<さまざまな取材について>
世の中には、ほんとに数多くのメディアがあるわけで、
そのうちのほんの一部の取材を受けているだけでも、
それなりにあわただしいものだ。
ぼくも、「ほぼ日」の取材をしてくれる媒体には、
できる限り協力してきた。
全部ってのは無理だけど、半分くらいは引き受けてきた。
基本的には、その時期の「忙しさの程度」を、
やるかやらないかの軸にして決めているんですけどね。
これ、かなり生理的な「体調」によるという気がする。
忙しくて疲れているときには、元気のないことを
わざと言いたくなったりもするでしょ。
忙しくても体調のいいときには、困難があっても
解決の糸口を探しながらいられるから、
ああいいよ、なんでもやるよって感じでいられるしね。
なんたって、いまガツガツ大作戦中だしさ。
でも、現実的にいまは忙しさがピークなので、
お断りしなければならないことが、やや多め。
すみませんねぇ、当事者の方々。
読者の皆さまは、笑うかもしれないけれど、
こういう時に、写真週刊誌から取材がきたらどうする?
実際、取材依頼が、きたんですけどね。
1日のアクセス数と、
どうして「ほぼ日」をはじめたか?
を質問したいということなんだけど、
どっちも、おりにふれて語り続けていたことだから、
ちょっと読んでいれば、わかると思うんですけどね。
ぼくは、現在の写真週刊誌に、
なにか特別な感情を抱いているわけでもないので、
ささっと答えたらおしまいなのですが、
他の雑誌とちがうのは取材の依頼が来たときに、
「取材意図」が明らかになっていないということが、
ちょっと気になるんですね。
答えたことが、どういう文脈で使われるのかが、
わからないのは、やっぱり、後で、
「答えなきゃよかった」と後悔する可能性もあるんです。
ま個人的には、ずいぶん長いこと、
いやんなるほど清潔な毎日を送っているので、
なんの問題もないんだけど、
やっぱり多少は「のりのり」になれない要素が、
あるわけです。
「白いタマゴも切りようで黄色」だからね。
まだ、お断りもしてないし、お引き受けもしてないけど、
この「ほぼ日」を、その編集者の人が読んでいることを
信じて、ここに、お答えを書いておきましょう。
どういう記事になるのかわかっていれば、
これ以外にも、いろいろ答えることは可能です。
『1日のアクセス数は、5万から6万台です。
休日はその5千マイナスくらいです。
なぜはじめたかについては、
あんまり簡単に言い切りたくないのだけれど、
「ソフトを生みだしたくても、メディアが足りない」と
思ったので、自前でつくれるインターネットに
シフトしていこうと思ったんです』
こんなところです。
写真週刊誌も、いろんなことで
変化していく時代なんだろうなぁとは思うし、
なにげなく雑誌を手に取った人が、
「なにかインターネットの周囲で、
新しい時代がはじまる予感がするなぁ」なんて、
思ってくれたらとてもうれしいことなんですがね。
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