「中卒でいいんじゃない? 日本篇一気読み」

(第1回から、アメリカへ出発前まで掲載しています)



第1回 はじめまして。

はじめまして。中卒男子(15)です。
名前は今のところ公表しません。
好きなように呼んでくれ・・・。
さて、中卒男子って言うと、
「へっ!コイツ人生終わったな!」
と思う人もいるでしょうし、
「これからどうなるかワクワクするねえ!
コンチクショー!」っと思う人もいるでしょう。
もしくは
「人のことなんてどーでもいーぜ!!」
って人もいるでしょう。

しかし、とりあえずこの意味不明で不条理な日記
(っぽいもの)を見てください。
少なくともあなたにとってマイナスにはならないハズです。

僕自身はこの危険で先行き不明な人生を
スタートさせてしまったのでかなりスリリングですが、
みなさんは気楽に読んでってください。

さて、ここまで読んでくれたやさしいあなたは
「こいつはなぜ高校に行かないのだ?」
っと思ったことでしょう。
答えは「夢」があるから・・・。です。
映像クリエイターという夢です。
板前になりたいから高校に行かない、とか、
バンドをやりから行かないってのはたまに聞きますが、
映像クリエイターってのはなかなか聞かないと思います。

高校進学を考えた時期もありました。
でも中3になってから、
もっと冒険をしたいと思ったんです。
ある日、僕は自分の思ったことを
1個も実行に移した事のない自分にきづいたんです。
僕はどうあがいてもただの中学生なので、
できないことっていうのが多いのは分かってました。
もし、自分が強大な才能を持っていたとしても、
今はできないことが多すぎです。
そのため、毎日マニュアル通りの人生というか、
全くノーマルで、自分のやりたいことを
実行できない日々が続いてました。
そんな時、このままじゃあマズイ
と思った僕は中学生という時期にできる
一番の冒険っていうのを考えました。
そして考え付いたのが、高校に行かず、
自分のやりたいことをやる、という選択でした。
高校に行かないという選択は
当時の僕にとってはかなり破滅的なものでしたが、
これ以上自分のやりたいことを隠すのは嫌だった
のでこの道を選ぶことにしました。

僕はとりあえず中学卒業後(今はごく普通の中3)、
英語を学び、そのあと渡米する予定です。

その後はまだ不明です。ワクワクするねえ。

つーわけで、この連載がいつまで続けられるのか
分かりませんが、今後も何卒よろしく。

あー、敬語疲れたぜー。




第2回 夢の難易度と、
    今自分にできる最大限の努力。


夢を現実にするという事は、人によって難易度が違う。
それは、夢の大きさによって違う。
これは、夢自体の大きさもさることながら、
個人のレベルによる差がでかいんじゃないかと思う。

例えば、同じ、「世界一の野球選手になりたい!」
という夢をA君とB君が持ったとしよう。
A君は小さいころから厳しい特訓を受けてきたし、
パパも有名な野球選手なので「素質」もある。
かたやB君は今まで普通に育ってきた普通の少年で、
野球経験も0に等しい。
野球界へのコネも無いし「素質」もあるわけじゃない。
急にうまくなるといった奇跡も起こらない。
そんな2人が同じ夢を持ち、いつしかプロになる。

A君は努力プラス素質で、世界一といわれるほどの
プロ野球選手になるかもしれない。
しかし、努力だけで(努力した量はA君と同じ)
のしあがってきたB君は「プラス素質」の力が無いために
世界一にはなれない可能性が高い。
この2人はやっぱり難易度が違うと思う。

しかし、B君はそういう夢を持ったんだから仕方ない。
例え叶わぬ夢でもB君はがんばってプロになるほどの
努力をしてきた。
だけど結局世界一にはなれない・・・・。
ここら辺になんか妙な不条理さを自分は感じる。
だったらどうすればいいかっていうと、
どうしようもなっかたりする。
夢が叶わないからといってB君が悪いわけじゃないし、
小さい頃から野球を習わせなかった親が悪いわけでも無い。

だからこういう場合は、もう「しょーがない」って
感じだろう。
B君が今の現状に満足してないとしても、
「しょーがない」んだ。

だから僕も今は深い事は考えずに
「映像クリエイターになりたい!」って思ってる。
才能のあるなしは別として、自分はそれがやりたい。
だから未来の自分がどうなろうと
今はただがんばるしかない。
夢の実現のためには、
それに向かってただがんばるしかないのだ。
将来自分がおちぶれようと、知ったこっちゃ無い。
今自分にできる最大限の努力をすることが大事だとおもう。

あくまで自分の意見だけどね。




第3回 自分のアートは「自分」そのものなんだ。

こんにちは。たくさんのメールありがとう!
ヤル気倍増しました。
やっぱ何をするのにもテンションは重要です。

で、メール読んでて気付いたんだけど、
どうもいろいろな事が曖昧になっているようなので、
もう少し深く書きたいと思う。
まず中学卒業後、渡米って書いたけど、
アメリカに行った後どこかの専門学校に行く予定は
今のところ無い。
現在の予定だと、どこかニューヨーク近郊辺りに
ホームステイできればいいなと思ってる。
ホームステイだったら英語はもちろん、
人との付き合い方などの勉強にもなるしね。
そんでミニシアターとかで気の合う仲間を見つけて
そこから活動をしていきたい。
具体的には映画際やその関係のコンテストに
参加してみたり・・・という感じです。

その他にも何かおもしろそうな事があったら
とりあえずチャレンジだね。
映像関係とはまったくかけ離れてても
勉強になる事はいろいろあると思うし。
ましてや外国なんて自分にとっては
まったく未開の地なんだから刺激的な事は
いっぱいあると思う。
いい刺激はガンガン受けたほうがいいと思う。
その上で自分の考えをより形にしていく事が大事だ。

それと、自分のやりたい「映像クリエイター」の
スタイルってのは何も映画監督に限った事じゃない。
自分の中にある「表現したいもの」は
いろんな分野で生かせると思う。
文章であったり、歌であったり、ダンスであったり・・・。
自分の中にある哲学や情熱、意志などは
いろんなことで表現ができる。
でもその中で自分がいちばんフィットするのが
「映像」って分野だ。
だから映画のみでなく、いろんな映像表現に
チャレンジしていきたい。
それに、自分はひとつの「ジャンル」に
縛られるのはキライだ。
自分のアートは誰に分類されるもなく、
「自分」そのものなんだ。
だから将来、「この人の職業は映画監督」って
限定されたりするのはやだな。

