ほぼ日 |
なんでもお寿司のようなバッグができたそうで。 |
アッキィ |
そうなんですよ。
まぁ、説明するよりも
見てもらったほうが早いでしょうから
お見せしちゃいましょう。これです。 |
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ほぼ日 |
わわわ、なんだこれ! |
アッキィ |
寿司っぽいバッグ。
その名も「SUSHI☆BAG」です。 |
ほぼ日 |
わぁ、本当に寿司っぽい。
とくにこの斜め45度からの角度が
寿司っぽさ全開ですね。 |
アッキィ |
上から、シルバーのKOHADA、
ピンクのTORO、
そして赤い大きめのドットのTAKOです。 |
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ほぼ日 |
ふふふ、ネーミングもド直球。
ん? でも、この形、
どこかで見たことある気が‥‥。 |
アッキィ |
以前出して好評だったメッセンチャリバッグ、
あれを大きくしたものなんですよ。 |
ほぼ日 |
あぁ、なるほど!
どうりで見たことあると思った。 |
アッキィ |
前回のメッセンチャリバッグは
B5サイズのノートが入るサイズだったんですが、
今回の「SUSHI☆BAG」は
B4の写真集などがスッポリ入るサイズなんです。 |
ほぼ日 |
じゃあ、けっこう大きめのものでも
ラクに入っちゃいますね。 |
アッキィ |
13インチくらいのノートPCくらいはいけますよ。
iPadやほぼ日手帳が収まるポケットもついてます。 |
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ほぼ日 |
中身がゴチャゴチャせずに
スッキリと整理できますね。 |
アッキィ |
この「SUSHI☆BAG」は
「オモウガママバッグ」や
「メッセンチャリバッグ」を手がけてくださった
社会福祉法人ウィズ町田なないろさんに
またお願いしてるんです。
それで、今日、職員の永友さんと
実際に作業をされている福田さんに
お越しいただいたというわけなんですよ。
製作に関することは
おふたりに話してもらおうかと。 |
ほぼ日 |
なるほどなるほど。
では、永友さん、福田さん、
今日はよろしくお願いいたします。 |
永友、福田 |
よろしくお願いいたします。 |
ほぼ日 |
もともとこの「SUSHI☆BAG」っていうのは
どういうアイデアから生まれたものなんですか? |
永友 |
打ち合わせ中に、
このフラップ部分の生地を
「別の生地にすることができますよ」
とお伝えしたんですね。
そうしたら、アッキィさんが
急に「じゃあ、お寿司」って言い始めたんです。
僕も池田さんもビックリしちゃって。 |
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ほぼ日 |
うんうん。
それはビックリしないほうがおかしいです。 |
アッキィ |
(笑)。 |
永友 |
それでお寿司だったら素材をお寿司っぽいものに
したほうがいいな、と思って
このエナメル素材を提案しました。
全体は4号帆布(1ミリに近い厚さのキャンバス地)を
使っているのですが、
このフラップ部分に関しては
エナメル生地と裏地となる8号帆布を
貼り合わせてるんです。 |
ほぼ日 |
厚さを揃えるために
半分の厚さの帆布を裏地にしているんですね。 |
永友 |
さらに、内部には全部裏地がついてるんです。 |
ほぼ日 |
‥‥ほんとだ。
こだわってますねー。 |
永友 |
それを手がけているのが
福田さんなんです。 |
福田 |
けっこう難しいんですよ。
「パンのためのトートバッグ」のときに
アイロンがけで肩を痛めちゃったりしたからね。 |
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永友 |
やっぱり人によって自由、不自由が違うので
そこをもっと考えて
「強い力の必要なアイロンがけのない工程」を
あみ出したりしてるんですね。 |
ほぼ日 |
うんうん。 |
永友 |
それで、この工程の7、8割を
