デフラグ
【defrag/defragmentation】


説明

デフラグとはデフラグメンテーション(defragmentation)を
縮めた言い方で、ハードディスクにバラバラに分かれて
記録されてしまったファイルを、並べ替えて
ひとまとめ(連続化)にする
ユーティリティソフトの一種です。
並べ替えることで、ファイルを読み書きする時に
ハードディスク上のあちらこちらを読み書きしなくても
よくなるので、読み書きの速度が向上します
必ずしなければならないことではありません。
たんすにバラバラに衣類が入っているよりも、
下着、靴下、シャツ、ズボン、スカートなど
整理して入れてある方が
取り出しやすいのに少し似ています。
(じんげん)


関連する語句

断片化


あんなことこんなこと

デフラグはWindowsには標準でついてきますが、
Macにはついてきません。
必要な方は市販のユーティリティソフトを買う必要が
あります。
(市販の物の方がよく使うファイルを前の方にしたりと
高機能です)
(じんげん)

留意点:
デフラグはハードディスクのデータを並べ替えるのですが、
作業中に書き込みに失敗すると、
データが破損する可能性があります。
デフラグをする時は他の作業をしないようにしましょう。
(ハードディスクが動きっぱなしになります)
また雷が鳴っているなど瞬間停電が起こりやすい時には
しない方が良いでしょう。

ハードディスクの状況によってかなり時間がかかるので、
時間があいている時にすることをおすすめします。
インターネットブラウザのキャッシュファイルを
消去しておくとデフラグにかかる時間が短くなります。
デフラグをぼーっと見ているのなんとなく楽しい物です。


[不連続が起きるわけ]
初めにAというデータ量3のファイルと
Bというデータ量4のファイルがあって
ハードディスク上に下のように
データを並べてあるとします。

AAABBBB□□□□□
(□は空き)

Aを消します。

□□□BBBB□□□□□

ここにデータ量6のCというファイルを書き込もうと
すると、OSのファイルシステムは空いているところに、

CCCBBBBCCC□□

こういう風にデータを入れます。
これを繰り返すうちにハードディスクのデータがどんどん
不連続になっていきます。
この不連続のことをフラグメンテーション(断片化)
言います。
フラグメンテーションが起きると
データが飛び飛びになっているので、
ハードディスクの読み書きする部分(ヘッド)の動きが
多くなり、速度が低下します。
またデータが空いている部分も飛び飛びになってくるので、
書き込む速度が遅くなり
さらにフラグメンテーションが進みます。
このデータの不連続を解消するのがデフラグです。
デフラグをすると、データが連続化され、
データが空いている部分も連続化されるので、
ハードディスクの読み書きが速くなります。
動画をパソコンに取り込む時のような
ハードディスクに高速で記録する必要がある時には
必須の機能です。

(じんげん)