で、今その将来のためになにをしてるかって言うと、
まずは友達と短編を撮ったりしてる。
まだふざけて撮ってるだけだけど、
春休み明けに、渡米する前に一発
「今できる自分の限界」的な作品を撮ってみようと思う。
英語に関しては只今勉強中・・・。
成績は、英語に関してはあまり良くなかったので、
渡米する前には、日常会話くらいはマスターしておきたい。
後は現地で直接覚え込む。
イヤでも覚えるでしょ。アメリカにいたら。

でも一応、今は英語だけは余計に勉強してる。
受験勉強は特にしてるわけじゃないから
これくらいはしとかないとね。
後は、うちはWOWOWに加入してるから
そこでおもしろそうな映画はかならずチェックしてる。
他の映画の勉強というのは特にしてない。
一応映画の技術書みたいのは持ってるんだけど、
それはたまに読むくらいで、
そこから深く学ぶものはあんまり無い気がする。
ちゃんと実施してるのはこんなもんだ。
まあ卒業したら時間もいっぱいあるだろうから、
いろいろやってみます。では、また。

↑みなさま、お疲れさまです。
なんか生意気にも書きたい放題やってますが、
これからもよろしくお願い。


第4回 なにかをやらなきゃ、かっこわるいんだ。

なんか語ってるだけで何にもしてないってのは
かっこわるいから、最近はいろいろやってる。
とりあえず英語は全力でやってるけど、
他にも野球やサッカーなど、
昔、興味なかったスポーツたちに挑んでる。
映像とはあんま関係無いっぽいけど、
知識と経験は豊かな方がいい。

夜には公園で一人なわとびをいそしんでいる。
僕は小学校の頃から何回練習しても
二重跳びができなかったから、それを今は練習中。
そしたら、中学校に行っても誰もできないという
幻の後ろ二重跳びができた。
前二重はいまだにできない。

こういう、今まで考えつかなっかたことを
ある日突然するのが好きだ。
前も、試験前に徹夜したとき、急に牛丼が食いたくなった。
普段は妥協して家のカップラーメンとか食べるけど、
その日は吉野屋まで行った。早朝に。
そしたらタクシーの運ちゃんばっかいて、
ワイルドな男の食事場って感じで新鮮だった。

でも僕は新鮮さを求める割りには保守的なので、
危険そうなものにはあまり近づかない。でも渡米はマジだ。
自分が「これだっ!」って思ったものには真剣に挑む。
真剣に考えて、真剣に努力する。
決してふざけて夢を語ってるわけじゃない。
この夢が、15歳の僕自身という人間の、
精一杯の「マジ」だ。

年齢を刻むにつれて「マジ」の方向も
変わってくかもしれないけど、
今はこの夢に真剣に当たっていきたい。
だから、命に関わるような事が無い限り、
渡米はするだろう。

ちょっと前までは未来の事を考え過ぎて
勝手に不安になったりもしたけど、
でもとりあえず体験をしてみないと、何にも語れない。
だからこれからはとりあえず体験をしていく。
あれこれ考えるのは後だ。とにかく僕は本気だ。
人にどう言われようと、僕は僕なりに
ちゃんと全力でがんばってる。

ただ「高校に行かないで、他の事をする」っていう選択は
自分の中ではそんなにヘヴィな事じゃない。
ちょっと違う風に3年間を過ごすだけだ。
自分の本当の理想に近づくための3年間だ。
だから全力で頑張ってるって言っても、
ニュアンス的にはそんなに重いものじゃない。頑張るけど。

本当につらいときはとことんつらいだろうけど、
それは世界中どこにいたって変わらない。
それに自分は日々悩みながら暮らしているわけじゃない。
本人としては、この旅に対して暗いイメージは持ってない。
まわりの反応も極めてライトだ。
明るく考えていきたい。

人によっては、この選択をイバラの道だって言うけど、
イバラの道かどうかは本人の気持ち次第だ。
毎日「やだなー」とか思いながら暮らしてたら、
そりゃあイバラの道だろうさ。
やなことがあるのはどこにいたって同じなんだから、
やっぱ渡米したってイバラはあるだろうけど、
いいことだってあるはずだ。

こういう、単純だけど前向きな気持ちっていうのを
忘れてた気がする。

今はインフルエンザでヤバイ状態だから
何もできないけど、
これ以上何もやらずに語り続けるのは
つらくなっってきたので、
2月中になんか自分なりにすごい事を
やってみたいと思います。


第5回 なにかをやってないと不安なんだ。

受験シーズン真っ盛り。みんな大変そうです。
自分は何かに反抗して高校に行かないって訳じゃないから、
周りの受験生たちを純粋に応援している。
もう高校が決定している人が何人かでてきているが、
やっぱ頑張って勉強して自分の志望校に
みごと受かるってのはかっこいいもんだ。
でもみんな勉強漬けでクラスがダークな雰囲気になってる。
早くみんな合格してほしい。

この時期は出願とかで授業が無くなることが多いから
時間が余る。
そこで、もう合格して、なおかつ英語の得意な人に
中卒レベルの英語を習おうと思った。
本格的に習い始めるまでに、
中卒レベル位のものは完璧に知っておきたいからだ。
いざやってみると、やっぱ難しいもんだ。
NHKでやってる英語講座もちゃんと見るようにした。
教本も買った。
この本はなかなかおもしろくて、
I'm in toruble.(困ってるんだ)とかの
基本表現と並んで、My hounor is on the line
(我が名誉が風前の灯火だ)等のこんなの使うのか?
って感じのやつも書いてある。
他にもDo you want to step outside?
(外へ出ようじゃないか)っていう、
喧嘩を始めるための言葉も書いてある。
こんなのはNHKじゃ教えてくれないだろうな。

いろいろ考えてたら、英語の他にもう一つ
決着つけておきたいものがあった。
自分は塾とか行ってないけど、小林寺拳法を習っている。
始めて2年くらいだけど。
その小林寺拳法で、初段をとっておきたい。
渡米は8月から10月くらいの間にしたいから、
時間的には不可能じゃない。
やっぱ黒帯ってかっこいいもんなー。
それに段を持ってたほうが気分的にもいい。

