「80代からの」の一気読み・その3。


第17章 ミーちゃん初秋の日記です(1)

だんだんこのページも、レッスン篇と、日記篇とに
分けられるようになってきたなぁ。
それは、とりもなおさず、
主人公ミーちゃんが、自分で日記を書いて送れるように
なったっていうことなんですよね。

じゃ、初秋の日記をはじめる前に、
読者から、いまいただいたばかりのお便りを。


はじめまして。
『80代からのインターネット入門』、
初心を思い出したり、
「みーちゃん、すごいっ!」と感動したりしながら
拝見しています。
南波先生の文章も楽しいです。
単に上手というだけじゃなくて、
読んでいて面白いところがすごいです。

今、16章の5回目を読み終わったところなのですが、
糸井さんの
『そんなに手が速くなっても、君の考えは速くならない』
という文章を読んで、ドキッとしました。
ちょうど今日、ひと月前にパソコンを買った友人のための
通信講座を書いてたのですが、
壁に当たって同じところでグルグルしている所なのです。
ワープロから数えると、キーボードを触ってもう10年、
入力は全く問題なし、「早いですねぇ」
なんて言われることもあります。
でも、確かに、本当に、『考えは速くならない』んですよ。
やさしい言葉で分かりやすく、
でも(メールなので)長くなりすぎないように。
南波先生のようには、やっぱりなかなか行きません。
でも、新しいおもちゃが大好きな友人なので、
インターネットだけじゃなくて、
これがどんなに面白い「おもちゃ箱」か、
が伝えられるように、
もうちょっとだけ頑張ってみようと思います。

ご迷惑かもしれませんが、
みーちゃんと南波先生にありがとうございますと
気楽に頑張ってとだけお伝えください。



Slowlyさんからのメールでした。
じゃ、日記にうつりましょう。


9月9日(木)pm3・30気温32c--湿度45%「冷房なし」

 日射しが明るくきれいに晴,さわやかな日になりました。
 午後石野さんが寄り
 メ-ルが届かない話をしたら
 見てくれて「原因」が分かりました。
 『ほぼ日』のメ-ル名の(・)のところが(,)で
 私が入れたので・・・まちがつているので
 「駄目です」になったのでした。
 『ほぼ日』ヘ先ほど「電話」して
 斉藤さんといろいろ話がすんだのですが------。
 私も「几帳面で頑固」ですが,[imac]君も(,)
 と(・)は許せません-----ですね。
 ハイハイ良く分かりました。

9月10日(金)pm3・30気温29c--湿度62%「冷房なし」

 朝5時まえに目がさめ,暑くならないうちにと
 「蚊」の襲撃をさけるためにパジャマのままで
 山茶花の生け垣の根元へ5本ほど出ていた
「せんだん」の木が1メ-トルほど伸びて
 道路の方へ飛び出して繁っていたので,
 後で抜きやすい様に根元を少し残して,
 直径3cmくらいの木を切った。
 枝葉がいっぱい着いているので
 乾かしてから更に小さくしなければ
 「ゴミの日」に出せないので
 表のレンガ敷きの処へ広げた。
 シャワ-を浴びたら6時半だつた。
 少しばかりの庭でも「夏」は大変ですね。
 今朝テレビで「俳優」の永島敏行さんが
 『若者よ農業をやれ』と云ってましたが,
 私も賛成です。職が無い・・・
 「何をして良いか分からない」ただイライラする。
 そして「非行」に走る。
 ・・・・・それでは
 「この世に生まれた意味が無い」!!!
 「若い時は2度ない」と云う事に早く気づいて下さい。
 と私は叫びたい。・・・・

9月11日(土)pm3・30気温29c--63%

 一日中あまりお天気が良く無かった。
 何か一つでも決まりを着けようと思い
 「カナダの旅」の最終予定表ガ来たので
 ス-ツケ-スに衣類や「使い捨てカメラ]など詰めてみた。
  今度は7日間きりなので考えるほどでも無い。
 パスポ-トや保険証書や
 『お金』と鍵など忘れない様に。
 ・・・・。こんな事でも疲れた。


「若い時は2度ない」は、ミーちゃんに言われると、
リアリティがありますよねぇ。

(月曜日につづきます)

第17章 ミーちゃん初秋の日記です(2)

ちょうど、季節の変わり目にあるので、
ちょっと前の日記を読むと、
ずいぶん遠く感じられてしまう。
9月中旬の日記が、いま掲載されていても、
そんなに違和感はないと思っていたのですが大間違い。
半袖では朝夕くしゃみがでますからね。
しかし、日記の温度計は、30度を超えている。
これはいけない、と思いまして、
まだ暑そうな日の分を、
本日、一挙に掲載して、
季節のずれを調整することを企みました。

いつもより少々長めのテキストですが、
ま、そういう日があってもいいでしょう。


9月12日(日pm3・30気温32c--湿度52%「冷房なし」

 又朝早くから「せんだん」の木の切り捨ててあったのを
 細かくする「作業」をした。
 おもつた程大変でなく,涼しいうちに出来たので,
 序でに「庭の水撒き」などして
 朝飯前に洗濯物まで干した。
 やりたい事がいろいろあるので
 「ただいま独身生活」を
 のんびり楽しんでもいられません。
 真夏のようなガンガンした天気で,
 今の処例年の様に「水害」の心配はなくて助かります。
 家ではいつも無事ですが・・・・
 『ほぼ日』の昨日のニユ-スをあけてみたら
 (いままでは自分の事だけで斉一ッ杯で
 『ほぼ日』の記事など(失礼)
 見ていられなかったのですが・・・・・
 開き直り「慌てる乞食は貰いガ少ない」という
 昔の「格言」?????に習う事にしたので・・・・・
 ところその「ニュ-ス」の初めから
 「自称編集長」ガ歯が痛いとか
 頭が痛いとか出たので・・・
 1日中「頭」から離れませんでした。
 30年も先に生まれた人が元気でも,
 うれしく無いわ-------と。
 夜寝ないのが悪いのでしょうね。
 でも好きな仕事だから
 そんなに心配する事も無いらしいので。
 他の皆様も「気を付けて」働いて下さい。

9月13日(月)pm3・30気温30c--湿度58%「冷房なし」

 いよいよ「カナダの旅」の
 日程表やパンフレットなどが来たので,
 急にそわそわして来た。
 ス-ツケ-スに着るものを入れるのに,
 こんなに暑くては
 「寒い日」が有ると思いながら何が良いか考えられない。
 私は日程表により,自然が「紅葉」等で赤い感じの日は
 赤いものは着ないで「黒」とか紺とか。
 ------その日が「迷子」になりそうな所では
 「真っ赤な上着」を着て探し易い物にする。
 そんな事を考えるのが楽しい。・・・・・。
 後で「写真」を見て(戴いたりして)
 何日目の何処か自分の着ている物で分る。
 ・・・と。覚えられない人の知恵?
 この処『落ち込み』何をしてもダメ
 とおもつていたけれど又--やるぞ----。
 という気になって来たようだ。
 さては『餌』が効いたのか???

9月14日(火)pm3・30気温30c--湿度68%「冷房なし」

 歯医者の予約の日。
 am10.30なので早めにバスで行った。
 2週間前に「歯茎が腫れて1本歯を抜いたので
 「歯茎」が固まるのを2週間待って今日「型」を取り
 「入れ歯の継ぎ足しとなった。 
 これで出来上がつた。
 もう1度具合を見てもらいに行くだけで
 21日からの「旅」に間に合う約束が旨くいった。
 ---めでたし--でした。
 もし「最初に悪くなった日が1週間遅かったら
 「旅」に間に合わず「話にならない歯なし」---でした。
 其の後又バスで前橋駅まで行き,
 成田直行バス(アゼリア号」の
 予約してあった乗車券を買いに行き,
 かえつたのがpm2時だった。
 家に着いて5分程したらザ--ッと雨。
 何となく疲れたし暑いから少し眠る事にした。
 誰かさんみたいに「寝不足」や「過労」
 だなんて云う場合じゃ無いので-----。
 うふふ---ご免遊ばせ。
 そちらは「仕事」こちらは「遊び」で・・・・・。
 大違いですが兎に角「からだが勝負」だという事を
 忘れない事。!!!
 夕方は町内の「班長」なので「広報」など配り
 空腹でたまらず買つて来た「パン」に「お豆腐」に
 「あんド-ナツ」「牛乳」に「ケ-キ」と「ぶどう」--で 慌てて夕食。
 (みんな好きな物)・・・・・なので
 お腹がいっぱい。?・・
 ミ-ちやんは子供の様ですね。--------おはり。

9月15日(水)pm3・30気温30c--71%「冷房なし」

 昨夜は雨がずいぶん降った様です。
 旅の事など考えたりしていたので
 2度目のシャワ-がおわつたのはam1.30でした。
 いよいよ「前橋」が脚光をあびる頃になりました。
 大雨になるそうです。風が有ると困りますが・・・・・。
 今日はお隣のお店がお休みで空いてるので,
 石野さんのグル-プの何家族かで「宴会」をしてます。
 私も敬老のお客で呼ばれて来ました。
 皆さんで「御馳走」を作って呑んだり食べたり,
 賑やかです。
 子供さんの方が静かです。
 皆さんまだお若いのでとても元気で楽しそうでした。
 今pm7・00ですがまだあまり雨は降ってません。


 外では「こうろぎ」ガ鳴いています。
 9月としては暑い日ばかりでしたが
 「虫」は秋を知ってます。
 「嫁(ゆ)かぬ子の母に厳しい虫の声」
 30年程前『俳句』など全然知らない頃
 七・五・三にして親の気持ちを密かに書いてました。
 今思えば悔やむような事では無く
 かえって気楽で良かつたとも思います。
 「虫の声」を聴くと
 今年も直ぐ終わりだなあ-と!!!!!。
 感無量です。
 来年も[IMAC]をコツコツ打っているかしら??
 まだまだ『カナダ』があり,
 来年春は『スペイン』の北部も約束があるので
 元気でしつかりしてなくては・・・・
 ダメよ・・・ミ-ちやん

9月16日(木)pm3・30気温25c--湿度69%「冷房なし」

 初美さんのお母さんとお仕事の日。
 石野さんの指導でスム-ズに終わった。
 朝から肌寒く長袖になり,ガラス戸を締めて
 「昨日までの暑さ」が考えられない様です。
 体は楽でも一日くもつていて,さっぱりしなかつた。
 先程「受信」を出してみたところ
 カナダへ行く友達の娘さんから
 モントリオ-ルの気温など
 「情報」のメ-ルが送られていて
 今日午後1時で17度と有り,ずいぶん寒いのだナ---
 昨日までの「暑さ」から実感がわかないで
 迷うばかりです。
 庭の落ち葉がつもるばかりで気になるけれど
 濡れているのでとても簡単に掃く事もできず,
 お遊び前であまり頑張ると大変なので見ない様にします。
       
 明日から二.三日する事がいろいろあるので大変です。
 後ろで野球のテレビが息を呑むような接戦の様です。
 どうなるでしょう・・・・。



「野球のテレビ」も、息をのむようなこともなくなり、
ぼくの歯痛も治り、別の歯が欠けたりして、
寝不足だけは相変わらずで・・・
秋は深まってまいります。

ミーちゃん、「、」を「,」で打つくせとか、
「が」を「ガ」にしてしまうくせとかが
固定してきたようですねぇ。
そのくせ、昔の人にしては、
「スムーズ」を「スムース」と言い間違えないですね。
ぼくの知ってる昔の年寄りは、
「デバート(デパート)」とか、言ってたもんなぁ。
あ、野球の関係者で「バンド(バント)」
っていう人も、いるもんな。

(つづく。次回は、木曜日の掲載にしましょう)

第17章 ミーちゃん初秋の日記です(3)

今回は、インターネットだとか、パソコンの
生徒であったはずのミーちゃんが、
先生役をしてくれます。
旅行かばんの、パッキングのやり方。

文中、ミーちゃんが「感激」しているのは、
ぼくが夜中などに転送している
「ほぼ日」の読者からのものだと思います。
いちおう、ミーちゃん宛の転送は、
あたくしの担当になっておりますので。

それでは、カナダ旅行前の日記、ここまでです。


9月17日(金)pm3・30気温25c--湿度72%「冷房なし」

物凄い暑さは終わつたらしい。
主治医でお薬を戴いて,ス-パ-で買い物をし,
銀行で「貸してあつたお金を返してもらい」
普通はこんな大それた事は言わないのかな?
旅行の小遣いを少々。
pm1・00頃になり急いで昼食を済ませ,
ス-ツヶ-スの中身の詰替えとなった。
寒いらしいので・・・・・。
永い間着ていない物は着てみたりして
一枚毎にビニ-ル袋に畳んで入れると,
出す時上下の物がくしゃくしゃにならないので・・・
着る順と反対に下から重ね
真ん中は平にして
周囲は「使い捨てカメラ」や「肌着」や「タオル」等で
隙間をうめてOK。
もう気が変わらない内にベルトをかけてしまった。
毎日忙しくて日記を打つのがやつとで,
他の研究が出来ない。

9月18日(土)pm3・30気温25c--湿度75%

午前中「歯医者さん」へ入れ歯の継ぎ足しを
見てもらいに行きOKでした。
安心してカナダへ行けます。
あちらは相当寒いようで,
まだ着る物が不足かと心配です。
このところ毎晩寝るのが遅くなり疲れたので
午後は「風薬」を呑んで3時間程寝てしまった。
遊びに行く前に疲れていては大変なので・・・・・。
明朝6時から「公園」のお掃除に出るので
なるべく早く寝ましょう。
そろそろ何か面白い話が無いかな--。


9月19日(日)pm3・30気温26c--湿度72%「冷房なし」

午前10時の予約で,始めての「美容院」へ
(石野さんの紹介)行きショ-トカットになり,
さつぱりした。------。
今日は休憩日にして「受信」の新しいのを出して
見たところ2名の人からはいっていた。
私の方が「感激」して涙が出そうになった。
本当に(おかしい80代)の言っている事に,
反応して下さる人がいるので,
こちらが若い人の考えも分かったりして・・・・・。
何時かお目にかかって,
お話をたっぷりしてみたいナ--とおもいます。
是非覚えていて下さい。
今日はメ-ルの「感激」を胸に仕舞って
ゆっくり眠る事にします。



そんなこんなで、カナダに出発するのであった。
この次の日記は、出発前日からスタートします。

また、来週の月曜日から掲載をはじめますので、
お楽しみに。

(つづく。次回は、18日からです)

第18章 ミーちゃんカナダの旅を行く(1)

インターネットも、何歳からでもできるけれど、
旅行も、年齢には関係ないのですね。
ってゆーかー、年をとってからのほうが、
どっちも、ほんとの栄養になるような気さえする。
もともと旅行好きだってことだったけれど、
旅の日記を読んでいると、
「旅のために日々がある」って発言は、
ほんとだったんだと思いますねぇ。


9月20日(月)pm3・30 気温29c--湿度70%「冷房なし」

 昨夜,南波先生に
「21日から27日まで出かけて留守になります」と
「留守電」を入れておいたが,
午後石野さんが「80代の」コピ-を持って来てくれて
前に送つた日記が終わりそうだと聞き
石野さんに「送信」してもらった。
(9月9日から9月19日まで)
 pm4・00頃紀子が成田ヘ着いたとの電話有り。
ゆつくりかえるとの事。
「気楽トンビ」ですね。
私なら早く家に帰り「流し場」の有るお風呂で,
思う存分洗つたり入つたりして,
自分の「定位置」に落着きたいのに。・・・。
このところ暑い日ばかりでシャワ-だつたが,
今夜は「お風呂」にしておきましょう。
「子孝行」ですね。・・・・。
「親馬鹿」???。かな?

