして、このおもしろいバッグは
どうやって生まれたのでしょうか?
では、若林さん、アッキィさん、
よろしくお願いいたしますー。

若林ケイジ プロフィール
ファッションデザイナー。
文化服装学院ファッション工課専攻科
アパレルデザイン科卒業後、
株式会社ワイズ(現株式会社ヨウジヤマモト)を経て
「national standard」を発足。
東京コレクションへの参加ほか、アーティストの衣装製作や
大手ブランドのプロデューサーとして活躍後、
2007年A/Wシーズンより新ブランドとなる
「Jewel Pink」をスタートさせる。
ほぼ日 正直、不思議なバッグだと思うんですが、
これはどういったところから作り始めたんですか?
若林 ペットボトルをリサイクルして作られた線維って
ありますよね。
ほぼ日 はい。
若林 それを使ったバッグを作ろう、ということで
始まった企画だったんですよ。
で、ペットボトルから派生した
「ペット」という言葉がキーワードになりましたね。
アッキィ でも、素材のコスト面で見合わなかったり、
素材感がアイデアとミスマッチだったりして
その素材を使うのはやめたんです。
でも、「ペット」という言葉だけは残っちゃって。
ほぼ日 あはははは。
ペットって言葉に何か強い力があったんですね(笑)。
アッキィ そう。しかも若林さんは犬とか猫が
あんまり好きじゃないみたいなんですよ(笑)。
その若林さんをもってして、
「やっぱりテーマはペットでやりたいですね」と
言わしめましたから。
ペットはスゴイです。
若林 あ、でも虫はもっと嫌いって
そんな話ではなくて(笑)。
ほぼ日 (笑)。
若林 「ペット」っていうテーマに沿って
ポケットの部分をどうぶつの形にしましたが、
ぬいぐるみのように
猫っぽく、犬っぽくすることだってできるんですよ。
でも、それだとかわいすぎちゃう。
見た人が「あぁ、どうぶつね」
っていうくらいがちょうどいいと思うんです。
アッキィ そう。だから男の人でもぜんぜん持てる形でしょ?
ほぼ日 持てます、持てます。
ぜんぜんOKですよ。
でも、この形になるまでは紆余曲折あったんですか?
アッキィ 意外とそうでもなかったですね。
アイデアを出し合ったあと
若林さんが作ってきたサンプル見たら
「いいじゃん」って感じだったんですよ。
ほぼ日 けっこうアッサリしてますね。
若林 あ、でもそのサンプルのあとで、
「どのどうぶつにするか?」っていう候補が
7つくらい出てきちゃって頭を悩めましたね。
アッキィ あったあった。
若林 僕、そのときに出てきた
フェレットっていうどうぶつ見たことなくて(笑)。
ほぼ日 いたちっぽい胴の長いどうぶつですよね。
若林 そう。
その生き物のことをぜんぜん知らなかったんです。
でも結局はオーソドックスな
猫と犬に落ち着きましたからね。
ほぼ日 ほかにどんなどうぶつが候補だったんですか?
アッキィ えーっと、まずウナギでしょ。
ほぼ日 ウ、ウナギ!?
アッキィ 犬とくればウナギでしょ、っていう単純な理由で。
黒くて体に巻きついているバッグを
想像してもらえれば(笑)。
あとはカメとかあったよね。
若林 ‥‥スゴイですよ。
アッキィ えっ?
若林 いや、秋山さんって
すっごいシリアスなデザインをするときもあれば、
すっごいダジャレのようなデザインを
するときもあるんですよ。
その「シャレから入ってデザインをする」という
動機づけがスゴイなぁって思ったんです。
だって「犬だから‥‥つぎはウナギ!」って
考えにはならないですよ。
僕なんかそれを聞いて
「えぇ!? ウナギなんだ!」って
思っちゃいましたもん。
ほぼ日 あははははは!
たしかにそうですよね。
「犬‥‥じゃあウナギ!」には
そう簡単には繋がりませんよ。
若林 ですよね。でも、
秋山さんは売ることまでちゃんと考えているから
そういうアイデアが出てくるんだと思います。
ほぼ日 と言いますと?
若林 犬とウナギがあれば
40代、50代の人にアピールできるわけですよ。
ほぼ日 つまり「ウナギイヌ」ですもんね。
若林 僕なんかは作ったあと、つじつまを合わせるように
こじつけのような作った理由を考えちゃうんですよ。
でも、秋山さんは作るまえから理由を考えてる。