全部総合すると、野球(趣味)とサッカー(趣味)と
少林寺と英語、そして映画撮影・・・。
それに今は学校もあるから、
結構充実してる日々じゃないか。
やっぱ忙しい方が楽しい。
何かやってないと不安だ。
焦ってるわけじゃないけど、
自分的には情熱をぶつける場所ってのは
あればあるほどいい。
これからは特に映画撮影と少林寺に
重点を置いていこうと思う。
では、また・・・。


第6回 早朝。

浜崎橋お天気カメラ(TBS)を見ながら書いています。
早朝にやってる番組が異様におもしろい。
ハワイとかをバックに聞いたことも無い音楽が流れ続ける。

それが延々と続くだけなんだけど、
飽きずにいつまでも見ていられる。
6時くらいになって、まともなニュースとかが始まると
ちょっとガッカリする。

とにかく地味に展開するだけなんだけど、
ここまで人を引き付けるものはなんなのだろう?
と、考えてみた。真剣に考えるのも嫌だから、
ダルく考える。すると、色んな可能性が見えてきた。
例えば、あの番組は一種の「憧れ」なんじゃないか?
早朝の時間帯なんて、フツウの人は見ていない。
ましてや、幼稚園くらいの子供なんかは
「早く寝なさいっ!!」って言われるんだから、
それに逆らえるわけもなく、見れるハズがない。
しかし、幼稚園生ながらに、
「早朝」への憧れを持っていたのは覚えている。
「深夜」ってのは大抵大人が起きていたので、
強い憧れが無い。
本当に憧れたのはもっと深い、大人も起きてないような
「早朝」にあった気がする。

外がまだ暗いのもあの番組を引き立たせる
スパイスになっているだろう。
あの時間帯に何もしないでじっとしているのはツラい。
無音の世界であの番組は救世主だ。
ただ音楽を聴いているだけでは、まだ孤独だ。
あの単調な映像と合せて、始めて孤独じゃなくなる。

さらに、あの時間にはまだ余裕がたっぷりある。
七時くらいのニュースを見ているときは、
「学校めんどくせーなー」とか思いながら
着替えをしているので、余裕なんてない。
ほぼ毎日「めんどくせーなー」の時間を
経験しているわけだから、早朝の脱力感は貴重だ。

テレビで映画を見るのも早朝がいい。
暗いうちから見始めて、終わった時にふっと外を見ると
夜明け!ってのが気持ちいい。
その一日がとても明るい気がする。
早朝のお天気番組から、
「毎日が楽しいかどうかは気持ち次第なんだな」
っていう考えまで達した。
と、くだらない事を書いているうちに
マトモなニュースが始まっている。
そろそろ寝よう。では・・・。


第7回 3月2日、卒業まであと16日

実は先週、一本の映画を撮ったんすよ。
今までは遊びで3分くらいの超ふざけたやつとか
撮ってたんだけど、今回は割とマジなヤツ。

テーマは「サイキック」……。超能力です。
内容は言葉で説明してもしようがないので説明しないけど、
わりとイイ感じに仕上がった気がする。
ただ、いろんな人にスカウトしに行ったら
「作品見せてよ」って声が多くて、
そのための、プロモーシヨンのための作品でもある。
だから自分にとっては、かなり重要な映画になった。
んで、数人に見せてみると結構好評だったから、
次は更に良い作品が撮れると思う。

それにしても、今回は10分くらいの短編だったんだけど、
撮ってるときは本当に楽しかった。
俺はこれがやりたかったんだよっ! って感じだ。
次の作品はコンテストに出す予定があるので、
なんか、いよいよって感じになってきた。
少しづつだが、確実に動いていきたいと思う。

学校はもう大詰めになってきた。
休日も含めてあと16日(3月2日現在)……。
9年間続いてきた学生生活もあと16日だ。
早いもんだ。

熱血教師達はここにきていろいろな事を語り始めている。
金八でしか見たことのない、
道徳とか、教師が自分の人生を振り返ったお話が
連日繰り返される。
でも、金八のように泣きながら本気で怒ったりとかは、
さすがに誰もしない。
そこらへんに現実を感じる。

この間、卒業式にいったい何人の人が泣くだろうか、
という話題になったが、
教師との感動的な出来事が少ないと泣く人も少ないだろう。
涙がないとイマイチ卒業式的な感じがしないのに……。
とにかく後16日。
とりあえず悔いのないように過ごしてみよう。


第8回 今までありがとう、バリア

卒業まで後6日だ(3月12日現在)。
先週あたりから授業が終わり、
卒業式の練習(通称、卒練)が始まった。
卒練は今年で3回目だが、
今回は「主役」としての卒業式だ。

1、2年の頃は教師から
「3年が主役なんだからおまえらは目立つなよー」
と言われたので、かなり適当にやってきたが、
今回は気合の入りが違う。
しかし本番はともかく、練習の段階では
ただダルいだけなので、今は3月初旬独特の
ヤル気の無い雰囲気が漂う。

小学校の時もそうだったが、3月初旬ってのは
一番ヤル気の無い時期らしい。
授業も無いし春も近いんだからしょーがないか。
しかし、もう一週間きってるんですよ。
9年間も続けてきたものがあと6日だよ。
卒業後は自分自身がもっと進化しないとね。

ちょうど卒業式まで後一週間に迫った3月11日の夜、
寝ながら卒業後の事を考えていると、
ふと無限地獄的なものを感じた。
幼稚園から始まって、小、中学校と
規則正しい生活を送ってきた。
その時はあまり代わり映えのしない生活であっても、
少なくとも大きく社会から外れることも無かった。
色々なものから守られていたし、自分が何もしなくても
解決できてしまうことがたくさんあった。

その、今まで自分を守っていたバリアが
後一週間で消えてしまうのだ。
そのことに関して一瞬だけ不安を感じた。
しかし、無限地獄的要素を感じたのは不安ではなく、
余りにもできることが増えたからだ。
どこまででも落ちていけるし、
どこまででも昇っていける。
今までに無い自由度だ。
今までありがとう、バリア。
これからはもっとワイルドに生きていきます。


第9回 卒業式で熱くなった。

ついに卒業してしまいました。って言っても4月までは
中学生なんだけど・・・。

卒業式を迎えてみて思う事だが、うちの学校ってのは
「流行」が無かった気がする。
小学校の頃は「ドッチボール」とか、
「サッカー」とか、「将棋」などの、学年全体が
ハマった「流行」があった。
しかし、中学校に入学してからの3年間、
学年全体がハマるような流行がなくなった。

中学生になってからみんな多様化してきたのだろうか?
社会現象になってる事ですら、学校で話題になることは
少なかった。唯一みんながやった事ってのは、
教師のモノマネくらいなもんだ。

よく、大人が「今学校とかで話題になってる事は何?」
って質問をするが、その質問はすごく困る質問だった。
何故なら流行なんて無かったからね。

そんな冷めた学校でも、卒業式だけは熱くなった。
泣くヤツや異様にハイテンションなヤツ。
滅多にしゃべんないヤツが、その日に限っては、
しゃべるしゃべる。熱い・・・。熱いぜ!母校!!