9月21日(火)旅行中


いよいよぶら下がっていた「餌」を
口にすることができる日となった。
AM9時家を出てバスで「前橋駅」へ-----。
南口より「成田直行バスで」10時出発。
「成田」で,友達とすぐ会えた。
16時55分予定どうり飛び立つた。
シカゴで乗り替えてモントリオ-ルへ・・・・・。
全員で18人なので楽だった。
pm7.39に予定どうり着いた。
ホテルで夕食がすんだのが遅くて
寝たのが12時頃になった。
部屋は広くて窓からの眺めは素晴らしかった。
やはりアメリカ大陸はヨ-ロツパよりすべてが,
ゆつたりしていると何時もながら思つた。
待ちに待つた「旅」の第一日が終った。
やはり私が,最高齢でした。・・・・・。
体が,小さいのでサツサと前の方を歩くので
「お元気ですね」とみんなに言われた。
ちよこちょこ歩くので,
元気そうに見えるだけなのに・・・・・・。
うふふ。

9月22日(水)旅行中

モントリオ-ルで半日観光で
ノ-トルダム寺院や聖ジョセフ大聖堂など
素晴らしい建造物やその周りの庭園の素晴らさ・・・・・。
きれいな花々が咲き誇り
ただただウワ-!! と叫ぶばかりでした。
その後バスでロ-レンシャン高原へ・・・・・・。
ここが憧れの「紅葉の林」--------。
なんと「小雨模様」で木々は殆ど青く------。
ところどころ「赤い」のや,
ぼかしの様に「薄赤い」のがあり,
これがこれから「絵の具」で書いた様に,
ほんのりと染められていくのでしょうね。
ホテルはリゾ-トらしい感じで
「雰囲気」が良く楽しくなつてきた。
街は3階建くらいの,小さな店が両側にある坂道で
(15年くらい前に行つた清里のような感じの処)
何となく若くなつたような気分で足が弾んだ。
店など覗きながら20分程して
リフトの「乗り場」へ着いた。
リフトは5人乗りくらいの、
丸く周りを1メ-トルくらいの高さの柵で囲まれているので
「気楽」に辺りの景色を眺められた。・・・・・。
又、山が「赤ければね--」と。
皆で言ってしまつた。 
贅沢は言わない事。リフトから降りたらすぐホテルだった。



ミーちゃん、
景色の色彩のことをいつも書いていますね。
染色や、機織りの趣味についても、
そのうち書いてくれたら、またたのしそうです。
いまはもう、やってないようですけれど。

(水曜につづく)

第18章 ミーちゃんカナダの旅を行く(2)

今日の日記には、固有名詞がたくさんでてきますが、
こういうのって、メモしているのでしょうか。
それとも記憶しているのでしょうか。

ぼくは、記憶力がまったくないので、
不思議な気さえするのであります。


9月23日(木)旅行中
 
 ロ-レンシャンを朝バスで出てケベックへ-------。
昼食はケベックのシンボル
シャト-「フロントナック」で・・・気分良好!!!!!。
この街は建物が落着いたイギリス風なものがあり私の好み。
中央広場にテラス.ドウフラン(厚い板張り)で 
幅が10メ-トルぐらいあり,
セント.ロ-レンス川を見下ろすと大きな「客船」が停泊し,
小さな「観光船」が走り回っていて,
本当に美しい景色だった。
              
(0.p)でフランス料理の夕食後,
ライトアップされて白く光る
「モンモラシ-の滝を眺め
ホテルにかえつたのがp.m10時頃になってしまつた。

9月24日(金)旅行中

いよいよ「大陸横断」VLA RAILの(クラブシ-ト)で
モントリオ-ルへ------
座席もゆったりしていて良かった。
広い平原を何となくスラスラと走り,
車窓近くの木々に時々
赤や黄色に赤くぼかしたようなのが見えると
「うわ--」!!!!と歓声をあげるが,
車窓近くのはぼけてしまうので写真が撮れない。
登苦の丘の林はまだ殆ど色付いていない。
残念の一言。
市内の「桂」と言う和食の店でお昼をすませ
又,列車でトロントへ。
ホテルへ夜の10時近くなり,夕食して,
すつかり遅くなった。

9月25日(土)旅行中

トロント市内の,落着いた美しい街をバスで廻り,
ナイアガラの滝で滝つぼを
「霧の乙女号」(観光船)で-----。
土曜日なので,長い行列で待った。
お天気もよく面白かった。
 2年程前に「カリブ海クル-ズ」のかえりに
0.Pで1月末にナイアガラの「凍て滝」を見たが
「滝つぼ」まで凍り幻想的だった。
今度は上の水が綺麗で,やはり動的で,
叉良かっ た。!!!。
夜は街の有名なレストランでロブスタ-料理で,
その後CNタワ-をエレベ-タ-で上がり
グルリとトロントの夜景を見た。
それはそれは素晴らしくて
今迄で一番素敵な「夜景」だと感激した。!!!!!!。
リオデジャネイロやナポリ・香港も
とてもかなわないと思った。・・・・・。
リオの夜景も私は好きだが360度全部素晴らしいのは 
ないでしょう。
----「使い捨てカメラ」で思わずとつたが,ダメでした。


そうなんですかぁ。
夜景も、カナダの売りだったんだなぁ。
思いも寄らなかったです。

(金曜日につづく)

第18章 ミーちゃんカナダの旅を行く(3)

長いようで短いよ。
もう帰国だよ。
長いように感じるのは、旅のことを考えたり、
旅の準備をしたりする時間が、けっこう長いからで。
短いなぁと感じるのは、旅で過ごした時間が、
たぶんほんとに短いからなんだろうなぁ。


9月26日(日)27日(月)旅行中

 昨夜戴いた今朝の予定表を見た時
「早いな-」と思ったが今朝になったら
集合時間に2人が行かないので,
添乗員さんが部屋迄迎えに来てくれた。
申し訳ないやら恥ずかしいやら・・・・・。
30分間違っていたのでした。
トロント--シカゴ乗り変えで成田へ----
シカゴからの飛行機は前の座席の後側にテレビが付いていて
(私は初めて)最初はテレビをつけないで眠つていたが
途中からつけたので眠れなくなってしまつた。
窓際の席なので少し窓をあけて外を見たら
とてもきれいだつた。
「前橋」「成田」間に直行バスがあるようになってから
第一タ-ミナルを使わないので
切符売り場がどの辺に有るかわからず
着陸からバスの発車迄の時間がないので困っていたら
添乗員さんがさつさと見つけてきてくれたので
目的の時間のバスに間に合つた。

この次のになると2時間待つか
列車で乗り替えながら帰らなければならず,
本当に慌ててしまった。
何時も「成田」へ着くと紀子へ
「保険がパ--」と電話するのでそれもしたいし・・・・・。
エエ--やってみよう!!!。
カ-ドを出すのも,もどかしかった。
 でも------やつてしまつた。
「千葉行き」ガ出なかったので
「前橋行き」が入れないで 
外側で待つていたので私はセ--フ・・・・・やれやれ!!!
暫くすると----お--ワンダフル!!!。
日本の「夕焼け」が素晴らしかった。
くだくだと成田へ着いてからの事が長くなつたが------
何時も(あんなに海外へいそいそと行くが)
家へ帰るのも急ぐのね。
家へ着いたら例のパテオのテ-ブルの上に
初美さんのつくつた「お料理」が1人前残してあつた。
---「お愛想」の様に紅葉は良かった?となった。
・・・・・・「ちょっと早くて残念だった」---となった。
家に帰り定位置に着くと----自分に
頼まれもしないのに「御苦労様」---と思う。
その次は「元気なうちに又行こう」と思う。---うふふ。

9月28日(火)

ゆつくり寝ているつもりが,
いろいろしたい事が有るので
いつもの時間に起きてしまった 
お花の水やりやお掃除など済ませてス-ツケ-スをあけて
お洗濯をしたり仕舞うものなど 分けてかたずけた。
お天気が良いので
いろいろの物が干したり出来て本当によかつた。
さあ--これから次の「餌」に向かつて頑張るぞ。------。
私は少し「鈍感」なのか時差ぼけもないし
短い旅なのか疲れていない。
3日目当たりから疲れが出るのかな-

9月29日(水)P.M3・30気温24C--湿度68%(冷房なし)

旅の間の日記も書く事にした。
一人で決めて一人でするのだから直ぐ決まる。
旅の予定表を見ながらよちよちと
思い出しながら打っているので大変だ。
そのかわり又「カナダ」へいつてるような気分に
なったりして・・・
明日はこの間私が3泊した横浜の人が
来る事になっているので少し丁寧にお掃除をした。
その後は「旅日記」を始めた。


「保険がパー」っていう旅の報告はいいなぁ。
これは、かなり名作だと思います。

ぼくも、こんどはそのフレーズ使おうと思ったけれど、
考えてみたら保険をかけているかどうかも知らなかった。
こんどは、必ずかけて、
帰ってきたら「保険がパー」って言おう。

(次は、月曜日につづく)

第18章 ミーちゃんカナダの旅を行く(4)

なんだか、あっという間に終わったようなカナダの旅。
よくよく考えてみたら、
「80歳のパソコンなんかみたこともない母」が、
インターネットをメールを送ってくるまで、
よいう当初の企画は、とっくに実現していたわけですよ。
これも長いような短いような旅でありました。

いま、南波あっこ先生に、
「余裕のあるときに、インターネット・ブラウザの、
上手な使い方(基本)のレッスンをしてください」
というお願いをしてあるので、
そのレッスンを報告できたところで、
中締めにできそうです。

おそらく、この連載をあらたに編集して
単行本として出版すると思いますので、
もっとインターネットに距離をおいている人たちにも、
すすめやすくなると思います。

いろいろお疲れさま、の、ミーちゃんの日記。
いまある最後のページです。
では、どうぞ。


9月30日(木)PM3・30気温28c--湿度52%
 
今日は横浜から初美さんと私達親子一緒で
スペインへいった時の友達が,
私達の知らない友達を,お連れして来る事になっていた。
大分難しい話のようだが・・・
2人都会の女性がお見えになると言うこと。
正午近くお見えになり早速又,「せんだんの木陰」の
「パテオ」で,初美さんの盛沢山のお料理を,
みんなでフウフウしながら楽しい昼食をした。
横浜の人は9月初めから二十日間程
フランスを,まわつてきたので話が弾んだ。
2人はお忙しい様で午後割に早く帰った。
私は初美さんのお母さんとパ-トの日なので
その後もお仕事を又楽しくやった。  
夜は「旅日記」の続き。


10月1日(金)(金)PM3・30気温24c--湿度70%
 
カナダの写真が出来たので,早くお友達に送りたいので,
フィルムを持ち上げて透かしてみたり・・・・・
出来た写真の裏にナンバ-を書いたりけつこう大変な仕事。
でも今度の旅は短いので少なくて良かった。
ケベツクとナイアガラはお天気が良かつたので
綺麗に出たが,曇りの日はあまり良くない。
出かける前はロ-レンシャン高原の「紅く燃える様な林」を
沢山寫して来るつもりで張り切っていたのに・・・・・。


10月2日(土)PM3・30気温26C--湿度62%

「旅日記」を早く終わらせないと,帰つてからのが忘れて
書けなくなる「心配」があるので慌てている。
いつもの私の仕事をすませてimack君の前に腰掛けて
ポチポチ「日 記」を打ち始めると・・・
御飯ですよ--  何時ものケ-ス 
慌てて「スリ-プ」にして おくかな?と一応考えるが
「パテオ」の食事はのんびりと永いので
「システム終了」にして飛び出して行く。 
夕食は9月にフランスヘいつた紀子たちに誘われたが,
「辛い」物が食べたい人たちとの事「私はダメ」
それもあるが,忙しいのです。 
お陰で「旅」関係はおわり-------。となった。

10月3日(日)PM3・30気温23C--湿度55%
 
いよいよ「旅」のことは終わり。
帰つてからの「日記」に追われる。
カナダにいった友達に,写真を送り,
10日に可南子さんの「かもめ」を私と見に行く
所沢の人と10日のデイトの時間や場所を
電話で打ち合わせしたらOK。
「コク-ン」の観劇の時,着ていく服に
アイロンをかけたり(暑いか寒いか)
遊ぶことは 大変ですね。
 
10月4日(月)PM3・30気温22C--湿度52%

昨日は寒い様な日だつたが,
今日はカラリと晴れて気持ちよい。

いよいよ帰国後の日記が,追い付いた。
明日は石野さんがお隣の仕事で来る日なので,
見てもらいながら南波先生に続きを送りましょう。  
今夜9時からNHKの衛星ハイビジョンで
可南子さんが7月に「カナダ」で撮影した
「トレッキング紀行」が3時間もあるそうですが,
我が家は「衛星」になっていないので
純子家でビデオをとつて貰うことにした。 
「カモメ」を誘った友達から「朝日新聞」の夕刊を
切り抜いて送ってくれたので
可南子さんの「熱の入った」お芝居が楽しみです。!!!。


その芝居も、昨日が楽日。
もう、そろそろ、冬がすぐそこですねぇ。

この季節は、なんだかものがなしいですなぁ。

第19章 秋のいろいろ日記 (1)

また、ミーちゃんの日記がまとまって送られてきました。
待っている人もいるので、
また4回にわけて読んでいただこうと思います。

しかしさぁ、よく考えてくださいませよ。
自分の近所に80歳の女性がいたとするじゃない?
そしたら、その人が何を考えているのかなんて、
聞く機会ってないよねー。
一般的に年をとった人はこんなことを考えているだろうって
雑にひとくくりにして、それ以上想像もしないでしょ。

でも、すぐ近くにいるわけじゃない80歳が、
毎日なにをしているかについては、
ごく自然に読んでいるわけですよ。
なんだか、不思議な気がしませんか?

