社会人になっておもしろいこと。
2009-12-14
学校にいるときには、同じような年齢の人と過ごすよね。
小学校にはいったときから、ずっと、
学生である間は、同じような年齢の人たちといることが、
あたりまえのこととしてあるわけだ。
でもさ、社会に出たら、
あらゆる年齢の人たちが、混じり合って、
いっしょに仕事をしていくことになるんだよ。
年齢がいっしょの人たちとずっといるのも、
きっといいことはあったのだろうけどさ。
でも、すごいんだよ、年齢が混じり合ってるチームって。
育ってきた文化環境もまったくちがうし、
経験もぜんぜんちがうんだ。
しかも、出身地だとか、抱えている家族だとか、
人生の残り時間までちがっているわけだよね。
人と人は、ちがうものだ。
まず、そういうことがわかるんだよね。
ちがうからちがう、そら、この通り‥‥って感じだよ。
経験を積んできた人たちからすると、
新人のやっていることは、
「そういえば、じぶんもやってきたこと」だったりする。
同じように怒ったり、矛盾を感じたり、
得意がったり、してきたものだ。
そんな人たちと、
さぁこれからなにもかもスタートです、という若い人が、
同じチームで、同じ目的ではたらいていくなんて、
なんかあるに決まってるよね。
いいもわるいも、ドラマそのものじゃないか。
プロ野球の高校卒業したての新人が18歳くらいでしょう。
で、監督には70歳台の人もいたりして、
間に50年くらいあるんだよなぁ。
祖父と孫くらいの間隔‥‥以上かなぁ。
そして、その間に、いろいろな選手やコーチや裏方がいて、
「優勝するぞー」なんて結束しているわけだよね。
高校野球だとか、大学野球のチームと
比べてみたらわかるじゃありませんか。
年齢も、境遇も、同じでない者どうしが、
「同じでないということを知って」いながら、
同じ目的をもって生きていくなんて、
学生のときには思いもよらなかったことだよなぁ。
年齢いろいろ×境遇いろいろ=ものすごくいろいろ
この「いろいろ」の多様性を、
マイナスに考えるんじゃなくて、
だからすばらしいことができる、と思うのが、
社会ではたらいていくということなんだよなぁ。
若い人たちが壁にぶつかっていることを、
年上の経験ゆたかな人が、
軽々と解決してくれるかもしれない。
また、ベテランたちが希望をなくしかけたときに、
怖いもの知らずで突破してくれる力もある。
そういう組み合わせによって、
「できること」の量も質も、おもしろいように増えていく。
これが、社会ではたらくことのおもしろさだ。
チームというのものは、その一部分が「じぶん」だ。
そして、「じぶん」の延長がチームでもあるわけだ。
このチームという「からだ」は、
おじいさんのものでもあり、孫のものでもある。
そりゃ、不思議なものだし、強そうだなぁと思うなぁ。