忘れてしまっていたが、小学校の卒業式も熱かった
気がする。式自体はだるいだけで、
泣くヤツは少しいるが、基本的には無理な姿勢で
2時間近く座っているんだから熱くとも何とも無い。
しかし!式が終わって校庭に出た瞬間、
学年は一つになるんですよ!泣く人もいるけど、
それはうれしさも半分混じった涙だ。

基本的にはみんな卒業の雰囲気を楽しんでいる。
運動会でも、文化祭でも一つになれなかった学年が、
ここまでハイテンションになれるとは思わなかった。
すごいね。卒業式。何か、魔力を感じるね・・・。

とにかく、中学の卒業式ってのは、おそらく今までで
最高のイベントだったと思う。
これからもこんなイベントはそうそう無いだろう。
そう思うと、高校の卒業式が経験できないのが少し残念だ。


んで、今は一応春休みって事になるのだろう。
大体みんなは4月中に高校の始業式があるみたいだから、
そっからはいよいよ、僕の人生も大きく変わっていく事に
なると思う。現時点では、細かい計画は立っていないが、
日本にいるうちは英語三昧な日々になりそうだ。

うちの学校からはやっぱほとんどの人が高校に行ったが、
まあ、とりあえずお互いにがんばりましょう。
ってことで学生としてので最後の更新を終わります。


第10回 学生でなくなった自分。

4月の1日に、ついに学生卒業を果たした。

夜になると、翌日に向けた、
学校で披露するためのギャグを考えることがある。
しかも、学校を卒業したことに5分間くらい気付かずに、
考え続ける。

5分後に自分が卒業したことにやっと気付く。
静かな空間で、静かに重要な事に気付く・・・。
これほど空しい事はない。

その事を友達に話したら「おめー、芸人だなー」って
言われた。
一般的には、夜にギャグを考えるということは
少ないらしい。
しかし、さすがに9年間もそれを続けると、
癖になってしまうものだ。

ギャグを考える時は、個人向けのやつと、
クラス全体にうけるようなやつを考える。
個人向けのやつだったら、
その人とたまに会うときにさりげなく披露すればいい。
しかし、クラス全体向きのやつとなるとそうもいかない。
これから先、クラス全体が集まることは少ない。
全体向きのギャグを考えているときに
自分が中学卒業した事を思い出してしまうと、
余計つらくなる。

なんだかんだ言っても中学校生活は
楽しかったんだなー、とその時痛感した。
これからはワールドワイドなギャグを考えて行こうと思う。

中学を卒業してから、いろんな事が本格化してきた。
今までぼやけてきた「先の事」ってのが
だんだん後回しにできなくなってきたので
なんとなく立てていた予定が現実味を帯びてきた。

一番大きく変化したのが
本格的に英語を習い始めた事だ。
本格的って言っても、英語教室とかに
通い始めた訳じゃないが、
英語の得意な友達に教えてもらっている。

改めてやってみると、やっぱ英語は難しい。
まだまだ先は長くなりそうだ。
とりあえず出発予定の10月までには、
生活会話は身に付けておきたい。
6ヶ月の間、英語漬けの生活をしていこうと思う。
いつ英語で夢をみるようになるんだろう・・・?


第11回 働かなくては!

もうまわりの人達は高校生活が始まっているようだ。
みんな忙しいらしく、さすがに毎日は遊んでいられない。
部活もそろそろ始まっているそうだ。

自分も、この乱れきった生活を
なんとかしなくてはならない。
みんなが勉強している時間に
ぐっすり寝ているのはどうもしのびない。

もともと朝は苦手で、中学生の頃は
「朝ぐっすり眠れるというのは
どんなにすばらしい事だろう」と良く思った。
朝7時に無理矢理起きる度にそう思った。

僕は絶対二度寝をした。いや、それ以上寝てた。
目覚し時計が10分おきに鳴るので、
8時までには7回鳴る。つまり六度寝。
最低でも8時には起きないと遅刻するのだ。
しかし8時に起きた場合、
支度をする時間は5分しかない。
罰ゲームのような忙しさだ。
それでも遅刻は一度もないのだから、
我ながらよくやっていたと思う。

それが今では、昼過ぎまでぐっっすり寝ている。
睡眠時間が10時間をこえる日も多い。
あの早起き地獄に申し訳がたたない。
しかし、早起きしてもすることが無いのだ。
早起きしてニュース等を見ていても、
1時間もすればまた寝てしまうだろう。

早起きするには理由が必要だ。
無理矢理じゃないと、朝早く起きるなんて無理だ。
そこで、朝に起きる理由を考えてみた。
やっぱりバイトが一番だと思う。
やっぱり、何か働いていないと腐ってしまう。
休日はツラい平日があるからこそ楽しい。
その感覚がマヒしてしまう。

働かなくては!