これ、手紙の交換だったり寄稿だったら、
こうはいかなかっただろうなと、
いまさらながら思うわけです。

それでは、約ひと月前のミーちゃんの様子から。


10月5日(火)3・30PM気温22C--湿度52%

 一応日記が追い付いたので,今日は「労働日」となる。
午前中,水仙を植え付ける庭の処を鍬で土をほぐして,
午後球根を埋めた。まだ半分だけなので
又明日残りの処をしなければならない。
春に掘り出した球根がたくさんあるので
どなたか欲しい方はいないかしら? 
久しぶりに労働をしたので足が疲れた。 

10月6日(水)PM3・30気温23C--湿度53%


朝のうち素晴らしいお天気で,
昨日の続きの水仙の「球根」を植えた。
小さな庭でもつぎつぎに雑草など見えたり
[つわ蕗」の葉がうるさいほど増えたりしていて
それを切り落としたり,それらの始末が大変でした。
10日の「かもめ」の観劇前なので
疲れない様にしなければと思いながら
適当な所で止めました。
その後この家を建てた建築屋さんが,
お客さまを連れて「家」を見に来たので
しばらくお茶を呑んだりしながら話がはずみ
時々私が「間仕切りの無い」説明などするので
「本職」がいるのに私が話すこと無いと
紀子に叱られました。 

10月7日(木)PM3・30気温23C--湿度63%

 例の仕事の日,叉「楽しい日」となりました。
4時頃少し片づけて[IMAC]君に,こんにちわ---
となり『ほぼ日』を開けたところ
『80代・・・』が,再開したとあり
他人事 の様に読んでみたりした。
平凡な生活なので,たいして代わり映えがない。
かと言ってあまり変わるのも
恐いような気がするお年頃だし???
このお年頃がどうも旨くなく,
夕方までお洗濯物を外に出したままで,
小雨も降ったらしくしっとりしてしまった。
昨日カナダの旅の1日分を
石野さんにメ-ルできたので
これから翌日のを送るつもり???出来るかな?
-----暫く口にしないが---
頑張れ!!!!!。
   
10月8日(金)PM3.30気温22C--湿度66%

 朝から曇り空で「絶好」の庭掃除日。
9月初めから気になつていたので
百日紅の下に潜り落ち葉をかき集めた。
軍手をはめていても少し湿った葉などは気持ち悪い。
ビニ-ル袋に詰め込み,後で燃やす事にしょう。
後2回はかかるかな?
10日に『かもめ』の観劇に行くので
次は四五日庭掃除はお休み。-------。


庭とか、掃除とかって、いろいろ用事や仕事を
つくってくれるものなんだなぁ。
そこの木々や、花もね。
考えてみると贅沢なものだなぁって気がするけど、
毎日やれっていわれたら、手入れも大変そうだね。
おお、なんて当たり前なことを言ってるんだ、おれ。

第9章 秋のいろいろ日記 (2)

おお、ミーちゃん渋谷の交番前で待ち合わせて、
「シアターコクーン」へ。
文書とか送信という単語が、
なにげなく日記に登場するのが、いいっすねー。

ま、とにかく読んでみましょう。


10月9日(土)PM3・30気温22C--湿度50%

「本当の秋」になつた様な素晴らしい空が見られた。
湿度が低いので本当に気持ちが良い。
紀子はお友達と『赤城山』へ車で行き
『鈴が岳』へ歩いて登つたらしい。
陽に焼けてきた。
山が近くて若者?にはほんとに「前橋」は良い所だと思う。
私は家に1人なので[IMAC]君と,真剣に取り組んだ。
すでに記録してある「文書」を『送信』するのを
昨日から石野さんにメ-ルしてるので今日もしてみた。
それから「旅のいろいろ」というエイリアスを作り,
この間のカナダのから始めた。
次はスペインの予定でお友達と約束してあるが・・・・・。
さて旨くいくかな???????。
来年4月か5月に。
無駄使いをしないで「旅費」をためたり,
冬に「風邪」などひかない様にして----
頑張らなくては!!!!!。又『餌』が・・・。  
まるで「犬」の話みたい。 うふふふふ・・・。

10月10日(日)東京行き
 
久しぶりの私のお出かけを喜ぶかの様に
素晴らしい良いお天気。
「上野直行」に乗れたので「渋谷」へ着くのが早かった。
「渋谷」は歩行者天国のようで
音楽など響き『人』が湧く様に流れ出して来る・・・。
お友達と「交番前」で待ち合わせの約束なので
横の木の下の囲いの石に腰掛けていた。
20分程で現われた。
デパ-トで昼食をしてシアタ-コク-ンへ-----。
『かもめ』の観劇。
久しく洋物?は観ていないので
新鮮な気持ちで待つていた。
出演の皆さん張り切っている「雰囲気」でいつぱい。
カグチヒナコさんはあのスタイルにぴったりの服,
スト-ルを無造作らしく,しかもパチッと決めて---
色合いも良く似合い本当に素敵だった。
気合いのかかった動きもよく
「歌舞伎」なら「可南子--」と
大向こうから声がかかるでしょう。
終ってみたら「洋物」も又良いナ-と,思った。
「渋谷駅」でお友達と別れ
「上野」から「前橋直行」で来た。
夕食は珍しくテレビを見ながら
初美・紀子2人組で食べ終わるところだった。
私も加わり定位置で・・・・・・。


おおっとー。
こんどはスペインですか。
前にもスペインって、行って来たんじゃなかったっけ?
気に入ったからまた行くってことだろうか?
それにしても、やる気あるなぁ。
『私も加わり定位置で・・・・・・。』って1行、
ぼくはとても好きな部分でした。

(つづきは、またまた2〜3日後ですよ)

第9章 秋のいろいろ日記 (3)

ミーちゃん転倒!
って、大ニュースのように書いてみました。

ぼくの家に、何度もメール送信して失敗したことが
ここにおおげさに書いてありますが、
そんな4通連続のメールなんか来なかったなぁ。
来たのは「年齢を忘れて無理ばっかりしてるとイケナイ」
というような、
どうもすいませんという返事しか書けないメールだったぞ。
ま、無理はぼくもしたくはないんですけどねぇ。

「遊んで暮らせりゃいちばん」が、
元来の思想なんですけれど、その逆になってます。

ま、とにかく、日記のつづきを、どうぞ。


10月11日(月)気温24c--湿度55%

しばらく家では変わり無く
日記に書いて面白いこと等なかったが----
面白くは無いが・・・・今朝食事前に
例によつて飾ってある「花」の水替えたり
活け替えたりするので
玄関の「紫式部」だけ篭に差してあったのが   
寂しくなったので
初美家の裏の「孔雀草」が沢山白い花を咲かせているので
一枝「花泥棒」をしたところ,
左に「花」右に「鋏」を持ち
体の向きをかえたトタン・・・・
両手と両足の膝をペタンと煉瓦敷きの所へ着いてしまった。
四つ足の動物のように・・・・・。
私は何はともあれ転ぶことだけはない様にと
心がけていたのに・・・
両膝をついただけなのに
右の方は膝小僧を7ミリくらいすりむいていた。
幸い今の所直ぐ『餌』がぶら下がツていないので
「労働日」にするつもりでいたのに---。
膝に大きい´貼付薬を貼り,
すりむいたところにサビオをはつてから。
痛くは無いが歩く時膝を曲げてそ-っと歩く様になる。
明日には紀子にばれるかな?
二三日「労働」はしない事。・・・決めた。

10月12日PM3・30温度27C--湿度51%

 膝は痛くないが痛いような気がして
かばう様に歩くのでかえって        
疲れてしまう。昨夜は「かもめ」の観劇の感想を
糸井家に知らせようと送信したが
「送信アイテム」でみると出ないので
又同じことをしてみたができていないので諦めてやめた。
早く送信したいので又してみたが
また駄目らしいので隣に石野さんが来ているので
お昼休みに「SOS]で見てもらツたところ
昨夜の2回と今日の2回がたまつていた様に
最後の時刻で4行も出た。
オ--ワンダフルとは言えない馬鹿げた話。
今までは時々この辺の若者にメ-ルしてたのに・・・・・
さては[IMAC]君になめられたかな???
今頃ダ-リンが笑っているでしょう。
「ミ-ちやん御丁寧に御苦労様」と・・・。
笑いの種を提供したので良いことにしましょう。


「この辺の若者にメール」してたんですかぁ?
どういう若者なんだろう?
答えを教わらないで、想像していたほうがおもしろい。
案外「オフ会」とかに出てたらおかしいよね。

(さて、日記はもう一回分あります。また数日後につづく)

第9章 秋のいろいろ日記 (4)

さぁ、秋のいろいろ日記は、これでストックがなくなった。
たぶん、この次は、
南波先生によるとりあえずの最終レッスンでしょう。
「インターネット」ブラウザの使い方を、
レッスンしていただくことに予定ではなっています。

「印刷」とかは、自習でなんとかしているようです。
いいぞ、がんばれプリンター!

では、日記のつづきをどうぞ。


10月13日(水)気温26C--湿度57%

 今日は,ゆっくり「imac]君と
「にらめっこ」する時間があった
私は11日と12日の2日間
4回も同じ文句で編集長へメ-ルしたが
3回は「送信アイテムで見ても出ないで
最後に4回分が全部同じ時刻で
で何がどうしたのか怒つているのだ。!!
でも「imac]君の方も
どうしてこんな打ち方をするのだろうと
呆れているかも・・・・。
来年当たりにお互いに仲良くしよう・・・。と思つている。
「印刷の仕方」を今日は自分流に打つてコピ-した。
「印刷」は大体出来る様になった。
すごい「がたがた」がすればやってるな-と安心する。
昨日転んだ「足」の方も忘れているくらいになツた。
以後,絶体気を着けよう。
             
10月14日(木)気温23C--湿度60%
 
パ-トの仕事でしたが沢山出来て御機嫌でした。
カナダへ一緒にいつたお友達から写真が送られてきた。
殆ど人物でとても良くとれていた。
又この人とスペインへ行くので楽しみです。
こんな私でも喜んでくれるので本当にうれしい。
夕方Kさんが来てしばらく旅行の話が弾んだ。 

10月15日(金)pm3・30気温21c--湿度62%


 薄曇りの肌寒いような天気になってきた。
「暑い暑い」の連発が,今日あたりから終わるかな?
そうなると又,寂しい様な・・・・・。人間は勝手だな-
その内「風邪をひかない様に」なんて
考える様になると思うと「冬」は嫌だな-となる。
元気でいないと遊べないし,美味しいものも食べられない。
さて今日から「日記」は「ミ-ちやんのエイリアス」でなく
別に作って4日ぐらいづつにする事にした。
南波先生に送る時便利なので。

10月16日(土)PM3・30気温22c--湿度52%

 午後から「木枯らし』の様な風が吹いてきた。
今日と明日は『前橋祭り』で南波先生の子供さんは
太鼓など屋台の上で「活躍」するのでしょう。
私は見に行きたいのに,
この間転んだところを庇うらしく
足が疲れてしまうので止めました。
それに其のお嬢さんはまだ知らないので-----。
街の中はとても賑やかでしょう。 
 
10月17日(日)PM3・30気温21c--湿度50%


 晴天の洗濯日和(少し風もあり)
昨日は『添付で送信』を石野さんに打つ事になっていたので
何回もしたが添付マ-クがあるのに本文がない。
昼間で駄目--夜も駄目今迄ならすつかり落込んで
「私はもう落第生だ」
としょんぼりしていたが今度こそ
「そんな事でどうする」
3日呵々つても4日かかつても
やっていれば何時か出来ると思う。
1年365日ある。今日こそやるぞ-----と始めた。
大物のお洗濯など干して(気はせいているが)始めた。
恥ずかしいので悦子姫(姪純子の娘)に打ってみた。
ドキドキしながら-------「完全だ」バンザイ。
ほら!やればできるのだ。--ミ-ちやん頑張れ-----。


ほら!やればできるのだ。
そうだ、それだ、ぼくもそう思う。
あのことこのこと、なんでもそうだと思います。
読者のみんなも、そう思っているでしょ?

(また、しばらく休憩。そのうち、またね)

第20章 ゆっくりまいりましょう日記(1)

ぼくもちょっと思っていたし、
読者からも助言されたのだけれど、
この連載がミーちゃんの負担になったしていたら、
もうしわけないと思う。

かなり暴力的にスタートした連載だけれど、
新しい好奇心や、新しい体験が、
息子であるぼくや読者と共有できたら愉快だぞ、
って程度に気軽にやってくれたら、
それでいいですからね。

のんびりやってもらうために、
今回のぶんは、内容に関係あってもなくても
「ゆっくりまいりましょう日記」と、
タイトルをつけてしまいました。
ただ、性格的に「のんびり」なんて、
かえって苦手なタイプのような気もするんですよね。
ま、いっか。


10月18日(月)PM3・30気温20c--湿度51%

昨日は「添付で送信」が完成した。
果たしてこれから又出来るかな?
自信をもつてやるべきだ。-と私は自分に言いきかせる。
石野さんがお休みの日ですが
用事があって隣に来たので寄ってくれた。
私一人で,南波先生に日記を送るのが不安なので
石野さんに見てもらって,15日〜17日の
3日間分の日記を「添付で送信」した。
まづまづひと安心。!!!。


10月19日(火)PM3・30気温19c--湿度51%

朝の内はよく晴れていたが,だんだん曇って来た。
午後,女学校の時の同級生の御主人(90歳)の
お葬式に行って来た。
参列者は殆ど年寄りばかりなので,
多勢なのに静かに終つた。
周りの「生花」ばかり
寂しさを慰めるかの様に綺麗に咲いていた。
何となく「imacちゃん」と遊ぶ気にならないので
これだけです。・・・。


10月20日(水)PM3・30気温20c--湿度52%

今日からエア-サイクルを『冬』の態勢にした。
この家は壁が二重になつていて
その間の空気が循環しているので
「冬」は外気より3度くらい高い。
今日は「添付で送信」を何回かしてみたが,
出来たときと駄目なときとあるのでまだまだ安心出来ない。
徹底的にやるつもりでいる。明日も明後日も・・・。
メ-ル友達には迷惑かと思うが・・・。


10月21日(木)PM3・30気温23c--湿度50%

よく晴れた「秋らしい」お天気で,
本当に気持ちが良かった。
例のパ-トの日。
いろいろ何時もと違う仕事もあり私が
ミス?「ミ-ちやん」になって,少しばかり恥ずかしかった。
直ぐ解決したので「気落ち」しないでやりましょう。
夕方になると「花の鉢」を家の中に入れようかナ---
なんて寒がりの私は心配すると紀子達に笑われます。
せめて軒下まで入れて我慢します。
そろそろ「つわ蕗」の花が膨らんできて咲くのが
待どうしいです。
今(pm8・00)月はどうかな?と思つたので
南のカ--テンを開けてみたら・・・
なんと目の前に煌々と輝いていました。
久しぶりに見た様な気がしました。神々しい様でした。


植物の名前が、いろいろ文のなかに出てくるだけで、
なんだか呼吸にいいような気がします。
なんでなんだろう。

(つづきは、また数日後にね)

第20章 ゆっくりまいりましょう日記(2)

