ITOI
お問い合わせの多い
「今日のダーリン」

日々是読書。本を2冊ご紹介です。

ほぼにちわ。もぎ・カエルです。
このところすっかり読書三昧な日々です。
「本読む馬鹿は私が好きよ」のページ担当になってから、
本に足をすくわれっぱなしで
嵌まり放題で難儀しております。

さてさて、本のこと。
先日darlingが紹介していた小説家の方の名前を、
というリクエストがありましたので、
早速!
それは、2002年3月16日の「今日のダーリン」でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「ほぼ日」で『これでも教育の話?』というタイトルで
連載しているものは、母体が『週刊文春』の月1回の連載。
こんどは、『あかね空』で直木賞受賞の
山本一力さんがゲストだった。
学年でいえば1級上だけれど、ぼくと同い年生まれで、
マニアというのではないけれど落語が大好き。
ぼくと同業者だったこともあった。
会社を倒産させて二億の借金をつくり、
それを返すために小説を書いたという。
江東区から、麹町の文春ビルまでの距離を
当然のように自転車で来る。
スケッチだけで紹介すると、どんなおっさんだ?と、
かえって怪しく感じられるかもしれないけれど、
ほんとに気持ちのいい素敵な人だった。
ご本人の書く小説の登場人物のような人だった。
おもしろい人、かっこいい人、尊敬できる人、
いろんな人を素敵だと思うけれど、
「この人の家族にはなりたくないけれどね」という
冗談の但し書き付きで、語ってしまう場合もある。
これはこれで、いいんだけれどね。
(例えばさ、横尾忠則さん大尊敬しているけど、
 ぼくは横尾さんの家族にはなりたくはないもんね)
山本一力さんには、初めてお会いしたのだけれど、
「この人の家族は、いいだろうなぁ」と、
ちょっと思ったりした。
いい職人の仕事のように生活を組み立てていそうな感じ。
「このとーちゃんに付いていこう」と
家族に思わせていたって雰囲気があるんだよなぁ。
いい感じで「父らしさ」を持ってる人って、
かっこいいよなぁ。けっこう、憧れ。
『あかね空』読んでみてください。いいよ!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

『あかね空』は、
darlingもばりばりにオススメだそうです。
「丁髷小説ラヴァー」のあやや&もぎは、
早速、インターネットで注文しました。
わきわき。はやくこないかな。

さて、実は、その前日、
2002年3月15日にも一冊の本をdarlingは
オススメしていたのです。
そちらも、ご紹介しておきますね。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
今日は、『仕事は楽しいかね?』という
(ジャンルとしては「ビジネス啓発書」なのかな?)を
紹介したいと思いました。
これ、もうとっくにベストセラーになっていますが、
やっぱり、おもしろかったのです。
と言っても、ぼくは、
『チーズはどこへ消えた』にも感心し、
『ザ・ゴール』や『ビジョナリーカンパニー2』に
率直に興奮するような人間ですから、
話半分に聞いてくれてかまいません。
矢沢永吉が若いころ唯一読んだという『道は開ける』も、
おもしろいなぁと思って読んだ覚えがあります。
「個人の意識が変ることで、何かが大きく動き出す」
ということが信じられる人は、こういう本が好きみたいで。
「読んでいる時間だけ、そういう気分になれる」
という娯楽としてたのしむ人も大勢いるから、
こういう本がベストセラーになるのかもしれません。
それはそれで、けっこうなことだと思います。
『仕事は楽しいかね?』は、
おそらく、読むだけなら1時間か2時間もあれば、
読み終わってしまう本です。
しかも、構成を物語仕立てにするために、
知識や実例を、都合よくコラージュしていますから、
そういうことが嫌いな人には、読みにくいでしょう。
でも、いまの自分の状況になにかヒントはないかと
探している人には、きっとおもしろく読めると思います。
内容については、WEBの書店で調べてみてください。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

こちらの、『仕事は楽しいかね?』は、
現在、ほぼ日スタッフの間を巡回中!

では、今回は、本の特集でありました!
「たしか、darlingが書いていたんだけど、
 あれは、なんだったかな?」
というようなことがありましたら、
どしどしpostman@1101.comまでメールくださいね!

いままでの「今日のダーリン」で「こんな理由でよみたい」
というものがありましたら、
postman@1101.comへ、
タイトルを「いままでのダーリン」としてお送りください。


2002-03-25-MON

BACK
戻る