しかしバイトをさがそうにも、
15歳じゃどこも雇ってくれない。
最低でも16歳以上でないとダメなようだ。
偽ったらまずいのだろうか?いや、まずいだろう。

友達に聞いてみても、誰もバイトしてない。
たまにしてる人がいても、
親の仕事の手伝いだったりする。

そこで、友達と新しい仕事を考えてみる。
未成年でもできる元手のいらない仕事はなんだろう?
悩んだ末に、名案がでてきた。

「誕生日祝います」
・・・誕生日祝い屋である。
殴られ屋とか、路上マッサージ師とかと同じ匂いのする、
あたらしい職業。
寂しい一人暮らしの人などに、
低価格で夢のようなひとときを・・・。
これはなかなかの名案だと思う。
賛同する人が集まったら実行するかもしれない・・・。

ちなみに、只今映画撮影中です。


第12回 この感覚は、注射を打つ前と似ている

友達がスーパーのレジでバイトしているのを発見した。
それを見て、かなり自分を情けなく感じた。

僕は何かを始める前、いろいろと考え込んでしまう。
「失敗したらどうしよう」とか、
「失敗した場合、その後どうやって対処しよう」などと、
失敗した場合に他人に迷惑がかかる事、
ってのはそんな事ばっか考えてしまって
結局実行できなかったりする。
失敗した場合の「最悪のパターン」を考えるあまり、
自分の望む「理想の自分」になれない事が多い。
今さら、「あの時、ああしてれば・・・」なんて
考えたりはしないが、
それで逃がしてきたチャンスも多かったと思う。

そのスーパーでバイトする友達は、
かなりなれた手つきでレジを打っていた。
多分、最初からああは速いレジ打ちは
できなかったんだろうと思う。
しかし、今はちゃんとレジ打ってるし、
おつりも間違う事無く渡している。
僕はこういう域に達するまでの過程が恐かったので、
何かと無難な道を選んできたんだと思う。

中学校を卒業してから今まで何かとバイトを探してきたが、
「これはいけそう!」ってのを見つけても、
結局、何もやってない。
本気になればなんか見つかってたかも知れない。
ほぼ日の連載をやる事になったときも、
最悪のパターンを考えた。
あの時「やらない」って言ったら、
今もぬるま湯のような生活がつづいてたんじゃないか?

しかし、なんだかんだ言ってもここまで続いてきた。
この感覚は、注射を打つ前と似ている。
医者が自分の腕を持って、
針を刺そうとしているときはとてつもなく憂鬱だが、
済んでしまえば過去の事。
病気に怯える必要も無い。
今となってはほぼ日の連載を続けている事も、
自分が高校に行かないで
映像クリエイターを目指している事も、
全然後悔なんて無い。
むしろ、あの時怖じ気づいていたら
もっとダラダラした生活になっていたと思う。

今の自分は、できるかもしれないバイトを目の前にしても、
怖じ気づいてしまう。
あのスーパーでバイトをしている友達を見て、
とりあえずなんでもチャレンジしてみようと思った。
後で後悔などしたくないので。
「高校行かないでなにやってたの?」と聞かれても、
恥ずかしくない答えが言える自分になっていこうと思う。


第13回 衝撃的な一日

先日、バイトの面接に行って来た。
面接が終わった時は採用という事になっていたのだけれど、
後日電話がかかって来て
「18歳未満はちょっと……」という理由で
断られてしまった。
くっそー! あらためてキビしさを確認しました。

しかし、このバイト面接の日は僕にとっては
いろいろと衝撃的な事件が起こった。
まずは面接地の三鷹のすがすがしさ。
まず、駅が最高だった。
白い地面で光の具合も充分だった。そして、広い。
町全体を見ても、道が広くて気持ちいい。
やっぱり、都心とは雰囲気が違う。

この面接日は、久しぶりに電車に乗ったので、
「電車の雰囲気」をすっかり忘れていたのだが、
乗り換えをしていくうちに勘がもどってくる。

そして事件は起こったのです。
「Excuse me.」と、荻窪駅で
いきなり外国人の方に話しかけられた。
外国の人と1対1で話すのは初めてだし、
まさか駅で話しかけられるとは思ってなかった僕は、
とっさに「はい」と日本語で答えてしまった。
そのあとその人は、ハイスピードで
(英語の普通のスピード?)で話し始めた。
頭が真っ白になった。まさに流し聞き。
英語が理解できないというよりも、
目の前で外人さんが話していることが新鮮すぎて、
英語の内容にまで頭がまわらなかった。
唯一ハッキリ聞えたのは、「need」という単語だけ……。

流れ的に乗り換えの事とかを聞かれたらしいのは感じたが、
何を言っていいのか当然わからない。
そこで最後の気力をふりしぼり、
「I can not speak English.」
とだけ言った。
すると相手は「Oh!」と悲しげな表情を見せた。
申し訳ないなと思い、「Sorry.」とだけ言い残し
逃げるようにその外人さんから離れる。

初めて街で外人さんに話しかけられたのが
新鮮でうれしかったが、しばらくして、
おいおい! と思い直す。
そういえば俺はアメリカに行くんじゃないか!
こんなことでどうする!
帰りの電車の中ではそればっかり考えていた。
あらためて英語を本気で勉強しようと思った出来事でした。

帰りの車中では、隣に座っていた女子高生が
「外国人」のことを「エセ人間」と言っていた。
普通ならば、僕もこの人達と一緒に勉強するんだなー。
なんて思っていると、6駅も乗り越してしまった。
その駅で、インド人風の女性が二人乗ってきた。
インド人の女性が着る服(サリーとかなんとか)を
着ていて、額に点があったから多分間違いないだろう。

その人達は席はガラガラなのに、
わざわざ僕の向かいの席に座った。
一瞬目が合う。イヤな予感が走る。
案の定一人が話しかけてきた。
英語じゃないっぽいから
多分ヒンドゥー語だったんだと思う。
ヒンドゥー語なんてわかるわけないだろう。
しかし、向こうは真剣に話しかけているようなので
「Sorry.」とだけ言って、
急いで電車を降りた。

なんで逃げなくてはならないのだろう?
しかし、逃げずにはいられない。
ま、どうせ乗り越してたんだけど。
まったく衝撃的な日でした。

ちなみに、今は新しいバイトの面接を受けたので、
その答えを待ってるところです。
受かるといいけどな。


b>第14回 バイト探しマシーン

前回、面接を受けて答えを待っている状態だったが、
またもや落ちた。
しかし、今回落ちたことでかなりフっ切れた。
予想以上にきびしいらしい。
まあ、みんなあれだけ職を探してるんだから
しょうがない気もする。
予想以上にきびしい現実を見ることによって、
「最低のパターン」がよく見えるようになる。
次に落ちたとしても
「最低のパターン」を知っているため、
そんなに戸惑う事はないだろう。
受かればうれしいし。
そんな折、近くの工場で
アルバイトを募集しているのを発見。
また受けてみようと思う。
こうなったら「バイト探しマシーン」と化して
挑むしかない。