前回も書いたけれど、
植物とか、家事とか、
ぼくらの毎日に欠けているビタミンみたいなものが、
この80歳の日記にあるのが、
みんなが読んでくれている理由なのかもしれない。


10月22日PM3・30気温20c--湿度54%

毎日使っている椅子のお布団が藍染めなので
何となく寒い様な侘びしい様な気がするので,
2日ほど前にカ-テンのすこし使つたのを洗つて
ミシンをほどいてアイロンをかけておいたのを
椅子の布団にする事にしたので
今日こそ作り上げてしまう事にした。
有り合わせの生地なので6枚作るのに苦心して
どうにか出来た。
やつと「冬の態勢」になツた。
まだ「床」にワックスをかけて磨かなければとか
お天気が悪かつたのでガラスも拭いて無いし・・・・。
考えると[imac]君と遊んでいられない程忙しいの。
デモ,気候も良いし頑張ろう----。
相変らず何を食べても美味しくて
3食とも待どうしいくらい。
なんと幸せなんでしょう。


10月23日PM3・30気温22c--湿度52%

いよいよ我が家のエア-サイクルの
冬態勢の効果が現れてきた様です。
外気より家の中の方が温度が高くなる。
今日は「木枯らし」の様な風が吹き
お洗濯物が飛んだりした。
寒くは無いが----。
日記を送ると何日まで済みと
ずつと書いておいたわけなのに
10/4の次が10/15〜10/17まで
南波先生に「添付で送信」になつているのです。
10日間も抜かしていたのでした。
石野さんが土曜日なのでお昼に帰る時寄ってくれたので,
2人して「そうだつたのね-」と呆れ,慌てて「送信した」。
『ほぼ日』編集長もなんで後が来ないのかと
思つていたでしょうね。
失礼しました。呆れているでしょうね?
80代らしくなつてきたナ----。ですね。うふふ。
今(PM9・00)カ-テンを開けてみたところ
素晴らしいまん丸の「月」と
その東の方に大きいのと小さい「星」が輝いていました。


10月24日3・30気温18c--湿度43%

昨夜コスモスの花を戴いたので,今朝花瓶に活けた。
秋の気分がして気持ちが落着く・・・。
2.年ほど前の「誕生日」に
ハイビスカスの鉢植えの花が
夏より大きな真赤花を咲かせた。
思わず玄関のポ-チの「臼の」中に飾つた。
誇らしそうに・・・。
作年戴いたシクラメンも一本だけ蕾が大きくなつてきて
葉も沢山出ていて素晴らしい。

その後寒くなってから
花の鉢を夕方から家の中に入れるのに,
この春食器戸棚をその辺に入れたので
室内が狭くなつたので6個ばかり載せる様な
高くて場所を取らない様な台を買いたいとおもつて
「新規開店の家具屋で見て来る」と紀子に話したところ
「小さい鉢ばかりでは無いので載らないから
考えた方が良いと思う」と,
もつともな事を言われ思いとどまつたが,
春先になつて「真白な花」を健気に3回も咲かせた
「アマリリス」や,春には綺麗に葉が赤くなる
「ポインセチア」の姿が目に浮かび
ポロポロ涙が出て泣いてしまつた。
「涙」なんて10年ぶりに出た様な気がする。
自分で丹誠したのが立派になると
こんなに感激するのかしら???。


10月25日(月)PM3・30気温20c--湿度43%

労働日--お天気最高。
夏が永かつたので,網戸に雨がかかつたり埃になつたりで,
物凄く汚いと思いながら我慢していたが
今日こそやるぞ---。となり,南と東のだけ網戸を洗つた。

紀子が厚い板と車(キャ-リ-)を買つて来て
花の台が出来た。鉢が5個載せられたので
後は出窓やワゴンに置けば-------一件落着。
夕方コスモスを沢山戴いたので
15年ほど前に「九州」へ行つた時,
山一面コスモスで皆が大喜びした事が思い出された。

まだあの頃は今の様にあちこちでは
コスモス畑など見られない頃で---
子供のように走り回ツた。
コスモスを見るとあの時の情景が目に浮ぶ!


10月26日(火)PM3・30気温21c--湿度48%

又今日も良いお天気なので作日の続きで北側の網戸洗い。
窓等で小さくて面倒だつた。
それから庭の草や落葉を「竹の熊手」でガリガリ集めたり,
「水仙」の球根の残りを少し植えたりして
ちょっぴり疲れた。
でも最良の労働日和で気持ち良かった。

その後コンピュ-タ-の「教本」を見ないでも解かるように
自分流の「打ち方」の手順を「imac]君で打って
プリンタ-で「印刷」して持つ事にしたので
今日は「印刷をする方法」を打った。
「送信」「添付で送信」「前に記録してあるものを
コピ-してメ-ル送信」を作ってあるので
『初等科』の第一歩のが「本」を見ないでも
出来ると思います。


そうですか。
10年ぶりに泣きましたか。
泣くのは身体にもいいような気がするので、
これからもじゃんじゃん泣いてやりましょうや。

(また、数日後につづくです)

第20章 ゆっくりまいりましょう日記(3)

「食運」という言葉は、
もともとあるのかないのか、ぼくは知らなかったけれど
「食」にツイてる人と、ツイてない人って、
たしかにいますよねぇ。


10月27日(水)PM3・30気温18c--湿度53%

作日の天気とがらりとかわり今日は1日中雨になった。
少し寒いくらいで呆れてしまいます。
鉢植えの枯れ葉や,混んでる葉等切つたり
のんびり整理等した。
外へ出られないのでやりたい事は何も出来ないで終わつた。
kuさんから「和歌」の様なひねつたメ-ルが来た。
3句目ですが皆とても可笑しくて笑つちゃいます。
せいぜいこの「和歌を続ける様に」と
メ-ルで「激励」しました。


10月28日PM3・30気温28c--湿度52%

またまた思いがけなく素晴らしい良いお天気になつた。
が----お仕事の日。
気分「良好」で初美さんのおかあさんと楽しくやりました。
お昼には,蓮の葉の中の蒸し御飯や
紀子の特性の「あんみつ」もあり
私や初美さんのお母さんは懐かしく昔を偲んでいました。
雪江さんが作つてもつて来てくれた「けんちん汁」も有り
何時もは初美先生の
スペインやイタリ-や中華風のが多いのですが---。
私は「栄養満点」の生活で
更に例の「餌」もあり,元気なのは当たり前ですね。
『戦争』を2度も知つている私は
「食べること」には今まであまり感心が無い方でしたが
まさかこんなに『食運』があつたとは思いませんでした。
相変らず例のパテオで・・・。


10月29日(金)PM3・30気温23c--48%

秋らしい良い天気になりお洗濯したタオルケツトを
重たいのでワンツ-スリ-で声をかけながら
「竿」に掛けたトタン「竿」の真ん中から
ポキンと折れてしまった。
鉄パイプにビニ-ルカバ-の普通のもので
6年も使つたのでやむを得ないが
私がこの若さで思わず重たいタオルケツトを
ハツと受け止めた。よごれないで済んだ。うふふ。
自慢そう・・・ですね。


「ハッと受け止めた」のは、自慢していいと思います。
ぼくも、そういう自慢があります。
子供が小さいとき、
橋の上からいままさに池に落ちると
いう瞬間の彼女の手をつかまえたことがあります。
おさるの手をつないだおもちゃみたいになりました。

(また、数日後につづきます)

第20章 ゆっくりまいりましょう日記(4)

今回は、ミーちゃんのもうひとつの趣味、
「麻雀」が出てきます。
ゲーム好き、なのか、集い好きなのか
・・・ま、読んでください。


10月30日(土)気温22c--湿度48%

又ガラス拭となる----。秋の晴れた日は大変です。
まず内側から。これはまあまあそれほど汚れていない。
さて表になると椅子を持ち出しても
「洋間」の方は上が30センチも届かない。
今度は「窓ふきの棒」で上は雑巾巻いて拭く。
1枚拭くのに椅子に載つたり降りたり棒で拭いたり
・・・やるっきゃない。やらなければ終わらない。
北を残してやつてしまつた。
ミ-ちやん毎日頑張りますね。


10月31日(日)PM3・30気温20--湿度55%

労働でもないが階段下の「抽出し」の
3つのうちの一番小さい処を片ずけた。
「戦時中主婦」の旗をあげている私は,
デパ-トの紙袋(手提げ)から和菓子屋の包装紙,
花屋の「一見」和紙風の包装紙やら,
小さくて可愛らしい紙の手提げまで
ついつい「綺麗」だとか,紙質ガよくてもつたいないとか,
お客様に何か有り合わせの「お土産」を
持ち帰つて貰う時に良いとか,
自分なりに「名目」は有るが,入るだけ入れてある。
時には便利して喜ばれる事も有る。
・・・それが悪いのだ!ついとって置きたくなる。
といつたわけでぎゅうぎゅう詰め状態。
その他10年程前,私の家が気兼ねが無いので,
午前10時から午後5時頃まで「麻雀」をして
(男子禁制)の老人ホ-ムといった感じ
(私より年上の人も1名)。
その頃の「麻雀の本」や「点数表」
(厚紙に貼り,裏にうどん屋のメニュ-が貼ってある)
等とウ-ルの膝掛け4枚も出てきた。
膝掛けは早速幼稚園生の私がお勉強に使つて見た。
とても生地も柄も色も良く
2枚重ねると「最高」-----。
その他,花瓶や花瓶敷やらハンドバック風の物まで。
遂に座り込んで,大きなダンボ-ルに捨てる物,
叉入れるものと区分けして,やつと夕方終つた。


11月1日(月)PM3・30気温20c--湿度58%

先ずは昨日のゴミの整理。
(明日ゴミ出し日)それから北側のガラス拭き。
そしてベツドの処の出窓に並べてあつた
小さな人形達(アルルで買つて来たもの)をワゴンに移動。
電気スタンドの位置を替えたりした。
その後,疲れていたけれど玄関の大きなガラス拭き等して
一日中バタバタしていた。
朝から小雨が降り夕方晴れて夜はすごい風も。


古いものをとっておくか、おかないか?
同じ自分のなかにも、両方のこころがあるんだよなぁ。

麻雀もけっこうシステム化していたんですね。
「点数表」と「出前メニュー」が裏表、とか。

(また、そのうち登場します)

第20章 ゆっくりまいりましょう日記(5)

毎日、速度だ徹夜だ微熱だと騒いでいる自分が、
やっぱり、ある種のなにかを忘れ物している気がする。
忘れ物があるということは、
いつも心にとめているつもりなので、
ちゃんとゆとりがあって、しかも仕事がたのしいという、
なにかいいやり方を見つけることも仕事にしたい。
・・・そのためにまた過労になっちゃったりして。

ま、いいや。
忘れ物を預かってくれている人の日記を、
忙しい皆さんと共に、読みましょうか。


11月2日(火)PM3・30気温20c--湿度57%

今朝久しぶりに南波先生からお電話があり,
今日午後にでも御主人様のお土産を早く届けたいので
来て下さるとの連絡でした。
関西方面からお帰りとの事,昨夜私の方から
「留守電」を入れて先生のお母さまにも遊びに来て下さい
といっておきましたので丁度お母さまも
少し時間の都合がつくので来られるとの事。
午後,先にお母さまが車で一人でいらつしゃつた。
南波先生にそつくりで気持ちの良いお話上手な方で,
私も毎日労働ばかりでつまらなかつたので,
意気があつて話が弾んだ。
40分くらい遅れて先生もお見えになり,
久しぶりに賑やかにお話が出来た。
お母さまもこの家の様な造りが好きだとか?
------帰り際に石野さんの質問に答えて少し
「お勉強」になり,PM4時になり急いで帰つた。
「お土産」は私の大好きな「赤福」だつた。
何時か私が「日本一のお土産だ」と先生に話したので,
御主人様がミ-ちやんに是非との事。
有り難く「幸せ」なミ-ちやんである。
ああ--楽しかつた。

11月3日(水)祭日PM3・30気温19c--湿度55%

カナダの旅から帰った頃から床のつや出しをしようと
思いながらからりとした日を選んでいたのでなかなか
出来ないでいた。
今日こそと「万難を排して」やることにした。
先ず掃除機をかけて埃を取りざつと雑巾をかけて
「つや出し」を噴霧器で少しづつかけ
そこを伸ばす様に拭いて移動する。
手を付いたりしない様に気を付けながら
(最近のつや出しは直ぐ乾くので)
ガラス戸を全部開けて風を入れながら・・・。
床の半分だけやつた。
後は「匂い」が残ると良くないものがあるので
暫くしない事にする。
大分艶が出て綺麗になつた。何となく満足した。 

11月4日(木)PM3・30気温20c--湿度50%

しずかな良い天気。
パ-トの仕事が出来ていつもと少し違う事をいろいろした。
初美さんのお母さんは,近くの「親戚」の人が亡くなり
お手伝いで来られないので私が一人だつた。
午後雪江さんが何も知らないで寄り行く所があるのに
まだ時間があるからとしばらくの間,手伝つてくれた。
『旅友達』から「絵葉書」が来て・・・。
なんと!来年の秋「南アフリカ」へ行かないかとの
誘いでした。
私はずうつと前から
行きたいとは思つていたが,
兎に角「旅行費」が高いので考えていた。
と。言うよりは諦めきつていたのだ。
その人の話では前より大分安くなっているとか?
私の『餌釣り』の虫が騒ぎ出した。・・・・・。


11月5日(金)PM3・30気温21c--湿度54%

素晴らしいお天気になった。お洗濯日和。
気候や天気をすぐに「労働」に結び付ける事は
家事に追われている「糠味噌臭いおばさん」を連想する。?
私は本当は「サンデ-毎日」なのに何かしていないと
つまらないような気がして「労働」に気が向くのかしら?
「サンデ--毎日」になつてから
「麻雀」や「洋裁」「編み物」等も盛んにしたのに・・・。
年輪がふえると頭を使うのがダメになるのかな--。
単純な労働の方に気が向いてしまうのか-----と,
つくづく思う様になつた。
今日の気温・湿度が,私をそうさせるのだ。
今夜はテレビで『少年H』の放映がある。
久しぶりにしっとりした映画だと思うが------見るか?
見ないか?--迷つている。
じ--んときてしまつて気が沈んでしまいそうで。
あの時代も生きていた私なので。
それに周りに男の子がいなかったので
解らないかも知れないし。


30年経って、ぼくも、
こういう暮らしをしているのだろうか?
それとも、相変わらずなことをやっているのだろうか。
どっちでも、なるようになるさと思うけれど、
こういうのも、いいよなぁ。


(つづきは、また近日中)

第20章 ゆっくりまいりましょう日記(6)

ああ、これは、あの徹夜ライブの頃の日記です。
たしかに、11月の9日に、お祝いメールを、
いただきました。
メールだから、混雑したって、ちゃんと読めるんだけど、
ちょっと気遣ってくれていたようです。
どうも、ありがとうございました。