うちの利用者の方々ができるように、
「メッセンチャリバッグ」のときから
新たに工程を組み替えたんです。
で、それをデイリー・フレッシュ・ストアさんに
提案させていただいて。 |
アッキィ |
「メッセンチャリバッグ」を
僕がずっと気に入って使っていたんだけど、
使っていくうちにちょっと欲深になってきて
「もうちょっと容量が大きいといいな」
って思うようになったんです。 |
ほぼ日 |
ここで両者の思惑が合致するわけですね。 |
永友 |
普通のメッセンジャーバッグって
もうちょっと大きいんですが、
「SUSHI☆BAG」がどうしてこの大きさかというと
これ以上大きい生地を扱うようになると
利用者のみなさんが作業する際に届かないんですね。 |
ほぼ日 |
ははぁ、なるほど。 |
永友 |
出来る限りコンパクトに作業ができるように
切り返しを入れたりして、
この形、このデザインになってるんです。
でも、まさかお寿司になるとは
思いも寄らなかったですけど‥‥。 |
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ほぼ日 |
アハハハハ、たしかに。 |
アッキィ |
最初、フラップの部分と
そこからチラッと見えるバッグ本体部分が、
お寿司に見えてしょうがなかったんですよ。
それで、いろいろアイデア出しました。
「トロははずせないだろ」とか
「タマゴはどうだ」とか。 |
ほぼ日 |
た、楽しそう‥‥。 |
アッキィ |
そんな中でドット柄って
うちのバッグの中でも人気の柄なんですね。
「どこかでドット柄使いたいなぁ」って
思っていたんです。 |
ほぼ日 |
それが見事にタコになってますもんね。 |
アッキィ |
「これ、ドット柄だよ」って言うといいんだけど
「これ、タコの寿司なんだよ」って言うと
「えっ?!」ってなるよね。 |
ほぼ日 |
(笑)。 |
永友 |
今回のこの「SUSHI☆BAG」は
どこもすごくこだわって作ってるんですが、
このTAKOのドット部分は、
端の部分に水玉のセンターが
ピシっとキレイに合うようにしてるんです。 |
アッキィ |
そうそう、これスゴイですよ。 |
ほぼ日 |
ホントだ!
絶妙ですね。 |
アッキィ |
「そうなったらいいな」とは思ったけど、
やっぱりこういう作業って難しいじゃないですか。
それがこんなにきれいに揃っているのには
僕も正直驚きました。 |
ほぼ日 |
福田さん、今回のこのSUSHI☆BAGで
難しい工程がどこでした? |
福田 |
そうだなぁ、
このマジックテープを接着するところですかね。 |
ほぼ日 |
フラップを閉じるマジックテープですね。 |
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福田 |
接着剤をつけて貼るんですが、
アイロンを当て過ぎると
マジックテープが溶けちゃうんですよ。 |
ほぼ日 |
ははぁ、なるほど。 |
福田 |
あと‥‥見てるし。 |
アッキィ |
見てるし? |
ほぼ日 |
何を見てるんですか? |
福田 |
‥‥。 |
ほぼ日 |
あ、‥‥永友さんが? |
福田 |
そう。 |
一同 |
アハハハハハ! |
福田 |
居眠りもできませんよ。 |
一同 |
(笑) |
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ほぼ日 |
でも、そんなこと言ってられませんよ。
絶対人気出て、追加生産の注文とか
入っちゃいますよ。 |
永友 |
そうだとうれしいですね。 |
ほぼ日 |
これ、人気が出たら、
寿司ネタの数だけバリエーション出せますよね。 |
アッキィ |
そうそう。
ゆくゆくは軍艦ものも
やりたいんですよね。
バッグ本体を黒くして。 |
永友 |
あ、そうですね。
いろいろバリエーションは広がりますね。 |
福田 |
でも‥‥。 |
一同 |
でも? |
福田 |
あんまり難しいのはカンベンだなぁ〜。 |
一同 |
(爆笑) |
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