2回目の面接地は五反田だった。
三鷹がかなり高貴で
すがすがしい雰囲気がしていたのと対照的に、
五反田は完全なビジネス街といった感じ。
巨大建造物マニアの僕としては
ビルがいっぱいあるのはうれしかったが、
西新宿のように洗練された感じが少ないとおもう。
しかし、面接場所のビルが見つからなくて
30分くらいさまよっていたら、
思わぬ安らぎポイントを発見。
目黒川沿いは妙に田舎っぽくなってるじゃないか!
ビルに囲まれた中にこういう場所を発見するとホッとする。

その後15分間街をさまよい、
結局銀行の前にいたガードマンに道を聞いて、
やっと着いた。
(1時間前に五反田に着いていたので、
 この時点で10分くらい余裕があった)
しかし、この日は猛暑だったので
これ以上歩いたらヤバい! と察し、
とりあえずベンチに座って本を読む。
最初は他のベンチにサラリーマンの方々が座り
弁当を食べていたようだが、
1時に近付くと、次々と人は消えていった。
昼休みは1時までらしい。
こういう会社員の方々のリアルな日常を
目の当たりにすると、
やはり家でじっとしているよりは
働いているほうがいいと思う。
学校にいるときは少しでも休みがほしかったが、
いざ休んでいると全てにおいて物足りなくなってきた。
今、高校生になった友達の話を聞いてみても、
つらいところもありそうだが
毎日何かをやっていればダメになることはないと思う。
こうやって高校に行かない道を選んだからには
ちゃんとやることを見つけなきゃいけない。
やることが最初からあった中学校が
いかに楽だったかがわかった。
とにかく何でもできる状況にある分、
マニュアルなど一切無いので
それをしっかり自分で定めて実行するだけの力が必要だ。
ここまで来たからにはやるしかない。
とりあえずバイト探しに本腰を入れて頑張ろうと思う。
渡米予定の10月も後わずか。
すごく楽しみになってきているが、
いろんな現実が見えて来ている。


第15回 時間はいっぱいある

仕事が見つからないとか、毎日暑いとか、
台風が来たとか、英語がなかなか覚えられないとか、
あまり状況的にはよくないんだけど、
よく考えたら時間はいっぱいあるって事に気付いた。
僕はあと5年間生きたとしてもまだ20歳だ。
15歳の僕が見る限り20歳ってのはまだまだ
いろんなチャンスが残っている年齢だと思う。
それに5年という期間はよく考えるとかなり長い。
僕が10歳の頃から見ると15歳の現在は
かなり進化したと思う。
ただその分、様々な常識とか思想が
できあがっちゃてるのでこれからの
5年は10歳からの5年と比べると成長は少ないかも知れない。

しかし、これからの5年は
未知の領域に足を踏み入れるわけだし、
そうとうなアクシデントが無い限り
アメリカで努力すると思う。
したがってこれからの5年間はデカい。
20歳になってから5年たったとしても25だ。
今が調子良くなくても時間とか希望なんていくらでもある。

特にこれからの時間は限りなく自由なわけだし。
ただ5年間という期間もなんだかんだ言って
時間が過ぎていくごとに「今」の繰り返しだから
はやいこと充実した「今」を実現できるように
努力しようと思う。
何が楽しいか、何が幸福か何て事は、
個人個人の感覚なんだろうと思うけど
やっぱり楽しんだ奴の方が絶対得だろう。
調子良くない今を悩むより調子よくするための
努力をしている方が楽しいし、なにより楽だ。
アメリカにどれくらい滞在するのかは
今は分からないけど、とりあえず5年もあれば
できることはいっぱいある。
それに、そこで努力していれば何らかの実績は残ると思う。
とにかく時間もたくさんあるし夢もでかいし
学ぶ事もいっぱいある。
まだまだこれからです。


第16回 あまりの暑さ

最近は気が狂うほどの暑さが続いている。
僕の部屋は中二階(ロフト)があって、
普段はそこで寝ているのだが、
そこの気温は凶悪なまでに暑い。暑いというか、痛い。
僕の部屋は二階にあるのでただでさえ暑い。
昼は涼しいところに非難したり、
クーラーをつけたりしているのだが、
夜は中途半端な気温になるので大抵クーラーは消している。

寝る時間は当然消えてるわけで、
その時は快適に寝ていたとしても
朝の7時頃くらいからはじりじりと熱されていく。
最初に暑さで起きるのは9時くらいだ。
僕は目覚し時計などの騒音や、暑さ、
寒さなどで目覚めるのが大嫌いなのでかなり
機嫌の悪い状態でクーラーをつける。そして再び眠る。
しかし、一向に涼しくならない。
何故なら寝ているところがロフトだから。
冷たい空気はすべて下にたまってしまう。
この状態で正午を向かえると、いよいよ地獄の始まりです。

外が35度だとしたら、ロフトは40度くらいだろう。
ロフトから落ちないための金具が触れないほどに熱くなり、
窓から入ってくる直射日光で身体は焼かれ、
あまりの暑さに幻覚を見る。
当然、脱水症状気味にもなる。
というか吸う空気がすでに熱い。
人に聞いたところによると、
あまりにも暑いところで寝ていると、
寝ていても疲労が激しいらしい。
このままでは発火するかもしれない。
さらに夏は「ゴキブリの季節」でもあるわけで、
家も毎年出現する。
僕は一人っ子だし、
他にゴキを退治してくれる人がいないので、
出現するたびに新聞の数が減っていく状態だ。
最近は新聞で倒して掃除機で吸うので、
「ティッシュでくるんで捨てる」という最も
イヤな作業は無いのだが、出現数が多いので性質が悪い。
おまけに奴等は飛ぶじゃないか。
涼しい時期に現れてくれれば冷静に退治できるのだが、
夏に現れるとゴキの退治だけで一日分の労力を使ってしまう。
今年に入ってからはまだ2匹しか倒していないので
まだまだ出てくるのだろう。
考えただけでもいやだ。海にでも逃げよう。
ところでアメリカにも
ゴキブリはたくさんいるんでしょうか?
そして一番最悪なカマドウマもいるんでしょうか?