んでは、日記にまいりましょう。


11月6日(土)PM3・30気温19c--湿度49%

台所の窓際の「夏椿」が紅葉してきた。
南側はまだ殆ど青い。
今日も風もなく暖かで,とても静だ。
昨日「群大医学部」の第22回医学祭の
「ちらし」が入った。
今日のPM1.00から心理学者の富田隆先生の
おもしろ心理学『君はどのタイプ?』という
講演会があるのを知り今朝群大のすぐ南の友達に
話したところその人も私も考えていたとの事すぐ
構内で落ち合つて行く事になった。
私は「医学部」へ北から5分,
友達は南から5分(歩いて)「大講議室」は階段の席なので,
大学生になつた様だった。
先生の講議は,何となく面白かった。
あの穏やかな話し方が聞き良いのかしら?  
久しぶりに「社会人」になつた様な気がした。
家から出ないで「ごそごそ」していたので。---------。

11月7日(日)PM3・30気温18c--湿度53%

昨日は外出して「社会人」になり,
少しは疲れたから良く眠れると思ったのになかなか
寝付かれずうとうとして居たのでAM2.00頃
「安定剤」を飲んでみたら朝8時半まで寝てしまった。
いつもは7時に起きるのに---- 
まして今朝は紀子が『尾瀬』に『草紅葉」を見に
6時に出かけるのに
(私の勝手で,必ずお茶を一口でも飲ませる)事に
しているのに・・・。
『朝茶』は「その日の難を逃れる」と昔の「諺」で,
私のおばあさんから守ってきたのに・・・。
5人?で行ったと思うが,心配で1日中気になつている。
その内「ただ今---」と来るでしょう。


11月8日(月)PM3・30気温19c--湿度55%

昨日は「朝茶」を紀子に飲ませてやらなかったので
何か悪い事でも無ければいいと1日中心配していた。
庭のスズランの周りの枯れ草を集めていたらカラスが
ガ-ガ-(カ-カ-では無い)と盛んに啼き,
太陽は出ないで寒いし『尾瀬』はぶるぶる震える様かも
知れないし・・・・・・。
考えるほど悪い事ばかり。
そこへ「ただ今--」と
少し日焼けした顔で3人帰ってきた。
『尾瀬』は寒かったでしょう?』と,
私の何時ものオ-バ--な問いに,気づかいも無く
「暑かった--」「メガネ」のあとがついちゃった--。
・・・・・と・こんなわけ
無事で良かった!!!と思いながら,
何だか気が抜けてきた。
「朝茶はその日の難を逃れる」なんて
「そんな事ないでしょう???」
だから,もうこれから無理してお茶なんか
入れないでいいよ」と,
あっさり紀子に言われてしまつた。
私も「そうね---」「これから止めよう」
ちょつと声が低くなった。
以上  昨日のこと
今日は薄日の静かな日でどうしようかと考えたが,
この間の続きのラッカ--かけを玄関とトイレだけした。


11月9日(火)PM3・30気温20c--湿度50%

叉「洗濯日和」シ-ツやタオルケツト等大きいものを
慌てて洗つた。
11月10日は重里の誕生日なので「幼稚園生」の私も
「お祝」をメ-ルしてみたいと思うが,
今日の『ほぼ日』を見たら誕生日をチヤンスに
徹夜で何人かの人と仕事をするとか?
10日は一日中大変らしい・・・・・。
邪魔になる様な気がするので今日お祝のメ-ルをした。
午後4時頃から凄く曇つてきた。

11月10日(水)PM3・30気温20C--湿度49%

『ほぼ日』は編集長の「誕生日」と
1日で本を1冊作り上げるとかで大騒ぎの様です。
やはり沢山の人からお祝のメ-ルが来た様で,
さぞ大変な事でしょう。
こちらはクリスマスが近づいているので,
お隣の店も全力投球で私1人「暢気そう」に
IMAC君と遊んでいて申し訳ない様です。
明日は私も仕事なので嬉しいですが----。
今日は「雲一つなく」蒼空で気持ちよかった。
午後は南波先生のお母さんが見えて「お花」の話や
庭を見たり楽しかった。


朝茶、ねぇ。
飲んだ方がいいような気がするけれど、
そのために起きてくれる人がいるというのも、
悪いような気もするし・・・
やっぱり、飲んだ方が心配かけないということだったら、
飲んだ方がいいんじゃないかと、
よけいな考え事をしてみました。

(じゃ、また、そのうちね)

第21章 冬のきざし日記(1)

おほほ。
南波先生が、忘れた頃に、
「ごめんなさーい、バケツ持って立ってます。
今日これから原稿つくりまーす!!」と、
叱って叱ってみたいなメールをくださるのですが、
ちょっと滞っています。
なんだか、すっごい忙しさのようです。
本職の翻訳の仕事はあるし、母として、妻として、
そして町内会のいろんな役まで、ばーりばりですから、
忙しいのはわかってますよー。
「ほぼ日」読者は、気長に待ってますから、
安心して師走の多忙地獄を突っ走っててください。

その間に、ミーちゃんの日記の、
ゆったりした時間の流れをたのしみましょう。

困ったり悩んだりもするけれど、
とても元気な様子ですね。


11月15日(月)PM3・30気温17c--湿度55%

小雨模様の変な日でした。午前中石野さんが
お休みの日で私の勉強振りを見に寄ってくれた。
私は,そろそろ「絵」が書きたいので「お絵書き」
を始めた。ところが面白いがなかなかうまくいかない。,

『ほぼ日』の「80代からの・・・」の印刷を
石野さんが毎日持って来てくれたのですが,
いつまでも甘えていないで自分で始めたのですが,
「外枠の左の線が真ん中へ斜に下から右の方に
なり2枚目はその続きの様に小さく斜になるので
石野さんといろいろ研究したがわかりませんでした。

『ほぼ日』は3枚で済むので,初めの1枚は全然
なんともなく左の線もまつ直ぐですが・・・・・。
印刷機の方がおかしいのだと思いますが。
もう1つ私のミスで日記を1枚に3日か4日づつ打って
いて11日〜14日のところを消してしまいました。

さ--たいへん!!・・・。これから4日間分を考えて
打たなくてはならない事になり---------。
明日はお友達が来るのでお休みして・・・。


11月16日(火)気温18c--湿度52%

良く晴れたが風が有りだんだん寒くなって来た。
旅の友達が3人見えて(御夫婦と一人)「南イタリ-と
シチリア島の時の」何からしていいか短い時間で・・・。

話したいし「旅」の時のビデオテ-プをみせてもらつたり
次の「旅」のお誘いを受けたりそれはそれは大変でした。
でもみんな気があっているので
楽しくてたまらない様でした。

お昼の食事は例によって初美さんの御馳走で7人になり
「美味しい」の連発!!!。私は馴れているのですが,
お客様はとても喜んで,びつくりしてました。
夕方返りましたが,どんどん寒くなるので心配でした。
1日でもこんなに「遊べる」のに改めて驚きました。


消してしまっても、忘れてしまっても、
ぜーんぜん平気ですよ。
義務になったらつまんないですからね。

好きなように「まちがって消したり」しててください。


(さらに、日記はつづくのだ)

第21章 冬のきざし日記(2)

編集の都合で、
日記の日付が、ちょっと前の感じになっているけれど、
そんなの全然気にならないです、よね?

月刊誌なんかの先付けの表記もわかるけれど、
へっちゃらで、ちょっと前の日記を掲載する
「ほぼ日」みたいなメディアも、あってもいいでしょう。

これが、11月の下旬の日記です。


11月17日(水)気温17c--湿度51%

今日は仕事で忙しかった。今夜は獅子座の流星が,
群馬は良くみられるとか今朝テレビ聞いたが何時頃か
わからなかった。星を見るのは大好きなので是非みたい。

11月18日(木)PM3・30気温16c--湿度55%

昨夜11時頃「空」を見たら「月」だけが黒い群雲の
間にちらちら見えていたが「星」は全然見えなかった。
明日の夜明け前見えるとの事で諦めてAM4・30に
「目覚まし時計」をかけて寝てしまった。

リリリ-ンとうるさい音に目が覚め,ベッドの上に
用意しておいたセ-タ-等着て暖房完備で「空」を見た。
さ-たいへん「空」はグレ-一色で何一つない。
東から南,西,北と家の中を一回りして窓からのぞいて見たが
ただ一色の「千代紙」を張った様だ。しょんぼり・・・・。

時間が違つたのかな?---なにしろO型(血液型)の
私の事なのでいい加減な聞き方をしたのに違い無いと
諦める事にした。この前の「流れ星」の時はあんなに
良く見えたのに・・・・・。今世紀最後なのに
残念だ。今回の「流れ星」は「獅子座」で私の星座なのに。
80年も生きて来て何回も出合えるものでは無いのに・・・



11月19日(金)PM3・3気温19c--湿度56%

朝は寒かったが,風もでないで
とても暖かい良い日になった。
紀子は2階で「教室」で私は
1人でゆつくりiMac君と遊べる
ので『ほぼ日』へ「日記」の続きを
「添付」で送ることにした。
もういらないかもしれないが,
「編集長の「誕生日」まで送る事にした。
どうにか「送信」出来たらしい。
3時過ぎてもまだ暖かく「労働日和」なので,
掘り上げてあった
水仙の球根の,残りが2センチほど「芽」が
出ているので可哀想になり
南西の角の庭隅に10ケ程埋めてみた。


あいかわらず、空と植物のことが多いなぁ。
こういう気持ちにならないと、
こういう日記は書けないから、
ぼくなんかの日常は、空の色も木々の緑もありません。

でも、南の島にいると、ちょっと変わってくるんだ。
深呼吸でもして、たばこを吸うか・・・。

(さらに、まだつづく冬のきざし日記です。)

第21章 冬のきざし日記(3)

バス停で20分待つ。
そういう時って、なにを思ったりしているんだろうなぁ。
冬の前橋は、空っ風が吹いて、寒いんですよう。

ぼくの子供時代なんか、もっと風が強くて(ほんと)、
北に向かって自転車こぐおばちゃんなんかは、
自転車を降りて押し歩きしていたもんなぁ。


11月20日(土)気温18c--湿度55%

朝9時のバスで出かける筈が家を出るとすぐ
「国道」を南に横切るのが見えた。
仕方なく次のを待って20分も立っていた。
「大正琴」の演奏会のお誘いで出かけた。
(3年程前にカリブ海クル-ズの時,食事のテ-ブルで,
始めて御会いして隣の席なので「どちらから?」と
訪ねたところ『高崎です』と
答えられああら---私は『前橋です』と
なって・・・・・から御夫婦でのお付合いとなり
奥様が「大正琴」の先生をして居て
ベテランなので「コンサ-ト」のお誘いでした。
私は「昔」お琴や三味線等習つたので
越後獅子等の演奏になると娘時代に
(60何年前)戻つた様な気がして
「日本髪姿の頃が」思い出された。


11月21日PM3・30気温19c--54

11月24日(水)PM3・30気温17c--湿度60%
小雨模様の暗い日だった。
シクラメンが大きな花を4つも付け葉の緑に赤が映えて
素敵になったので「玄関」の下駄箱の上に昇格した。
さぞ喜んでいるでしょう。
『ほぼ日』を見たら又「編集長」の「思い付き」の
面白さに思わず笑ったが,考えて見ると「徳川埋蔵金」の
番組はずいぶん永く全国的に見ていた番組の様で
「赤城」への思い出は数多い事でしょうから・・・。
あの頃現地の協力者には「兄弟」
の様な親しみが湧くでしょう!!
2世紀を跨いでのチャンスに良い所を選んだな--と
思いました。
楽しく2000年を迎えて下さい。頑張れ!!!!!


11月25日(木)PM3・30気温20c--湿度61%

本当に暖かい日でした。例のお仕事の日
初美さんのお母さんと「意気統合」して「若者なし」の
楽しいお話(ほとんど回想録)で満足している。
「銃後を守った女性」だから何でも「今なんか良いわね-」
となるが,そのあと「でも素朴に暮らしていた頃」
「お酉さま」の縁日や,1月9日の「だるま市」等
ちょっとお洒落して出かけたりした頃は楽しかったわね--。

今の子は1年中満ち足りているから何しても
感激が無いのでしょうね-と・・・
自分に言い聞かせる様に「古き良き時代を」偲んでいる。

久し振りに「パテオ」にテ-ブルを
2つ並べて雪江さんが作って来てくれたカレ-ライスと
「白菜漬け」に初美先生のス-プやサラダ
そこに紀子先生が初美さんのお母さんにと
「花いんげん」の「煮豆」と昆布の煮たのなど並べ
「小春日和」を外で満喫した。
そのあと若者は鉢植えの花の植え替え等していた。
もうすぐ「師走」とは思えぬ光景だった。


そうですかぁ、
赤城山での「2000年またぎ」はいい考えですか。
ほめられちゃったぜ。

・・・それが、出りゃもっといいんですけどねぇ。
出ねぇかなぁ。夜中のテレビのプログラム、
大変更さっせてやりたいもんだなぁ。

(さらに、日記はつづくのであった)

第21章 冬のきざし日記(4)

いよいよ、きざしというよりは、冬だ。
兆しを感じたときには、もう本番だんだよね、冬って。
寒いってのは、やせた人間にはこたえるんだよね。
あ、ふとってても寒いものは寒いか。
いや、ちょっと体感温度はちがうよなぁ。


11月26日PM3・30気温18c--湿度57%
木の葉がやっと紅葉してきたのに「木枯らし」が吹き
どんどん綺麗な葉が落ちてしまう。
この間から「抜いた歯」の上に又歯の芽の様なのが
出て入れ歯に当たり物が食べにくいので
2000年1/29からの「餌」の事もあるし
寒くなると通うのも大変になると思うので朝から
「歯医者」へいった。
うまい具合に出来た。
これで「餌」に向かってまっしぐら・・・。


11月27日(土)PM3・30気温16c--57%

昨日は前に住んで居た街の掛かり付けの
「歯医者さん」へ行き,其の辺りがすつかり
変わりびっくりした。
旧道(武家時代の道)の両側の
「藁葺き屋根の家が近代建築の「展示場」の様になり
まるで新興住宅地の様になつていた。
少し南の方に「利根川」を西に渡る橋が架かり
すべてが近代的になった。
そして「北」に「赤城山」西に「榛名山」が
手にとる様に見え改めて感動した。
今住んでいる処より2キロ程「北」なのに,
こんなに山が良く見えるものかと驚いた。

さて---今日もよい天気で落着かない日だった。
近くのス-パ-の「広告」でイスラエル産のスイ-テイが
2個100円(土.日のみ)開店早々に買ってきた。
自分で好きな物なのでサッサと。今夜はこの青い皮を
入れたお風呂に入るのが楽しみ・・・。
とても良い香りで良く温まるし!
午後3時過ぎに南波先生のお母さんが
隣に買い物に来たので私の「顔」を見にお寄りになった。
見せたい「顔」でも無いが------ふふふ-----。


11月28日(日)PM3・30気温18c--湿度56%

早く目が覚めたので(AM4・20)ベッドで,
ぐずぐずして居たが養命酒を何時ものように
(朝方,目が覚めてトイレに起きた時)
定量より多めに(一日に3回と書いてあるが元気な私で,
しかも小柄なので,朝1回にしている。
もう4年半くらい続いている)
飲み冷蔵庫に「根昆布」を1夜入れて置いた水を飲み
「養命酒」の変な「味」を消す。
その冷たくなつた水を楽しみに飲んでいる。

それからスト-ブを細めにつけ,
またベッドヘ入り5時からテレビを付けて
天気予報など見たりしてから6時半頃起きた。

昨日夕方「床」に雑巾掛けをしたので
今朝は棚など拭いてお花の水を替えただけ。
初美さんと紀子は「市のバドミントン大会」へ出かけた。

今(5時)帰って来た。「どうだった?」と
紀子に聞いたら初美・紀子組で勝った。
------との事(初美さんは,まだ始めてなのに)凄いな---。

何をしても器用だから。外は真暗になり,静に暮れた。
台所の窓からメガネ屋の赤いメガネの
ネオンが澄んだ空に輝いて見える。!!!。
「冬の兆し」が,迫って来る様だ。


「冬の空は、空気がきれいなんさねぇ」と、
上州弁で、こういうふうに語るわけです。地元では。
そんなことないか?

