第2回 あれ? 虫ブーム!?

ほぼにちわ!
今までのほぼ日で掲載していた虫コンテンツを
改めて読んでくださっているかたも
結構いらっしゃるようで、ありがとうございます!
昔のコンテンツを読んで投稿してくださっている方には、
虫博士というわけではないのですが‥‥と遠慮がちに
投稿してくださるかたもいらっしゃいますが、
どうぞどうぞ、日曜日は虫の解放区、
もう言うなれば虫祭りですから、
みんなで楽しく盛り上げましょう!





な、なに!? 今、「虫」がキテルんですか?
というのも、最近私の周りで、「虫好き」の
カミングアウト(?)が続いたのです。
ブログが「昆虫研究所」になりかけた人、
そのブログへ熱ぅくコメントを寄せる人、
地域の昆虫クラブへ入会していた人、などなど。
みな、それまでは全く別の話題の友達でした。
この新コンテンツのことを、
早速彼らに紹介させていただきます。
あ、もちろん私も「虫好き」。
というか、虫に遊んでもらって育ったくちです。
それらの話は、また追々送らせていただきます。
(漆花)

漆花さん、ありがとうございます!
そうなんです、なんだか何気に最近虫の話題が
ほぼ日周りにも増えているような気がします。
私も実は‥‥という人が結構いるんです。
まだまだ出てきそうな予感がプンプンします。
虫好きの方々、
「ほぼ日」カミングアウトをお願いしますね!


つまぐろひょうもん

こんにちは。
虫博士、ではなく
特に虫好き、というわけでもないのですが
そんな人でも投稿していいかしら、と
思いきって投稿してみました。
しばらくお付き合いくださいませ。

私は保育士をしています。
そのため、虫と関ることが
必然的に多くなります。
と言っても、都会に住んでいるので
それほど多くの種類と
関るわけではないのですが。
そんな私の気になる虫は
「つまぐろひょうもん」です。
よくいる蝶なので
めずらしくもなんともないと思うのですが、
毎年つまぐろひょうもんの幼虫が出る季節になると
わくわくしてパンジーや
スミレ(を餌にして育つので)を
覗きます。

つまぐろひょうもんの幼虫は
とげっぽい突起物が身体全体にあり、
黒地にオレンジ、という
一見毒でも持っていそうな外見なのに
全然危険じゃないところが好感が持てます。
手の上を這わすと、その感触はなかなかよいです。
たくさん集めて子ども達と一緒に飼うのですが、
そのためにパンジーやスミレを取ってきます。
その時の私にとって、パンジーやスミレは
愛でるべき花でなく、獲得すべき餌になります。
やつらは凄く食欲旺盛で耳を澄ますと
カリカリと葉っぱを食べる音がするくらいですから
(蝶の幼虫はみんなそんなものだとは思いますが)、
餌集めは中々大変です。

それから、
つまぐろひょうもん最大のポイントといえば
「さなぎ」!
薄茶色の、一見地味なさなぎなのに、
よく見ると、ぴかぴか光る金色の粒が
いくつかついているんです。
あの金色の粒はなんなんだろう、
どうやってつくられるんだろう、
あの金をたくさん集めたら
なにかに利用できないだろうか‥‥
と色々思いを巡らせるのですが、
未だに金色の正体はわかりません。
実は、「虫博士」に投稿すれば
何かわかるかもしれない、
と思って投稿してみました。

そんな不思議で好感の持てる虫、
つまぐろひょうもんのことを、
私は親しみをこめて
「つまぐろさん」と呼んでいます。
(のりこ)

「つまぐろひょうもん」のさなぎについている
金色の粒、写真で見てみたところ、
ほんとに金歯でも乗せてるような輝きでびっくりです。
金色の粒の正体を知っている虫博士の方、
投稿をお待ちしております!!


ゆきむし

ほぼにちは。
むしは不思議がいっぱいで美しく私の憧れです。
でも変人扱いされるので、人にはあまり言いません。
メールではおおっぴらに語れるのが良いですね。

ゆきむしの話をします。
私は北海道に住んでいるのですが、
雪の降り始める一週間ほど前になると
白い綿をつけたような小さい虫が
あちこちに飛び始めます。
これは寒い地方にしかいない虫のようで、
暖かい所から引っ越してきた友人は
「始めて見たー」と言って喜んだりします。

実はこの虫はあぶらむし(アリマキ)の
変身した姿なのです。
あぶらむしは暖かいときには
無性生殖で増えるのですが、
(無性生殖の方が効率よく増える事ができるため)
生存に過酷な冬を前にして有性生殖に切り替えます。
(過酷な環境に適応する子孫を残すため、
 遺伝子の多様性を得られる)
それで雄を作るのですが、それが「ゆきむし」です。
季節外れな上、ゆきむしを見たことが無い人に
語っても仕方ないと思うのですが、
始めて知ったとき、
虫ってなんだかすごいと思ったのでお知らせします。
(むしむしQ)

始めて聞きました「ゆきむし」。
想像力を掻き立てられる興味深い虫ですね。
きっと単体の写真を見るより、
空中を飛んでいる本物を見ると、
ふわふわとしていいかんじなんでしょうねー。


ちなみに、このコメントをしている
「ほぼ日」乗組員、虫博士担当おスギは、
全く虫について知識がありません。
みなさんのメールを拝見して、
どんな虫なのかな? と気になったときも、
その虫の画像を検索しております。

毎回インターネットで検索をして、
さらに虫の世界をさまよっていると、
思いも寄らないものが出てきたり、
この虫はこんなに人気があるのか! と、
今まで知らなかった虫ネットワークの世界を
感じることができて面白いんです。

このページではあえて、
虫の写真などは直接掲載していません。
見るのは苦手‥‥という方もいますしね。
でも毎回いろんな虫が登場するので、
もし見たくなってしまった時には、
下の「今日の虫検索」というコーナーを
活用してみてくださいね!


今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleのイメージ検索を利用しています。)

ツマグロヒョウモン
ユキムシ





お知らせ

「虫博士たち。」が始まってからというもの、
昔「ほぼ日」で連載していた
「愛されない虫の広場」への
ラブコールもたくさんいただいています。
本当にありがとうございます!

そこで!
そんなに愛されているならば復活させましょう、
ということで、
「愛されない虫の広場R(リターンズ)」
を、次回より、このページで
コラム化することにいたしました〜。

「うぞぞぞぞぞぞぞぞ」な虫にかんする、
いやーん、キモチワルイ!
けど聞いて聞いて! なメール、
タイトルはそのまま「虫博士」として、
ぜひお寄せくださいませ〜。
 



読者のみなさまからお寄せいただいた、
「これは外せない!」と思う虫に関する情報も、
ここにお知らせしていきますね。

NHK教育テレビで
8月17日(水)10:15〜10:30まで
「空とぶ虫の秘密」を放送します。
ぜひ、虫の秘密を見てください。
(くまくま)

「日曜日に、虫好きのための映画、
『ミクロコスモス』を見直しました。
蚊が羽化するシーンがあまりに神々しくて
うかつに殺せなくなりました〜」

と、このページのイラストを描いてくださっている
はらだゆきこさんから、
またまた虫ビギナーをそそる情報をいただきました。
昆虫たちの世界を美しい映像で映し出した
フランスで製作されたこのドキュメンタリー作品は、
観察日記に15年、特撮機材制作に2年、
撮影に3年を費やしたそうです。
かなり刺激的な優美な虫の世界のようですよ〜。

2005-08-14-SUN



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