第17回 本当に後悔していないか

もう中学校を卒業して4ヶ月以上たつわけだが、
今、自分がこの道を選んで本当に
後悔していないかどうかを考えてみた。

僕の出身の中学校の先生とか、
僕の親に
「高校に行かないでアメリカで映像の勉強をしたい」
と相談した時、基本的には反対されなかった。
まあ誰が反対しても行くつもりの覚悟だったんだけど、
別に反対されないので誰とももめる事なく卒業した。

つまり、「高校に行かない」という選択が
卒業した時点でリアリティを増したけど、
別にそこまでの道のりが大変だったわけじゃないので、
その後の自分の立場とか
後悔とかを深く考える事はなかった。
それからもう4ヶ月もたったのだけど、
やはり基本的には後悔していない。

ただ、高校に行かなきゃ味わえないだろうなぁという
面白さが欲しくなる時もある。
例えば友達から部活の話を聞いていると、
合宿いいな〜とも思ったりする。
今となればクラスでただ友達としゃべるだけでも
楽しかったんだと思う。
だけど僕が高校に行っていたら
こんなことは思わなかっただろう。

朝早く起きるのがイヤだったり、
毎日部活があって面倒くさかったりして、
もう行くのがいやになってたかもしれない。
僕は結局いろいろ考えて高校に行かなかったので、
高校に行かないなりのおもしろさを知っていると思う。
赤点とか気にしなくていいし、
無理に朝早く起きる必要もない。

それになんだかんだ言って自分のやりたいことを
実践してるので将来のビジョンとかも浮かびやすいし、
その将来のビジョンはすごく楽しいものだ。
そのビジョンを実現させる努力も惜しまずにするだろう。
日本の高校に行くのと、
アメリカに映像を勉強しに行くのは、
両方いっぺんにはできない。
でも、両方に楽しい事とか学ぶ事があると思う。

僕の場合やりたいことがあって
高校に行ってないわけだから、やはり後悔はしていない。
ただ、高校に行っても面白いことはあっただろうから、
結局どっちが正解かなんて無いんだと思う。
自分の選んだ道が自分にどう作用してくるか、
そして自分がそれに満足しているかが全てだと思う。


第18回 バイト。

実はここ最近はバイトをしていた。
学校行っている時と一緒の、
「朝早く起きて夕方頃帰って来て夜は寝る」
という生活を久しぶりにした。
懐かしい。

朝早いのは辛いが、久しぶりなので爽快だった。
やはり普段ある程度辛くないと休日は有り難くない。
高校生の友達によく
「お前毎日休みでいいよなぁ」なんていわれるけど、
それはやっぱ違う。
一般の学生が夏休みに入った時、
やはり僕も「普段の生活からの開放」という意味での
夏休みが欲しかった。
中学卒業からぶっ通しで休みだったため、
今回の夏休み期間は逆に空しいだけだ。
毎日友達と遊んでいても、
もうすでにこの夏休みは今までの夏休みとは違う。
そんな夏休みじゃない夏休みに
バイトが決まったのは幸運だった。

そろそろじっとしてるのも限界だ。
朝早く起きるのは相変わらず無理があるのだが、
毎日ある程度忙しい方がいい。
一日に一回くらいなにか
刺激的な出来事がおこらない限り、
ただブラブラしているだけだと腐ってきてしまう気がする。

今回のバイトは
とある女子校のリニューアルにともなった工事の一環で、
「清掃業」をやった。
「女子校」というキーワードを聞いて、
華やかさをイメージした人、それは間違いです。
完全な「男の職場」だった。
パワーとスタミナがモノを言う工事現場なのです。
そこで屈強な男共に囲まれながら仕事をしたわけだが、
最初はかなり絶望的だった。
こんな所で何日も仕事するのかよ〜と、
早くも「飽きた」モードに入った。
しかし男共の仕事ぶりはパワフルで、なんとも男らしい。
なにかフっ切れた感じがする。
もくもくと仕事をこなし、
あまり多くを語らず金をつくっていく様は
この上なくかっこいい。
今回は4日間のバイトだったのだが、
最後の方では自分のユニフォームに誇りが持てた。

この4日間は炎天下の立ち仕事で、
朝も早くこれ以上やったら死んでしまうという状況にまで
追いつめられたが、やってよかったと思う。
こういうパワージョブをやったかやらないかでは
人生観がまた違っていただろう。
朝の安全朝礼、休み時間の脱力感、
サッシをきれいにする掃除方法など、
人とは違うことを経験できてよかった。
僕と同じようにバイトを探している人は、
こういう工事現場で働いてみるのはどうでしょう?
朝の安全朝礼、たまらなくかっこいいです。
これを知っているか知らないかでは
後の自分が変わってくるはずです。

この後もかなりぎっしりバイトができそうな状況にいる。
そんな折、渡米が様々な事情により12月に延期になった。
後3ヶ月。英語力とか、事前知識とか、
そういったものがかなりギリギリ。
まあ余裕作っちゃうとどうせ遊んじゃうし、
12月には出発します。


第19回 へこみ気味なので。

原稿遅くなっててすみません。
バイト始めたのはいいんですけど、
いくら言っても給料が入ってこないんで、へこみ気味です。

習っている小林寺拳法ももうすぐ試験で、忙しいです。
他にも色々と嫌なことが続いてます。
ですので、今なにか自己表現をしてもすごく愚痴っぽく、
なおかつ暗い感じになってしまう気がします。

とりあえず初段受験の11月12日の前に、
仮試験があるのですが、
それまではそっちに専念したいし、
それが受かれば少しは気が晴れると思うので
もう少し待って下さい。
では。


第20回 予防接種とインフルエンザ

かねがね疑問に思っていることがある。
それは、
『予防接種とダイレクトにインフルエンザに
 感染するのでは、免疫の威力は違うのか?』
と言うことだ。
中学校の保健の時間は、
うちら生徒の間では「寝る時間」になっていたため、
授業の記憶がほとんど無いのだが、
予防接種についての授業はちゃんと聞いていた。
『予防接種は弱ったウィルスを打ち込んで、免疫を作る』
と言った内容だったはず。
それで更にうろ覚えなのだが、確か定期的に打ち込めば、
ますます免疫が強くなって
病気にかかりにくくなる体になるという話を
聞いたような・・・。
それで思った。
僕は覚えている限りで3回も
インフルエンザに感染しているので、
相当強くなってるんじゃないか?と。
弱ったウィルスではなく、
元気なウィルスに3回も勝ったのだから、
もう無敵なんじゃないか?と。
3回感染したインフルエンザによって、
いずれも40℃に達するほどの熱がでるという、
かなりヤバい状況まで行って、いずれも生還している。
二次感染も経験済み。
しかも2回目の感染は去年の一月で、3回目は今年の一月。
だんだん強くなっているのだろうか?