(さらにさらに、この日記はあと一回分あるのでつづく)

第21章 冬のきざし日記(5)

そういえば、この日記、ずうっと温度と湿度が、
記されているんだよねぇ。
はじめの頃は、無理して入れなくてもいいとか
思っていたんだけれど、
いま、こうして続けて読んでみると、
あったほうがよかったねぇ。


11月29日(月)PM3・30気温16c--湿度54%

よく晴れているが,むらむらと
雲が出たり晴れたりしている。
隣の店が月曜日なのでお休み。1人で昼ご飯だった。
「塩鮭」と「冷凍いんげん」の「胡麻和え」に,
小豆の「甘納豆」
(甘納豆は暖かいご飯にかけると
煮豆の様になって美味しい)
あとは「おばん茶」。80才らしい食事でした。
それに「ワイン」をトルココ-ヒ-のコップに---
どかどかと入れてしまい皆飲んでしまった。
それから眠くてたまらなくなり
寒いのでベッドで1時間ほど寝てしまった。
本当に久し振りの「昼寝」だった。

夜はTBSドラマ
文化庁芸術祭参加作品「デイア・フレンド」
を見た。このところ「imac]君と遊ぶ方が
面白くてドラマの様にじっと見る物は,全然見ていない。
それにスリラ-や,サスペンスものは
あまり好まないので・・・
早くお風呂に入ってベッドで落着いて見た。
「昼寝」のお陰か終わりまで見られた。
さすが「文化庁」だけあって重厚で
真剣に見られた。俳優も適役で,よくやっていた。


11月30日(火)PM3・30気温17c--湿度57%

今月も終わるというのに静かな暖かい日でした。
今西の空は夕焼けで紅い雲に灰色の雲が
むらむらと混ざり「秋深し」というか
「冬近し」というか寒々とした夕景色だ。
!!そろそろ炬燵を出そうかと思う。
明日は12月になるので「始める」事にしょう。


12月1日(水)PM3・30室温16c--湿度58%

imac君と「おつき合い」を始めたのは「冬」も
「春」も終わり世の中は暖かく成ってからだった。
私は日記に部屋の温度を入れていたが,
今までは冷房もなく自然の風が通
り抜けるのみでしたので気温としてましたが,
「冬」に成ると30畳位の処にスト-ブ一つに成るので
「室温」とします。
エア-サイクルの家なので外気より
5度くらいは高いので気温とは言えないと思います。
午後から曇ってきたので
スト-ブをつけヤカンをかけた。


炬燵、もうでているんでしょうね。
いよいよ冬も本番だ・・・。

(また、しばらくしたら会いましょう)

最終章 そして卒業か (1)

インターネットはむつかしい、
という声がよく聞こえてくる。
それに対して、ぼく自身が、
「ぼくだってやっているくらいだから、
ちっとも難しいものじゃないですよ」と言っても、
なかなか素直に聞いてもらえない。

だったら、と思って考えたのが、
80歳の、自分の母親にiMacをプレゼントして、
ネットもメールも「いろはの い」から
やってみてもらったら、簡単だということが
わかるだろうという少々乱暴なプランだった。

ずっと初めから読んでいる方はわかっていると思うけど、
そんな連載も、考えてみればもう目的を達成していて、
ミーちゃんの日記は、なにげなくメールで送信されてきて
当然のように連載されている。

こんど、この連載をまとめて単行本というかたちにして、
インターネットに触ってない人たちに
読んでもらおうということになって、
いちど、そのために区切りをつけることになった。
「80代からのインターネット入門」
というタイトルとしては、今回が最終章になる。

長いようで短かった半年だったけれど、
記念すべき2000年の初頭に、毎日連載で、
最後のレッスンをお届けします。

さぁ、ひさびさに登場の南波あつこ先生、
脱線・寄り道しながら、よろしくお願いします。


いつのまにかまた季節が変わっていた。
私の車も変わっていた。

届いてまだ間もない赤い車のエンジンをかける。
また教習所で一からやり直しさせられるような感覚。

Macユーザーにある日突然Windowsマシンが与えられた
ようなものだろうか。
いや、WindowsがMacに変わったようなものだろうか。
それとも、そろばんが電子計算機に?

マニュアルトランスミッションからオートマへ。
意識の中の風景も、F1サーキットから児童遊園地へ?
手が勝手にシフトレバーをタッチしに行ってしまう。

左足は使わない、使わない・・・呪文のように唱える。
左足でクラッチ気分のままブレーキを踏むと大変だ。
私は以前慣れないオートマでそれをやり、不本意な
カックンカックンを繰り返し、100メートル移動する
のに一年分の冷や汗をかいた。
「このブレーキは壊れてる!微調節不可能」
微調節不可能だったのは実は私の左足の方であった。
マウスを左手で操作するようなものだ。

そして、左ハンドルが右ハンドルに変わるということは
パソコン画面の左右が逆に表示されているかのような
違和感がある。
左上隅のリンゴマークが右上隅にあったら・・・
考えただけでセーターを後ろ前に着てるような居心地の
悪さを感じる。
そんな居心地の悪さだけならいいのだが、なにしろ車は
命がかかってくる。
つくづくセーターもパソコンも安全な品だと実感する。

さて、その危険を伴う違和感マシンをどうにか公道に乗せ、
行き着く先は、そう、初冬のミーちゃん。

戦場からの緊張感をほぐしてくれるかのようなその笑顔。
カナダ旅行の余韻に浸る色合いと、そして早くも次なる
「エサ」を求める輝きがブレンドされ、イキイキとした
色気を醸し出している。

「赤福をお持ちいたしました〜」
そう、今回はレッスンというより、赤福配達という
目的をもっての訪問であった。
「主人が鈴鹿に行ってきましたので。あ、私、電話で
もしや『おたふく』なんて言いませんでしたか?」
「腐らないうちに何やらを持ってきてくださるようだって
いうのはわかったけど、まぁ、赤福だったのね〜!」

そして、もう一つの目的。カナダのお土産話の拝聴。
写真。カナダの大自然に溶け込むミーちゃん。
「エサ」のまっただ中。かっこいい。
日本に置いてきたiMac坊やのことを思い出すような
余裕もないくらいカナダの秋に彩られてらっしゃる。
だが、この紅葉を目にすれば嫌でも坊やを・・・?
タンジェリンは秋の色〜。

実のところ、この日、私の母が一足先にお邪魔していた。
私が到着した頃にはもうすっかりミーちゃんに魅了され、
目を輝かせている。
「すごいですよねー、コンピュータなんて私なんか
まったく訳わからくて。お若くて素敵ですねー!」

自分の日常というものがするりと引き出しの中に
もぐり込んでしまうような、ここはそんな魔力のある空間
なのである。
「せちがらい世の中にタメイキをついている方に是非
おすすめしたいスポットだ」
そんな文章とともにタウン誌に紹介したくなる。

母は「今度、フルートを持ってきますね」
そう言って後ろ髪を引かれながら一足先に帰っていった。
ちょっと笑えた。
発表会では緊張して思うように吹けないフルートも
ここでなら快く聞いてもらえるとでも感じたのだろうか。
シンプルテキストでそれを録音し、繰り返しミーちゃんに
鑑賞していただこうか。いわゆる「いい迷惑」。
あ、12秒までしか録音できない。ちょっと安心。

夕暮れ間近。
ミーちゃん宅でのゆったりと楽しい心の休息の後、
さすがにこれだけは・・・。
「何かiMacでお困りのことはありますか?」


(明日につづく)

さらに、ミーちゃんの日記があります。


12月2日(木)PM3・30室温18c--湿度69%(スト-ブあり)
 今朝から「豆炭炬燵」を始めた。
(電気のやぐら炬燵と同じ形式)
20年前から初めこれが2代目。
やぐらの下に豆炭9ケ入る石綿を敷いたケ-スが有り,
それを出し入れする。
9ケのうち朝・夜豆炭3ケづつ取り替えれば
一冬中毎日24時間ポカポカ・・・。
これが始まると私の仕事が毎日2回増える事になる。
(朝9時・夜9時)と。  
今日はお仕事の日。
クリスマスを控えて,何時もと違う仕事もあり又楽しい。
夜はオランダ出身のピ--タ--・ウィスペルウェイ
チェロの演奏会にバスで出かけた。
バッハの無伴奏チェロ組曲を2時間近く一人で聴かせた。
客席は,水を打った様になり熱演に感動していた。
私は「洋楽」などわからないのですが,
唯うっとりしてしっまった。
kuさん夫妻と一緒になり帰りは車で送ってもらい
「広瀬川」ほとりの「萩原朔太郎記念館」近くの
豆電球をちりばめたのや,
低い「滝」のライトアップしている所を廻ってもらい
気分上々で帰り本当に幸せな1日でした。
 
12月3日(金)PM3・30室温18c--湿度55%(スト-ブあり)

薄日の静かな寒い日。何となく1日終りそうな気がする。
『ほぼ日』の80代からが
新しい所になったので印刷をした。
最近の5回位は私が「印刷」していますが,
その前は「80代」の初めから
石野さんが「印刷」して持って来てくれたのですが
最初のペイジから日記の終わりのペイジまで
毎日大体3枚でしたが,もう300枚です。
よたよたながら随分溜まりましたね。
何年か経って見たら可笑しいでしょう。

12月4日(土)PM3・30室温17c--湿度57%

日記を『ほぼ日』へ11/10まで送ってあるので
其の後どうするかな--と考えていたが,
もう少し送る事にした。
毎日平凡な日ばかりで面白く無いが・・・。
ところが11/11〜11/14の1枚が,
完全に消えているのだ!!!
「幼稚園生」の私の仕業に違い無い。
少し謙虚に成って来た。
成長したのかしら?
今まではimac君のせいにして
私は何にもしないのに--と。
とにかく消えた4日間は平凡な日ばかりで
何も思い出せないので止めるより仕方ない。
さて「埋蔵金」の話が,
『ほぼ日』でも大分盛り上がって居る様ですね。
私もあの頃夢中で見ていたのが
思い出されてワクワク・・・する。
20世紀〜21世紀を跨いで楽しいな--。

最終章 そして卒業か (2)

レッスンは、いつものように脱線。
しかし、それだけでは終わるわけはない。

さ、南波先生、iMacの方に近づいて!


夕暮れ間近。
ミーちゃん宅でのゆったりと楽しい心の休息の後、
さすがにこれだけは・・・。
「何かiMacでお困りのことはありますか?」

「あ、それがね・・・メールが増えるんですよー」
「勝手に増えてしまうんですか?」
「同じのがいっぱい増えてしまって困ってるんです。
最初は大丈夫だったんですけど、いつからか急に」

ノリコさんも加わる。
「ゴミ箱に入れて捨てたと思っても次に見るとまた
復活してるんですよ」
「復活しちゃうんですかぁ。かなりしつこいですね」

「受信トレイ」をチェックしてみると、あーら本当。
タイトルも受信日時もまったく同じファイルがいくつも
いくつも存在している。
四つ子、五つ子のオンパレードといった光景。
しかし、人間と違って同じものは当然一つで十分。
できれば勝手に細胞分裂などしてほしくない。

私の頭の中にあるメロディが浮かぶ。
歌詞はちょっと曖昧になっているが・・・。

♪叩いてみるたびビスケットが増える
♪そんな不思議なポケットが欲しい〜

そんなポケットなら欲しいが、そんな受信トレイは
私でもちょっとご遠慮願いたい。

「じゃあ、ゴミ箱に移動してみますね。いったん終了
するとゴミ収集車が来てくれるはずですよね」

収集車は来てくれただろうか?
また起動してみる。

律儀な収集車だった。
「今、ゴミ箱に入れたものについては消えましたよね。
何かの都合で増えちゃったのでしょうけど、とりあえす
今ある余計なファイルはみんなゴミ箱に移動しておき
ましょうか」

せっせと移動作業をしている私の横で、ノリコさん、
どうも腑に落ちない様子。
「うーん・・・私も消えたかと思って安心してると
それがまた増えるのよねぇ・・・」
そんな簡単に消せるわけがない、問題はもっと深いのだ、
というニュアンスが漂う。

「特に設定とか、変えてませんよねぇ」
「ええ、どこも特別いじってないんですけど」
iMacがまた勝手に体内操作でもしたのだろうか。
ご主人様がカナダに行ってる隙に、ちょっとすねて。

原因は多分アレだろうな・・・。
でも、見つからない。その場所が見つからない。
おかしいなぁ・・・。あるはずなのに。

最初に設定してからしばらくは、こんな増殖問題は
起きていなかった。
私が自分で設定したはずなのに、アレがどこなのだか、
そもそも設定したのかどうかもよく覚えていない。

うーん、今回はちょっと時間がない。
「申し訳ないんですけど、次回でいいですか?」
「ええ、もちろん。それほど困ってるわけでもない
ですから」
「すみません」

と言いながら、おもむろに別のことを考えている。
あれ?時間がないんじゃなかったのか?(苦笑)

受信トレイを見ても、送信済みトレイを覗いてみても
イシノさんとのやりとりがとても頻繁そうだ。
それで提案してみようと思いついたこと。

メールの自動振り分け、
Outlook Expressでは「ルール」と呼んでいるアレ。

まずは「ファイル」→「新規」→「フォルダ」で
新しいフォルダを作ってみた。
かわいい「名称未設定」のフォルダアイコンが現れる。

「あら、この中にもフォルダができるのね」
「はい、Outlook Expressの中のフォルダになります。
こうやって書類袋のようなものを作っておいた方が
便利かと思いまして」