そういう発想は勉強になるなぁって思ったんです。
ほぼ日 うんうん。逆にアッキィさんのほうは
若林さんとお仕事をしてみてどうでした?
アッキィ そういった意味では、
若林さんはやっぱりファッションデザイナーの
物の考えかただなって思いますね。
なかでも印象的だったのが
細かいディテールの詰めかた。
これが半端ないんですよ。
それって僕らが広告のデザインをするとき、
文字の配置をキレイに見えるように
「文字詰め」っていう作業をするわけですが、
それに似たようなことを
若林さんはチェックするんです。
ファッションデザインの
「文字詰め」とでも言いましょうか。
ほぼ日 なるほど。
若林 あとはどのくらいの値段で売りたいのか、という
ビジョンを元に、どのくらいの製法技術で作るのか?
っていうところも大事なんですよ。
ほぼ日 お互いがいい相乗効果が受けつつ、
いいものができあがりましたね。
アッキィ ホント、勉強になりました。
伊賀大介くんと「イブクロ」作っているときとも
また違った感覚でした。
スタイリストの目ってトータルで見てるんですよね。
ファッションとしてキチンと成立している、
とでも言いましょうか。
使ってくれる人の使っている様子が
想像できてるんじゃないかなって気がします。
若林さんは若林さんで、作っているものが
ドンドン立体的になっていく感じがわかったんです。
物を入れたときのふくらみかたを調整したりとか、
裏で複雑なことをやってるんですよ。
そういうところもすごく勉強になりましたね。
ほぼ日 なるほど。
ところで、もともとは
ペットボトルのリサイクルによって作られた生地で
製作する予定だったこのペットートですが、
けっきょく生地はどうしたんですか?
アッキィ 西日暮里のお店で調達したんですよ。
ほぼ日 あ、「イブクロ」のときの
あの生地屋さんで買った生地なんですね。
若林さんといっしょに生地選びに行かれたんですか?
アッキィ そうです。
やっぱり生地に詳しいから心強かったですね。
若林 僕、西日暮里のあのお店にはよく行くんですよ。
僕らはシーチングっていう生地を使って
サンプルのサンプルみたいなものを
作ったりするんですね。
で、あの西日暮里のお店はシーチングが
通常のお店の半値くらいで買えるんです。
ほんとしょっちゅう行ってますよ。
ほぼ日 えー、そうなんですか。
いろいろな方の御用達なんですね。
でも、こうやって見てみると
デイリー・フレッシュ・ストア史上、
最大のパーツ数の多いバッグですよね。
アッキィ そうなんですよ(笑)。
若林 でも、これでも減らしたほうなんです。
もっともっとパーツを増やして
便利にすることだってできるんですが、
そのために生地が堅くなって、
使い勝手が悪くなったりするよりは
このままのほうがいい、という判断をしましたね。
アッキィ そういうところはしっかりとしてますから!

若林さん、アッキィさん、
楽しいお話をありがとうございました。
ペットートはアッキィさんのお店
デイリー・フレッシュ・ストアで本日発売です。
限定販売のため、お早めのお求めを
おすすめいたします。


▲若林さんとデイリー・フレッシュ・ストアの
ダブルネーム的タグがついています。


▲「前面についているポケットには、ほぼ日手帳も
入りますよ」とアッキィさん。


▲最後はおふたりでパチリ。

すぐに購入したい方は→
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Pettote Bag 「cat」


価格:9,600円(税込)
本体:高さ340mm×幅500mm×奥行き180mm
お問合わせ:デイリー・フレッシュ・ストア


Pettote Bag 「dog」


価格:8,800円(税込)
本体:高さ180mm×幅425mm×奥行き125mm
お問合わせ:デイリー・フレッシュ・ストア

 


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「秋山具義のラーメンとデザイン」
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