友達に『予防接種ジャンキー』がいる。
毎年年末にインフルエンザの予防接種を受けているらしい。

その人も昔感染し、
42℃という生と死の境界線まで行って帰ってきた。
その時の感想は、「脳が溶けた」の一言。
とにかくその人はその一件以来、
毎年予防接種を受けている。
僕がインフルエンザを呼びやすいことをその人に言うと、
「お前も予防接種すればいいのに」などと言うが、
 僕は注射がきらいなので無理だ。
それでも毎年感染するのも嫌だ。
だから予防接種とダイレクトに感染するのでは、
ダイレクトな方が免疫が強くなると信じたい。

今年の年末から年始にかけてその友達は
また予防接種をするはずだ。
僕もまた感染するかも知れない。
結局苦しんでるのは僕の方だが、
最終的には対インフルエンザ用の免疫力はつくのだろうか?
ただ、風邪とかは何度かかっても、
いくらでも感染している。
そう思うと不安になってくる。
インフルエンザも同じかも知れない。
やっぱり予防接種をするのが正しいのか?


第21回 渡米時期と持ち逃げと

今、忙しさの頂点にいるので風邪気味。
しかし、いろいろと
急展開が11月〜12月にかけてあったのです。
まず、渡米の時期が決定!
とりあえず現地に慣れる意味と、英語の習得、
ビザの取得のために半年間英語学校に通うことにしました。

その学校が2001年3月5日からなので、
おそらく2月の終わりか、3月の初めには
日本をでることになるでしょう。
場所はニューヨークのガーデンシティ。
ホームステイになる予定です。
だいぶ遅れましたが、やっと決定です。
小林寺拳法の初段受験も12月17日に延期。
しかし、もう総仕上げって感じです。

さらに、今月12月に入って早々、
うちのアルバイトの会社が夜逃げ。
7万ほど持っていかれました。どうしたらいいのだい?
なんか犯罪が増加する理由がわかる気がする。
働いて金貰えないのだったら犯罪に走るしかない。
僕は7万で済んだからいいものの、
もうアルバイトをする気がおきません。
まあ、罪も犯さないでしょうが。

扁桃腺が痛いので、今回はこのへんで。


第22回 22世紀の話し

もうすぐ21世紀ですが、今回の原稿は22回目なので、
22世紀の話しをしましょう。
僕らの世代でも「22世紀のイメージは?」と聞かれると
当然「ドラえもん」なわけです。
しかし、僕は多分21世紀中に死ぬだろうから
ドラえもんにはあえないでしょう。
向こうから来てくれない限りは。
22世紀までに地球がある程度平和な状態だったら、
ドラえもんは必ずできているはずです。
何故ならドラえもんを作ろうとする人は絶対いるから。
おそらく僕と同じ世代の人の中にも。
よく「未来を見通す才能」などと言われますが、
あれは多分間違いです。
「未来を見通す才能」を持った人が過去に語ったこと、
表現したことを現実にしたいと思った人が
その未来を実現させているはずです。
もとからある未来を過去に予想したのではなく、
未来の基盤となる発想の発案者が、
「未来を見通す才能」といわれるものを
持った人なのではないでしょうか?
ドラえもんを見た人の中には必ずドラえもんを
作ろうとする人がいるはずです。
だから、22世紀には多分ドラえもんがいます。
21世紀の後半頃に生まれた人はドラえもんが
見れるかもしれません。いいなー、ドラえもん見れて。
22世紀最初のドラえもんは黄色でしょうか?
青でしょうか?
もしかしたらいきなり青いドラが作られるのかも。
もしかしたら22世紀になる頃には
ドラえもんが本当は黄色いこと、
本当は耳がついていること自体、
忘れられているかもしれないですね。
とりあえず21エモンはもうすぐです。

12月26日に16歳になりました。
16歳になるまでにアメリカに行く予定だったけど、
来年の3月になりました。
2000年までに少林寺拳法の初段も合格したので、
とりあえずさっぱりと21世紀を迎えられます。
2001年の大半はアメリカで過すことになりそうです。
多分なんらかの手応えがつかめるまで
帰ってこないでしょう。
26日には友達と寿司を食いに行ったのだけど、
その中に悪いものでも混じってたのか、
その後すぐにリバースしました。
かなり久しぶりのリバースです。
なんだか20世紀中の悪いもの
全部吐いたみたいで幸先いいです。
では、よいお年を。


第23回 鏡に写っていたのは

友人の家に泊まりに行ったんですよ。
某俳優さんの息子さんなんですけど、
すごく楽しいいいヤツなんですね。
で、その人は高校に行ってて、
普段学校に行く時は制服なんです。
だから僕は着てみたんですよ。
高校の制服を。早朝4時に。

丁度東京は大雪だったんですけど、
コンビニに行く事になったんですよ。
着替えるのも面倒くさいから
制服にダッフルコートだけ羽織って出掛けたんです 。
ローファーまで借りて。
雪が積もったあとに雨が降ったので、
地面は果てしなく滑るんです。
青梅街道沿いのセブンイレブンの前には
巨大な人型(人が口を開けているタイプ)のカマクラが
作ってあったりして、割と人通りの多いところなのに
よくこんなの作ったなあ、とか言いながら
歩いてコンビニまで行ったんです。

雪&早朝ということでコンビニは人がいなかったので、
雑誌を立ち読みしてたんですけど、
防犯用の鏡みたいのが吊ってあるじゃないですか。
あれをふと見たら・・・。
びっくりですよ。

高校生だったんですよ。鏡に写っていたのは。
警察に見つかれば注意されそうなくらいに高校生なんです。
びっくりですよ。ちゃんと制服とか着れば
高校生に見えるものなんですね。
それが僕がおそらく人生で唯一高校生になった瞬間です。
感動でした。

スーツを買いに行きました。
渡米に関して必要なものらしいです。
留学相談所みたいなところでもらったマニュアルには
必要度が最高になっていたので。
試着してみたら、なるべくサラリーマンっぽく無いのを
選んだんですけど、やっぱり高校の制服とは別物です。
スーツは小学校の卒業式の時以来です。
これはこれで感動です。

あとはビザをとって保険に加入すれば
無事に行くことが出来ます。
出発は2月終わり〜3月始めになるでしょう。
今は実はひしひしと忙しくなっています。




(もとのページに戻る場合はこちらへ