二つ作って、
「イシノさんへ」と「イシノさんより」とする。

これだけでも、メールをそこに移動することによって
メールの整理にはなる。
「ルール」を使うことでそれを自動的にMacにやって
もらおうというわけだ。

メニューバーから「ルール」を選び、
新規にメールルールの設定をする。
差出人がイシノさんの場合「イシノさんより」フォルダに
そのメールが入ってゆくよう条件とアクションを設定。
宛先がイシノさんの場合には「イシノさんへ」に入る
よう、そちらについても同様に設定。

確認のため、試しにイシノさんへのメールを書いて送信
してみる。どうやらうまくいきそうだ。
これでイシノさん関係のメールは 自動的に整理される
ことになる。

「あ、あと、このメインウィンドウに表示されるメール
リストは件名、差出人、送受信日時によって順番を変える
ことができますので。そこをクリックするたびに一瞬で
並び替えてくれます」
「あら、ほんとだ。やっぱり日時の順がいいわね〜」
「上にいくほど新しくなるか、その逆かも決められます」
「は〜。まったく賢いのね、コンピュータは」

さて、もう去らねばならない時間になってしまった。
増えるメッセージの謎については次回に持ち越しだ。
虫歯があるのを知りつつも放置しておくような、そんな
気分ではあるが、特別日常生活に支障のあるような
問題でもないと判断し、帰ることに。

「あ、そうそう。私、O型なのよねー、それが。
訂正しておいてくださいね〜」とミーちゃん。
新事実。どこでどう思いこんでしまったのか、A型だと。
どうもちょっと腑に落ちない点もあったのだが。(笑)

さて、 また赤い車に乗り込む。
カナダのお土産話や実際の素敵なお土産などに匹敵する
ようなものをお返しできなくて申し訳なく思う。

「お気をつけて」
いつまでも玄関の前に立って車を見送ってくださる。

ミーちゃんと別れた後の国道はいつも渋滞中。
なのに、それがちっとも気にならない。
心の中がとてもすがすがしい。そして潤っている。
慌ただしくて見逃していたようなものが目と心の中に
すんなりと入り込んでくる。

夕暮れ時、紅葉した街路樹。
いつも見えていたそんな景色になぜか胸が鼓動した。


(さらに明日につづきます)

今日も日記のつづきがありますよ。


12月5日(日)PM3・30室温16c--湿度58%

 風も無く静かな日だった。「師走」とは思えない。
 サボテンの蕾が昨日あたりからポロポロ落ちてしまう
 たくさん咲き始めていたのにどうしたのかと悩んでいたが
 サボテンを沢山咲かせている人に電話で聞いたところ
 環境が変わるとそうなるとのこと。
 私は3日程前から日中は外に出して夕方入れていた。
 それがいけなかったので
 明日からは部屋の中に入れて置く事にする。
 夕方kさんが見えて来月に「中国」に行くとのこと。
 やはり年末はさける様な話しでした。
 2000年問題は誰も経験がないのですもの。
 大正・昭和・平成と生きて来た私でも・・・・・。
 何となく「不気味」です。
 さてこれから6人で賑やかに「牡蛎フライ』の夕食です。
 私はワインかな?どうせ皆はビ-ルでしょう。
 ではimac君「お休みなさい」-------

12月6日(月)PM3・30室温17c--湿度58%(スト-ブなし)

 ぼんやりした静かな天気。久し振りに街へ出た。
 クリスマスの準備と,銀行へ通帳の記帳をするので----。
 預入れもしないのにプレゼントなんかくれたので
 恥ずかしかった。
 近くで網と棒(花など倒れない様にたてる棒)も買い
 前から考えていたセ-タ-など編み物を干す時載せる
 水切台を,研究して作るので---
 果たして作れるかな???
 野次馬が来ない内に何とかしなくちゃ。
 実は自信が無いのだ。これも「やるっきゃない」
 頑張れミ-ちやん・・・。

12月7日(火)PM3・30室温16c--湿度56%

 初美さんの店が忙しくなってきたので,
 せめて何か私に出来る事で少しでも役にたちたいと思い, 
 大分前から買ったままになっていた
 牛蒡をきんぴらにしてみようと
 昨夜夕食後ぼつぼつやってみた。
 人参もあったので。その他蕪やきゅうりなど集めて
 塩漬けにして胡麻を振り掛けて
 明日のお昼の一品にとしてみた。
 昼食は初美さんのステキなお料理だったので
 全然出す必要無くて夕食に恐る恐る
 きんぴらを出したところ初美先生が,
 美味しい美味しいと食べてくれた。
 何時もきんぴらを私がすると美味しいと褒められるので
 少しは作りたくなる事は確か。
 今夜きんぴらが美味しいと初美さんが食べていた時,
 紀子が「日記に書いたら」と言ったので
 そうだ・・・他に何にも日記に書く様な事が無いし----
 となった。

最終章 そして卒業か (3)

ミーちゃん家と南波先生は、
師弟の垣根を越えて(って、おおげさか)、
ともだちどうしが、教え教えられるような
関係になっていますから、
レッスンがなんとなく楽しそうでうらやましく感じる。
しかも、たいていは、食事のたのしみが
セットになっているんだから。
ぼくらも、習い事は、こういうふうにやってみたい。

では、南波先生、よろしくお願いします。


さて、また時間が経ってしまった。
のんびりしているとあっという間に空っ風が吹き
荒れる季節になってしまう。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

やっと時間が取れた。
「時間についてはその日の都合によりますので、当日
お電話します」
朝からお邪魔するのもちょっと気が引ける。
その上、私の脳味噌は午後にならないと処理能力的に
難がある。スリープ状態同然だ。

そして、前日の夜、ノリコさんからメールが届いた。

---

アッコ先生

明日のランチのメニューが決まりました。
中華料理+ムニャムニャです。
中華といってもいろいろありますが、
なんと! おこげの野菜あんかけです。
おいしいですよぉぉぉ-
よろしかったら、お母さまもお昼だけでも御一緒
しませんか?
お返事お待ちしています。

---

メールのタイトルは「エサで釣る」。
そして、見事に釣られた。
釣り人が喜ぶタイプの魚だ。

さあ、朝からスリープ状態などになってる暇はない。
釣り上げられて口をパクパクさせながら朝の用事を
済ませ、いざ着いてみれば、すでにお昼に近い朝。
これではいかにもエサ目的のようだ。
ちょっと恥ずかしい。念のため口は閉めておこう。

おしゃべり用の口だけ開けてご挨拶。
まずは暖かいお茶が美味しい。
今回の目的はレッスンだ、そう自分に言い聞かせる。
でも、ミーちゃんとのお茶飲み話はやっぱり楽しい。

Mac版 Outlook Expressがバージョンアップされた。
雑誌の付録CD-ROMだけは忘れずに持ってきている。
一般的な魚よりはちょっとマシかもしれない。

「メールは相変わらず勝手に増えてますか?(笑)」
「なんだかそうみたいね〜」
ノリコさんも
「やっぱりダメでした。消しても消しても増えます」

「新しい版が出たので、これを新たにインストール
してみますね。心機一転、問題解決を願って。
元々の設定等はそのまま新しい方に生かされますから
面倒なことは特別ないですし」
インストールは簡単に無事終了。
前のバージョンでのメールファイルもインポート。

アイコンも、起動画面もやけにかわいらしく変身した。
メインウィンドウが現れる。
「あらー、ずいぶん色が派手になったのねー!」
「基本的な使い勝手は同じようなものですけどね」
「あ、ホントだ。メール、ちゃんと入ってるわね」

入りすぎてはいるが。(苦笑)
水増しメールを早くさっぱりとさせないといけない。
想像するに、体脂肪を減らすのよりは簡単なはず。

iMacが気に入ったメールを勝手にコピーして増やして
いるということでない限り、怪しむべきはどう考えても
アレしかない。

しかし、実のところ、私自身、最近またOutlook
Expressから他に浮気していたので、このソフトに
ついては、ちょっと頼りない先生だ。

「これ、『サーバーにメールを残す』っていう設定に
なっているんだと思うんです。メールチェックをしに
行く度に増えてませんか?」
「うーん、そうかもしれないわね〜。どうかしら」
「かなり怪しいので、それをチェックしてみたいんです
けど・・・」
そう言って初期設定を開く。

隅々までチェックする。やはり見つからない。
おっと、これでは前回と同じだ。
どこかにあるはずのものが、あると思われる場所に
見つからないのはちょっと焦るものだ。

ガムが欲しい。
まさかシャンプーの棚に置かれているわけはない。
お菓子の棚にガムを探す。
ない。チョコはある。海苔巻き煎餅もあるのに。
ふと見れば、な〜んだぁ、レジ手前に堂々とした顔で
売られているではないか。

さすがにガムひとつでそう焦る人もいないとは思うが、
ここにあるだろうという固定観念が邪魔して何かが
見つからない、見えないということはよくある。
引き戸を一生懸命引っぱってみたり押してみたり。
固定観念に縛り付けられている限り、そのドアは
(実は開いているのに)施錠されているのと同じだ。

話がどんどんずれていくように皆さんが感じるのも
一種の固定観念なのかもしれない。
これは単なる苦しい言い訳。 (笑)
さて、ドアとガムの前に戻ろう。

それで、仕方ないので、ヘルプに頼ることにした。
最初から頼ればよかったのかもしれない。

「赤い車」についても同様だ。
リアウィンドウの曇りを取ろうとスイッチ押したのは
いいが、止められない。晴天だ。交通量の多い道路。
全部の車が私のリアワイパーに注目しているかのような
錯覚。焦る。でも、前進しなくてはならない。
仕方ないので赤信号で密かにエンジンをかけ直す。
コンピュータ同様、再起動で問題は解決。
後で取扱説明書を見た。もう一度同じスイッチを押せば
いいだけの話だった。
頼れるものには頼るべきかもしれない。焦りは禁物。

ヘルプ。そこについに助っ人、発見。
初期設定の中ではなく「ツール」→「アカウント」。
な〜んだぁ、こんな別の「棚」に置かれていたのか。
なぜか、すっかり見逃していた。

ここで、アカウントごとにメールの送受信についての
設定のあれこれができるようになっている。
初期設定とは別の「棚」にしたのには意味があるはずだ。
初期設定まで行かなくてもメニューバーから直接
アカウントの編集等ができるという便利さを狙った
のであろう。
お菓子売場まで行かなくてもレジ手前でガムが気軽に
買えるようなものか。

「アカウント」を選択してから「編集」をクリック。
そして「オプション」を押すと、ついに発見。
「メッセージのコピーをサーバに残す」との項目。
なにもこんなところに隠れてなくても・・・。
勉強不足を実感の「先生」は少々赤面&安堵。
まぁ、知っていればなんていうこともない話で、
この方が親切な心配りであろうと納得。

「ここです、ここ。これがオンになっていたので
メールサーバからメールが取り出す時にコピーされた
ものをもらってきたわけです。
だから、メールチェックに行く度に自動的にまたそれを
もらってくるはめになったんですね」
「あら〜、そうだったのぉ。なるほどね〜」

「他のパソコンを使って、たとえば会社とは別に自宅で
同じメールをまたダウンロードしたいという場合には
サーバに残しておかないと元のものがなくなってしまう
のでダウンロードできないですよね。
そういう時には便利ですけど、一つのパソコンしか
使ってなければ、一度受け取ればそれで十分ですもんね。
そういうことを設定する場所なんです、ここは」
「あ〜、そうなんですか。じゃ、うちは必要ないから
チェックを外しておいてください」

これで解決されるであろう。
メールの増殖とは縁が切れるはずだ。


今日で元旦が終わり。
でもレッスンのレポートは明日もつづきます。

では、もう一回、ミーちゃんの日記があります。


12月8日(水)PM3・30室温16c--湿度60%

 遠い親戚のAさんに,
 此の家を建てる時手続き上の事等で
 お世話になっていたので
 年に2回程御挨拶方々遊びに行く事にしているので
 今朝はよく晴れて一日中暖かそうだから
 チャンスと思い出かける事に決めた。
 そこへめづらしい人から電話。
 ずうっと前に私と紀子が勤めていた時の先輩が
 昨夜亡くなったとの事,お通夜と葬儀の連絡だった。
 又一人知人が「此の世」を去った。
 広い「地球上」では,
 刻々といろいろ変わって居るのだな--と。
 『今』きり分らない人間の生命の事を考えると
 如何に『今』が大切かと改めて考えさせられる。  
 明日はお仕事なので
 今夜お通夜にゆくことにした。

12月9日(木)PM3・30室温17c--湿度57%スト-ブなし

 相変わらずお仕事も楽しく,
 その上お昼の食事が又美味しくて長引いてしまう。
 「クリスマス」の前なのと御歳暮のシ-ズンでも有り
 何かと新しい仕事が出てくる。
 時々私も欲しくなる様な物もある。
 日が短いので夕方急に暗くなるのでなんとなく
 最後の方は慌ただしい。
 今日はとても静かで暖かく風もなく
 「小春日和」という感じ。----
 『ほぼ日』へ続きの日記を送るのにうまく送れないので
 石野さんに甘えて今日送ってもらった。 
 11/15〜12/1までを(11/22と11/23がない)
 可笑しいが「無いのだ」
 imac君も多分「僕は知らないよ」・・・と
 言うでしようね。

12月10日(金)PM3:30室温18c--湿度55%(スト-ブなし)

 朝から静かで暖かい。
今朝AM3・00に目が覚めたので,このまま眠れなくなる
 様な気がしたので安定剤を飲んでみた。
 ところが何時もより1時間も寝てしまい8時過ぎていた。
 朝の仕事が忙しくて嫌だから
 何時も少しでも早く起きたいのに
 悔しい!!!仕方なくもそもそと食事をして
 「お花」の水替えからいつもの通り始めた。
 しなければ---終わらない--当たり前の事。
 何だか時間を損した様な気がする?
 私は時々もうすぐ「死ぬ」ので
 こんなにせかせかして時間を物体ながるのかな-。
 と思う。
 昼頃「海外旅行」の初めの頃同室になり
 今でもお電話等している1才年上の人に
 お電話して見たところ「骨粗鬆症」で
 殆ど寝ている時が多いとの事。悲しくなった。
「世界中」何回も回った「旅のベテラン」で
 私は出かける度に「此所はどうかしら?」と
 お伺いする大切な人なのに・・・    

 最終章 そして卒業か (4)

なんとなく、レッスンらしい会話になってきて、
初心者がよく困ったりする問題についての
質問や解決という場面が見えてきている。
こういうこと、よくありそうですよね。

では、南波あつこ先生にバトンタッチ。


「あと、この間設定したルールは適用されてますか?
イシノさんからのメールはその指定のフォルダにちゃんと
入ってます?」
「あぁ、ええ。あ、でも・・・」

Yes, but...? 今度は何だろう。

「ある人からのメールが入らないんですよ」
「あの後、新しく別のフォルダを作ったんですね?」
「そうなんです。よくメールをくださるんで。最初は
入ってたんですけどね、途中で、奥さん用のと別の
アドレスにメールくださいということで変えたんです。
だからそのルールっていうところも修正しておいたん
ですけど、どうも入ってこなくなっちゃったみたい」

ふむふむ。
確かに彼からのメールには「今度からはこちらへ」と
メールアドレスが書かれている。
それでミーちゃんはそちらに送るようになった。
「ルール」を確認する。
確かに新しいアドレスになっている。
なのに、ルールが適用されないという。

人を選り好みするようなOutlook Expressでもない
だろうに、どうしたんだ?
もしかして・・・。

あ、やっぱり。
「ミーちゃん、わかりましたよ。
この方、元々のアドレスで送信してきてますよ。
ほら、差出人のアドレスのところを見ると最初のもの
だと思いません?」
「あら〜、本当だ」

「メールの最後に署名があって、そこには自分専用の
アドレスが書かれていますけど、実際には別の方で
送信されてるっていうことですよね」
「あ〜、そういうことね〜」
「あちらとしては受けるのは自分専用の方が都合が
いいでしょうけど、送る際にはどちらを使っても別に
構わないわけですから。
ミーちゃんがルールで振り分けてらっしゃるのも知ら
ないはずでしょうし」
「そうよね〜。じゃ、また元に戻しましょうかねぇ」

「お昼ですよ〜。お勉強は後回しで、どうぞ〜」
パティオ入り口=家の勝手口からノリコさんの声。

「じゃ、これはまたね。原因がわかってよかったわ。
iMac、消しといてくださいます?」
「はーい」

エサで釣られる二匹の魚、さっさと席を立つ。

今日はパティオではなく、本日休業のお店の店内。
普段は美味しそうなクッキー等が並んでいる
テーブルが寄せられ、ランチ用テーブルに変身。
その上には、ノリコさんからの「釣り」メール通り、
おこげの野菜あんかけ他の豪華ランチ。

途中でタイミングよくポートワインが届く。
お料理教室で使うものらしい。
「味見しておかないとね」と店主ハツミさん。
すでにビールで気分よくなっているところに
ワインのテイスティングまで加わり、ますます
心地よいお昼時。

お腹の満足さと適度なほろ酔い気分、店の造りや
調度品のバーチャルヨーロッパ感覚、そして楽しい
おしゃべり。女の隠れ家。
「殺伐」という言葉はミーちゃん周辺には存在しない。

さて、そろそろ午後のレッスンに移らないと、この
ままここに腰が据わってしまう。
美味しい「エサ」をどうもご馳走様でした。


まだ、明日につづきます。

最終章 そして卒業か (5)

あ、今回はぼくの名前が出てきています。
あらかじめ言い訳しておきますが、
ぼくは、単行本の区切りをつけるために、
「インターネット入門」ということばに関係あるテーマで
ラストレッスンを締めたかっただけなんですよ。
ブラウザの使い方って、
みんな意外に知らなかったりするからさ。

では。いざ、南波先生、お願いします。


さて、そろそろ午後のレッスンに移らないと、この
ままここに腰が据わってしまう。
美味しい「エサ」をどうもご馳走様でした。

iMac、ほろ酔いご主人さま相手に再び起こされる。

メール関係はひとまず終了ということで・・・
「いろいろとホームページ等、ご覧になってますか?」
話を切りだしてみる。
「重里さんからのリクエストで(笑)ブラウザの使い方を
またちょっと確認したいんですが」
「あーら、重里がまたうるさいんでしょ、レッスンして
くれって(笑)」
「いえいえ、そういうことではないんですけどね」

IEが起動される。

「ホームページはあちこちあまり見てないのよね」
ミーちゃんはもっぱらメール中心のようである。
「ノリコの方がいろいろと見てるわね」

「ちょっと失礼しますぅ」と「履歴」を拝見。
「ほぼ日刊イトイ新聞目次」と
「80代からのインターネット入門」
この見慣れた文字ばかりが並んでいる。
なんとなく微笑ましい光景だ。
律儀さを感じる。そして、忠誠心が見える。

「見に行ったところの履歴は都合によっては消し去る
こともできるので一応覚えておいてもいいですね」
「だいたい『ほぼ日』にしか行きませんけどね(笑)」
「そうですね〜。ま、これをゴミ箱に移動すれば
消えますし、そうでなければ、メニューバーから
『移動』の一番下の『履歴のフォルダを開く』という
のを選んで、そのウィンドウ内で選択、『消去』でも
消えますけど」

消す必要もないものを無理矢理消すよう言っている
ようで押し売り的な自分を感じたが、念のため何でも
知っているに越したことはないだろうと自分を納得させる。
ノリコさんには内緒の海外旅行計画を立てる際などには
もしや役に立つかも知れない。

さて、今度は検索エクスプローラーバーを使ってみよう。

「この『検索』っていうタブをクリックすると、
これは上のボタンバーの『検索』アイコンをクリック
してもいいのですが、左側に分割されたウィンドウが
開きますので、そこでネット上から目的のページを探し
出すんですよね。
以前、一番最初にちょっとですが使ってみましたよね。
また少し復習しておきましょうか」

接続する。
繋がらない繋がらないと騒いでいた頃が遠い日のことの
ように、当たり前のごとく接続に成功。

選択されている検索サービスに繋がる。
検索したいキーワードを入力すると、検索結果のリストが
その左ウィンドウ内(エクスプローラーバー)に表示
される。
そこでクリックしたページが右ウィンドウに表示される
わけであるが、このウィンドウの分割というのはなかなか
便利な機能だと思う。何カ所もトライしてみたい場合に
いちいちまた検索サービスのページに戻る必要がない。

5つの検索サービスが登録されているが、それぞれが
独自の特徴を持っているので、どれが一番役に立つと
いうふうには言えないが、今回はとりあえず「goo」で
試してみよう。

「何かキーワードを入れて検索してみましょう」
「え〜っと。そうねぇ・・・」
「何か知りたいこととか・・・」
「じゃあ、エリザベス。映画ね」
「あぁ、はい、それじゃ『エリザベス』と入力」

「あら〜、こんなにいっぱい!」と笑うミーちゃん。
はい、確かに。
「エリザベス女王」関連を始め、「エリザベス女王杯」、
「エリザベス」と名が付くあらゆるページをヒット。

「これは絞り込んだ方がいいですね。『映画』っていう
キーワードも加えてみます?」
「そうね〜」

今度は、主に映画「エリザベス」についてのものが
ネットから釣り上げられた。
まぁ、映画関連のページ上に、たとえば「エリザベス・
テイラー」などという言葉が含まれていれば、当然
そこも引っかかってくるわけだが。

世界の映画賞の各部門を受賞した豪華絢爛スペクタクル・
ロマン、「エリザベス」。
さすが、ミーちゃん。選ぶ映画が違う。

「この映画、今、前橋でも上映中だと思うんだけど、
それ、調べられます?」
「あぁ、そうですか。じゃあ、『エリザベス』『映画』
『前橋』とでも入れてみましょうか?」

「ありそうですね!このページに行ってみましょう」
「そうね。いつまでやってるのか知りたいわ」

ノリコさんも身を乗り出す。
画面を見入るお二人。
大袈裟に言うと、合格発表を待つかのような心境。
ミーちゃんやノリコさんを筆頭に、宝くじの当選番号の
発表時のドキドキには当然負けるだろうが。

「あ・・・」

不合格。クジ、はずれ。

「もう次の映画に変わってしまってますね・・・」
「あら〜、終わっちゃったの〜?残念!」
数日前までの上映であった。惜しい。

「高崎でもダメかしら」
意地で調べる。・・・ダメだった。やってない。
目の前の「エサ」に食らいつこうとした瞬間、夢から
覚めたようなものだ。

「また映画の上映情報を一刻も早く得るためにも
このページ、『お気に入りに追加』しておきましょうか」

よし、これで「お気に入り」関係の復習に移れそうだ。


さぁ、さらに明日の最終回につづくぞー。

最終章 そして卒業か (6)

さぁ、これで、レッスン最終章の最後の回。
お名残惜しいのは山々ですが、
レッスンという「習い事」は、卒業です。
だって、いつまでも続けていったら、
なにか難しいことをしているみたいじゃないですか。

ではでは、南波先生、最後のレッスンを


「また映画の上映情報を一刻も早く得るためにも
このページ、『お気に入りに追加』しておきましょうか」

    ・・・・・・・・・・・・・

よし、これで「お気に入り」関係の復習に移れそうだ。

「お気に入り」タブをクリック。
IEを最初に使った際に、説明上、私が勝手に追加して
おいたものがそのまま残っている。
その時以来、特別「お気に入り」なページに遭遇したと
いう形跡がない。
かなりコアな「ほぼ日」ファンであるとも言える。

ノリコさんはいろいろなサイトに行ってらっしゃると
いうことなので、
「お気に入り」エクスプローラーバー内の「整理」→
「新規フォルダ」をクリックし、「ノリコさん」という
フォルダを作ってみる。余計なお世話ではあるが。

「これ、ノリコさん専用のお気に入りフォルダです。
何か気に入ったページがあったら、『お気に入りに
追加』して、後で『お気に入りの整理』でそれをこの
フォルダにドラッグして入れておけば便利かもしれま
せんね。リストが増えていくとやっぱりフォルダで
整理しておいた方がわかりやすいので」
「なるほど。わかりました」とノリコさん。

「で、この『区切りの挿入』っていうのは何かしら」
ノリコさんがいいものを発見してくださった。

クリックしてみる。
「そう、こういうことなんです。必要に応じて、
『お気に入り』のリスト中の好きなところに区切り線が
入れられるわけです」
「あ〜、ホントだ」
「これ、ドラッグすると移動できますよ」

そのウィンドウ内の他の場所をクリックして区切り線の
選択をやめると、細く薄い線に変わる。

「あら〜、本来はさっきみたいな太い線っていうわけ
じゃないのね!」
「ええ、今、これを選択してるよ、っていう目印として
太くなっていたんですね」

ケースも棚も使わずにただ物が詰め込まれているような
押し入れ。本もゲームソフトも服も食料も工具も一緒。
使う人の勝手ではあるが、取り出す際の効率を考えると、
ケースや仕切りの一つや二つは必要であろう。

忙しいとどうしても「後でやるから」と何でも放置して
しまいがち。そして後になればなるほど負担が増大。
10分でできるようなことが一日仕事になってしまう。

「お気に入り」や「ブックマーク」も日頃からこまめに
整理しておきたいものだ。

「家事の才能に欠けている」と夫に皮肉られ素直に
納得している大雑把な私でも、なぜかiMacの中では
立派な主婦かもしれない。
フォルダの中にサブフォルダ、その中にもう一つ。

目的のものにたどり着くまでが面倒な時もある。
でも、いちいちケースの蓋を次から次へと開けるのとは
違って必要なのはクリックする才能くらいだ。
いや、そんな才能、自慢にもならない。
そもそもそんな才能自体、存在しないか。

人生、クリック一つでやってゆける時代が来たら
かなり怖いだろうな、などとバカなことを考えながら
洗うべき皿たちが大勢待っているキッチンを思い出し
ちょっとうんざりする。これが現実だ。
人生、やはり気力が大切だ。体力もつけよう。
才能のなさに甘んじている場合でもない。

暗転。
舞台は急遽うちの流し台から家事の才能にもあふれた
ミーちゃんのお宅に戻る。

「あと、この『ページホルダ』っていうものですが。
これは初めて紹介するものかもしれませんね」
「そうね。これ、何なの?」

実際にやってみながら説明。
「タブをクリック。エクスプローラー・バーが現れる。
右上の矢印マーク付きのボタンを押すと右ウィンドウに
表示中のページが左ウィンドウに表示されます。
それで、そこからリンクを指定すると右ウィンドウに
リンク先のページが表示されるんです。
つまり、二つのページを同時に表示できるということで、
元のページはそのままにリンクに行ったり来たり
できるので便利ですよね」

表示切り替えボタンを押すと、左ウィンドウ内はリンク
のみの表示になり、純粋にリンク専用ウィンドウと化す。
また、消しゴムマークのボタンで、そのウィンドウの
内容を消すことができる。

ブラウザもどんどん進化する。
次のバージョンではどういう機能が盛り込まれるのか。
他のブラウザについても同様である。
ライバル合戦を繰り返しながら、これでもか、これでもかと
ユーザーに親切設計なソフトが誕生してゆく。
クリックや文字入力も必要なし、頭に描いているご希望の
サイトにお連れいたします・・・そんなサイキックな
ブラウザの登場はちょっと遠慮したいが。

ミーちゃん邸に差し込む柔らかな日差しも傾いてきた。
そろそろ去らねばならない時間である。

「あ、そうそう。デジタルカメラ、新しいのを買ったん
ですよ」
そう言ってその実体をバッグから取り出す。

「あら、そうですか〜」
ミーちゃん、さささ〜っと部屋を横切る。
こんな私にもマンウォッチングの才能は存在している。
見逃さない。ミーちゃんがさささ〜っと口紅を塗るのを。

「一眼レフの、最初の予算をちょっとオーバーしてしまった
カメラなんです」
「あら〜」
「じゃあ、せっかく持ってきたので」

この言葉一つでもう窓際へさささ〜っと移動。
日当たりのいいスポットに立ってらっしゃる。
ミーちゃん、モデルの才能もあるようだ。
何一つとってみてもプロ顔負けのレスポンスのよさ。
そして恥じらうようなお顔がこれまた最高だ。
ポイントはもう一つ。
恥じらいながらも堂々としているのだ。

相反するような要素が混ざり合うところに生まれる魅力。
これは一種の上品なフェロモンだ。
80代にしてこういう魅力を放つ女性はそう見つからない。

そして、ミーちゃんとコンピュータ。なんの違和感もなし。
「80代」としてのサンプル的には少々例外的な素質を
お持ちの女性かもしれないが、言えることは、好奇心ある
ところに老いはなし。
まさにインターネット時代を代表する80代である。

すがすがしさ、ういういしさ、そして「エサ」を求めて
やまない前向きな欲。
その小柄な身体には納まりきれない大きな世界を持つ女性。

デジタルカメラの液晶画面には、まさにそんな新鮮度の
高い、凛としたミーちゃんの姿が鮮明に映し出されていた。


レッスンは、これでおしまいです。
乱暴に先生に選ばれてしまって、
翻訳の仕事や母親としての仕事や、奥様としての仕事や、
町内会での仕事でたいへんなのに、
たのしく親切なレッスンをしてくださった
南波あつこ先生、ほんとにありがとうございました。

たぶん、ですが、
ミーちゃんが疲れちゃってなければ、
届いた時に、日記を掲載すると思います。
タイトルはちょっとだけ変えて、
「80代からのインターネット生活」とでもしましょうか。



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